大白法 平成26年10月16日(第895号)
「教学ノート」 8ページ 「唱題」
唱題とは、
御本尊様を信じて南無妙法蓮華経の御題目を唱えることを言います。
日蓮大聖人様は、『日女御前御返事』に、
「南無妙法蓮華経とばかり唱えて仏になるべき事を尤も大切なり」(御書1388ページ)
と仰せられ、
一切の修行の中でも、唱題が最も大切であるとされています。
この唱題の功徳について、
大聖人様は、『聖愚問答抄』に、
「南妙法蓮華経とだにも唱え奉らば滅せぬ罪や有るべき、来たらぬ福や有るべき」(御書406㌻)
と仰せられ、
過去世から積んできた罪を消滅させると共に、
様々な悩みや苦しみを乗り越えて、必ず幸せになることができると説かれています。
それは、大聖人様が『法華初心成仏抄』に、
「口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕はれ給ふ」(御書1321ページ)
と仰せられるように、
唱題によって自身に具わる仏性(仏になる種)が開いて成仏することができるからです。
前御法主日顕上人猊下は、
「一切を開く鍵は唱題行にある」(大日蓮635号)
と仰せられ、さらに、
「かぎりなく 境涯ひらく 題目を 常にとなえつ 広布目指さん」
(同637号」
と御歌を詠まれています。
このように、唱題の功徳は甚大であり、 勤行の際の唱題をはじめ、
勤行以外でもより多くの唱題をすることが大切なのです。
さらに、総本山第26世日寛上人は、『観心本尊抄文段』に、
「自行若し満つれば必ず化他有り。化他は即ち是れ慈悲なり」
(御書文段219ページ)
と仰せられ、自行である勤行・唱題の功徳が満ちるところに、
必ず化他行である折伏の実践が伴うことを示されています。
よって、 私たちは、御法主日如上人猊下が、
「まず唱題をしっかりする。
しかし、唱題が唱題だけに終わるのではなくして、
その功徳と歓喜をもって折伏に打って出るということが、
極めて大切であります」(大日蓮 807号)
と仰せられるように、
日々、勤行・唱題を一生懸命励むと共に、
その大きな功徳と歓喜をもって、広宣流布の大願をめざして
折伏に邁進していくことが大切なのです。
✒ポイント
総本山大26世日寛上人は、
「妙法蓮華経とはどういうことか知らなくても唱えるだけで功徳があるのだから、
篤き信心をもって唱える功徳は極めて大きなものである。
それはあたかも磁石が鉄を吸い、琥珀が塵を吸うように、
この妙法の功徳による成仏は疑いない。唱題が最も肝要である(趣意)」(歴代法主全書)
と仰せられています。
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