私は以前にも言いましたが、和歌山県田辺市で生まれました。
南紀白浜温泉の近くで冬は好天が続き太陽のもと日向ぼっこが出来ます。
湿気の少ないカラカラ天気ですが、青空ですから気持ちは良いです。
何を言いたいのかと言えば、石川と和歌山の湿気の違いです。
北陸に住んで20年余りになります。
その昔、こちらに泊まったのですが、布団の重さの違いに驚いた記憶があります。
当時は布団乾燥機なんて物はあったか無かったは解りません。
冷たい空気がまつわりつく感じで湿気の多さには驚きました。
家庭の都合で20年程前から石川県でお世話になっていますので天候には
慣れてきました。
こちらに来る前は、測量設計や登記関係の仕事に携わっていました。
それで建物も不動産として理解はしていましたが建築の分野では全く素人でした。
そこで、引越し前に自宅の建築は義兄の紹介でこちらの大工にお願いをしました。
地鎮祭には来ましたが、完成まで全て任せ工事中は一度も見ていません。
無責任と言えば無責任でした。
その我が家に一切断熱材が有りません。この事は後日知りました。
しかし、今となっては断熱材が入っていなかった事が幸いです。
下手に断熱材が入っていれば、壁内部はカビだらけで腐っていた可能性が大です。
又、白蟻の食害を受けた可能性も大きいです。
5年程前に一部改修した暖かい部屋の中以外は人が住むには厳しい環境です。
「夏は暑く冬は寒い」典型的な不健康な住まいです。
還暦も過ぎ体力の衰えは間違い有りません。寒さがこたえます。
本格的な断熱改修をしなくてはなりません。
又、外壁は施工の拙さで、強風の時などは和室の襖がカラカラと音を立てるほど
すき間が有ります。
ある時、帰宅したら1度ならず4度もスズメ蜂が居間でブンブン、背筋が寒くなるほど
怖かったです。天井を覗けば光が見えます。蜂が入ってきてもおかしくないですね。
それでも少しぐらいのすき間は出来ると思っていましたので、クレームだと業者に
掛け合った事は有りませんでしたが、床下から蟻が何度も室内に来るので、
さすがに防蟻材(粉状)一袋をもらって自分で床下にまきました。
蟻の侵入はなくなりましたが、健康面から言えば失敗で、今ならその様な事は
出来ません。
尚、床下にもぐった時、大工の手の荒さは素人の私でも気が付きました。
すき間風、蟻やスズメバチの侵入、断熱処理のない事など等、
当時はこの様な施工があたり前の事だったのでしょう。
それにしても夏の2階の暑さと、冬の寒さと結露には閉口しました。
昨年の8月17日ですが、他の工法(ファースの家)現場と比較する目的で自宅を測定
しましたが、38.3度。
ちなみにファース工法(小屋裏~床下基礎内部まで)は室温と殆ど変りません。
室温設定が24℃ならほぼ1度から2度程度の範囲です。
話しは元に戻りますが、こちらに来て、十数年を経て独立をしました。
私の家造りにかける思いの原点が自宅に有ります。
絶対手抜きをしない。させない。見えない所で差の付く頑丈な家造りです。
折角大金を使って家を造っても後悔はしたくないのがあたり前です。
しかし、大半の方がクレームまでいかなくても、後悔をしているのが
現状ではないでしょうか。
次回はその事について、お話しを致します。
まじめな社長のまじめな家造り実践会 米田正憲
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