自分としては当然出るだろうと思っていたので気にしなかったんですが、結構大きな話題になってるみたいですね。
■LG、Blu-ray/HD DVD両対応プレーヤーを1,199ドルで発売
-第1四半期発売。BD記録、HD DVD再生ドライブも (AV Watch)
ま、結局こうなっちゃうんですよね。後は価格勝負。
消費者としては規格分裂した方が結果的には得をするなんて話になるかも知れません。
BDとHD DVDで最も異なるのはレンズから記録面までの距離ですから、両規格対応となると、光学部品である光ピックアップユニット、特にレンズ周りの設計は結構厳しいんじゃないんですかね。
実際、
この図をみると青色レーザー光は2分割して2つのレンズから出すみたいですね。恐らく、奥側の青色レーザー単一の経路がBDで、折れ曲がってDVDやCDと同じ経路を使うのがHD DVDではないかと。
なんというか、元々2レンズのBD用光ピックアップに無理矢理HD DVD機能を付けたような雰囲気で、こりゃ安くないよ、という感じが見て取れます。(笑) 将来的には1レンズで出来ない事も無いとは思うんですが、それでもレンズのNA変えるために液晶シャッターとか色々オマケ部品が必要になるんじゃないでしょうか。
■BDとHD DVD、両互換ドライブは消費者に恩恵をもたらすか? (IT Media +D)
こんな記事も既に出ているんですね。んー、私としては、少し違う意見かも。
確かに先ほど述べたように、コストアップ分は結構でかいです。DVDのように+R/RWと-R/RW、RAMの全対応でも大したコストアップにならない、なんて形にはならないでしょうから、市場が一方の規格に収束すれば、いずれはコスト高の問題で消えていくでしょう。
しかしユーザーから見れば、まだまだプレイヤーですら高い買い物ですから、将来に対する安心感はユーザーの立場としては大事だと思うんですが。将来どちらに転ぶか分からない以上、両方買っておくよりは1つで済ませたいというのは当然の心理でしょう。
さらにメーカーの側から考えてみると、ユーザー以上にメリットがありそうです。
まず両方の技術を習得する事が出来るメリットが1つ。次いで世界のどの地域にも、どのベンダーにも同一の機種を売り込めるというメリットがもう1つ。この2つは多少のコストアップに目を瞑っても充分魅力的なはずです。なにせHD DVDの人気が高いアメリカと、BDの人気が高い日本の両方にそのまま投入できる訳ですし、将来どちらの規格に転んでも商売が続けられますから。あとは将来の価格勝負を見据えて、1つでも対応規格を増やして差別化しておくというのも、今のDVDドライブ市場を見ているとあり得る話かも知れません。
ということで、今後も当分、LGは両対応で来るでしょうし、恐らく今後も複数のメーカーから両対応機が出てくるんじゃないかと思います。今後2~3年くらいは、売れ筋は両対応機になっちゃうんじゃないでしょうか。(値段次第ですけどね)
まぁ正直なところ、このLGのプレイヤー自体は完成度が低いのであまり買うべきじゃない気もしないではないですが。(笑) 近い将来の改良機に期待。(笑)