「お父さんが病気で入院している」「借金を返したい」 デリヘル嬢、ウソをついて客から1500万以上を騙し取る(朝日新聞デジタル)
「友人と友人のままでいたいならその人にお金を貸してはいけない」と言われます。
十年来の友人M君も、親しい友人にお金を貸したっきり連絡がとれなくなってしまった一人です。
相手は求職中の身で、月の家賃も払えない状況に、見るに見かねてお金を貸してあげたそうです。
聞けば、遊戯王カードで一流デュエリストに引けをとらないデッキをいきなり組んでお釣りが来るほどの額でした。
ですが、僕はその友人が人を裏切るような悪い人だったとは思いません。
むしろ、悪い人でないからこそ縁が切れてしまう、そういう恐ろしいところがお金の貸し借りにはあります。
まず、友人にお金を借りなければならならなくなるのは、かなり最終段階です。
親兄弟はもちろん、消費者金融からもお金を借りられない状況です。
ですから、お金を借りたところで返すのは相当難しいです。
そして、返せない間は気まずくて会えません。
その人が義理堅ければ義理堅いほど、かえって会えなくさせてしまいます。
その上、親兄弟と違って、会おうと思わなければいつまでだって会わなくてすみます。
優しさがいつも人を救うとは限りません。
むしろ、人の弱さを悪徳に変えてしまう恐ろしいところが、優しさにはあります。