単純に考えれば単なる故障した機械でしかないのだけれど、
こんなに嬉しいのは何故なんだろう。
■「はやぶさ」試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了 (JAXA)
……あり得ん。(笑)
・リチウムイオン電池が過放電で死んでいて、電力が落ちている状態だった。
・調査の結果、実際に死んでいたのは、11セル中4セルだけだった。
・残り7セルに充電出来れば良いのだが、充電回路は11セル全てを同時に充電する。
・死んでいるセルに無理に充電すると、爆発の危険がある。
普通、この状態ならお手上げですわな。
しかしそこは天下のISAS、諦めが悪いのは、もはや専売特許。(笑)
・実験の結果、死んでいるセルでも、ほんの少しずつの充電なら、危険性は無さそう。
・過充電防止用のバイパス回路をOn/Off制御すれば、僅かずつの充電も可能。
ってことで、宇宙でくるくる回っている探査機のバッテリーを、
なんと3ヶ月近くもかけて、ゆっくり、ゆーっくり充電したらしいです。
……凄い執念。
兄貴分の火星探査機「のぞみ」のブレーカーOn/Offの苦闘を思い出しますね。あの時は非常に悔しい結果に終わりましたけど、その兄貴の魂が、はやぶさを見守っていてくれたのかも知れません。
不死鳥はやぶさ。
もしカプセルが地球に帰還できたら、神社でも建ててはどうでしょう?(笑)