・・・・・・・・前回に続きます。
そこで、一つ注意が必要です。
超長期優良住宅制度の仕組みは今から始まったばかりで、これから普及となるのでしょうが、現場の対応に問題が有ります。
例えば、構造用合板を耐力壁に用いて新築時に耐震等級3をクリアーしていても、
施工次第では、内部結露で、湿気を帯びる可能性が高くとても超長期に渡って
耐久性を保持出来ません。これは、断言します。
確かに新築時は国の基準をクリアーしていますが、上記の恐れが確実に有ります。
これは、施工業者が使う部材〔材料〕と施工能力と取り組み方一つで、
耐久性は業者間で差が付くからです。
同じ200年住宅と言っても、長持ちする家と短期で終わる家が造り手[業者]で決るのです。
使う部材と施工方法が各業者任せですから、単に基準項目をクリアーした住宅だからと言って、心配が無いわけでは有りません。
ユーザー様はこれでは困ります。
もっとも、合板でも、腐り難くした加圧注入防腐合板が最近出て来ましたが、
まだ一般的では有りません。
この合板の場合、結露の被害を受け難く耐久性がアップするのですが、
建物が全て防腐剤に包まれる事になります。
健康面と強度面との考え方で、意見がわかれるところでしょうか?
私的には、防腐・防蟻加工木材や合板は使う場所で採用を考えるべきでしょう。
もっとも、合板を耐力壁に使わず(コストは若干上がりますが他に良い部材が有ります)加圧注入防腐合板は例えば、持ち出し式のバルコニー等に用いればと思います。
次回は、私の知りえた現場の話を少し紹介します。
次世代省エネルギー基準適合住宅普及推進石川地区協議会会員
まじめな社長のまじめな住い造り実践会 代表 米田正憲
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事