せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

あるあるの鍋って微妙……。

2006-01-31 21:27:50 | 雑談雑感
いよいよ風邪本番。
ノドの痛みは消えたんだけど、鼻水とくしゃみが止まらず、さらに熱が37度。辛いっす。

で、風邪に良い食べ物は無いかとネットで検索をかけると、何故か鍋ばかり引っかかる。(笑)
どうやら、あるある大辞典の影響らしい。今更ながら影響力の強さに驚くばかり。^^;

 ■発掘!あるある大辞典2「カゼのウイルスを倒す最強鍋」
 (あるあるのHPはリンク禁止なので(ケチ!)、googleにリンク張っておきます(笑))

んー、確かに鍋は風邪に良さそうなんだが、この論点、少しおかしくないか?
有名なこちらのサイトでは特に何も触れていないので、勘違いかも知れないけど、まぁ
一応今日のネタとして(笑)書いておこうかと。


【風邪の症状と3つの鍋の関係】

 ・クシャミ、鼻水、鼻づまり → IgA抗体強化 → 鶏鍋
 ・セキ、タン、ノドの傷みがひどいとき → NK細胞強化 → キノコ鍋
 ・だるさと関節痛 → T細胞強化 → カキ鍋

ってなっていますけど、全体的にタイミングが遅いような。
まずクシャミや鼻水が出るってことは、粘膜のIgA抗体、既に突破されていないか?(笑)
咳やノドの痛みがあるからといって、T細胞を無視するのもどうかと思うし。
そもそも、IgA抗体は普段から粘膜にいないと意味が無いハズだから、健康な時にこそ
強化しておく必要があると思う。
だから、全体的に1つづつ前倒しすべきではないだろうか。

 ・健康なとき → IgA抗体強化
 ・クシャミ、鼻水、鼻づまり → NK細胞強化
 ・セキ、タン、ノドの傷みがひどいとき → T細胞強化
 ・だるさと関節痛 → 諦めて寝なさい。

この方がしっくり来る様な気がするんだけどなぁ……。


【鶏鍋の話】

要はビタミンB2、B6、βカロテンを摂るって話らしいのだが、それを鍋で期待するのは
多少強引じゃないだろうか?

ビタミンB系は水溶性だから、汁に溶け出てしまう可能性がある。汁まで飲むとか雑炊で閉
めるっていうなら分かるが、そういう説明はあったのだろうか?(webには無いねぇ……)
βカロテンは脂溶性だから油分と絡む料理の方が向いているが、鍋では水面の油と緑黄色
野菜が出会う確立は低そうな気がする。

これらの栄養素を摂りたいなら、鶏とニンジンでホワイトシチューにする方が良いと思うけど
なぁ。汁も食べるし、最初に炒めるからβカロテンも溶け出すだろうし。


【キノコ鍋の話】

出ちゃいましたか……β―Dグルカンですか……。
個人的には、かなり胡散臭いシロモノだと思うんですが。

まだ評価がはっきりしていないし、β-Dグルカンの種類によって薬効が無いという話もあ
るので、この効果を市販のキノコに求めるのはどうかと。

あと、ニラは効果あると思うけど、確か火を通し過ぎてはいけなかったような。
そういう説明も無いみたいだなぁ。(放送で説明があったのならいいんだけど)


【カキ鍋の話】

亜鉛不足は免疫力が低下するっていうのはよく聞くし、実際大事らしい。

 ■理研ニュース December 2005

で、亜鉛を摂るならカキってのはもう文句もございません。(笑)
これはいいんじゃないでしょうか。

ただ、体力が落ち始めているときにカキはリスクが大きいから、本来は避けるべきだと思う。
加熱不足で万一あたったりでもしたら、体力によっては命に関わる可能性もあるから……。


【実験の話】

そもそも、寝ると免疫が活性化するんだから、就寝前後で増えていて当然では?^^;
別の料理のとき、鍋のとき、の最低2回の実験が必要だと思うんだけど……。


【鍋の大きさついて】

普通、風邪ひきがいたら鍋は禁忌じゃないだろうか? 家族全員にうつるぞ。(笑)
webの写真だと、大きな土鍋で数人分作っているようだけど、本当なら盛り分けるか個別に
作った方がいいだろうなぁ。


【個人的まとめ】

個人的に、風邪に鍋は意味あるとは思うんですよ。
それは、

 ・体が温まる。
 ・水分補給になる
 ・栄養のバランスがいい
 ・そこそこおいしい(笑)→ リラックス効果がある(と思う)

と思うからであって、別に偉そうな薬効成分まで期待すべきでは無いと思う。
まぁ、薬効があるに越した事は無いけど、どのみち劇的な効果は無いし、バランスよく普通
に鍋にすればいいんじゃないのかなぁ。