大白法 平成26年12月16日(第899号)
「教学ノート」 9ページ 「折伏」
仏様は、人々を救済する二つの手段を説かれました。
まず1つ目は、
相手の能力に合わせて教えを説き、
次第に誤りを正して真実の教えに導く、摂受という方法です。
2つ目は、
相手の誤りを許さずに直ちに間違いを指摘して真実の教えに導く、折伏という方法です。
日蓮大聖人様は、「邪智・謗法の者の多き時は折伏を前とす」
(御書575ページ)
と、
現在の時代は間違った教えを信じている人が多いため、摂受ではなく
直ちに誤りを正す折伏を用いるべきであると仰せです。
具体的には、
大聖人様の正法を知らない人や正しい信仰をしていない人に、
不幸や苦悩の原因が誤った思想や宗教にあることを教え、
大聖人様の仏法こそが真実の幸福を得る道であると教えることを言います。
折伏について『法師品』には、
「法華経の、乃至一句を説かん。当に知るべし、是の人は則ち如来の使なり。
如来の所遣として、 如来の亊を行ずるなり」(法華経321㌻)
と説かれています。
折伏は仏様のお手伝いとして布教をする尊い行為であり、
仏様と同じ振る舞いをするわけですから、その功徳も広大なのです。
また、御法主日如上人猊下は、
「まず折伏をすると、折伏された人が幸せになります。
同時に、折伏した人も幸せになれるのです。
過去遠々刧の様々な罪障、
これが折伏によってみんな消えていくのです」(大白法834号)
と仰せのように、
折伏をした人も折伏された相手も折伏の功徳により、
過去世からの様々な苦悩が解決され、幸せになることができるのです。
さらに、
「折伏と育成は同じ化他行」(大白法834号)
と仰せです。
育成とは、折伏された人が勤行・唱題できるように、
また、自ら進んで寺院に参詣できるようにしていくことを言います。
特に、折伏された人が今度は折伏できるように育成することが大切です。
このように、
私たちは毎日の勤行と唱題を根本に折伏をすることによって、
多くの人々を苦悩から救うことができるのです。
そしてさらに、折伏と共に育成をしていくことで、
ひいては世の中を清淨にして真の世界平和を築いていくことができるのです。
✒ ポイント
大聖人様は折伏の実践について、
「日蓮が弟子等は臆病にては叶ふべからず」(御書1109ページ)
と、一人でも多くの人々に対して、大聖人様の正しい教えを、
臆することなく勇気をもって教えていくことが大切であると説かれています。
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