2015/10/20(火) 晴
今日は晴天。先日の向野田古墳出土物を見学したいと、宇土市立図書館資料室を目指して自転車を走らせる。
午前10時出発。
今日は、坪井川・白川を別ける石塘を通って南下する。
国道3の加勢川橋上から上流方向堰を眺めると、鵜が羽を広げているのを見る。
おそらく、羽で影を作り魚が影を求めてやって来るのを待って獲ろうとしているものと思い暫らく見ていた。
が、そんな短時間の勝負ではないようで、先を急ぐ。
先ずは、昼食をと思い「道の駅宇城彩館」に立ち寄る。
休憩所で宇城市不知火美術館のポスターを見て、行ってみることにする。
美術館を短時間で退去し、初期目的の宇土市立図書館(写真1参照)に向かう。
図書館資料室の入室料は無料。早速、向野田古墳の出土物を見る。
埋葬されていたのは女性という。
枕元に鏡があり、腕輪をしたまま埋葬された(写真2参照)
管玉の首飾りや耳飾りも出土した。
鏡の使用目的は現代とは違うと思うが、古代の女王もオシャレに気を使ったのか?
それにしても、出土物の多さ(写真3参照)に驚嘆する。
被埋葬者本人の所有物とも考えられるが、被埋葬者に敬意を表する人々の奉納物ではないかと感じた。
写真手前は、被葬者の上に沢山の南方産貝輪があり、その現物と発掘状況写真で、これらが、この被葬者とその一族の来歴を暗示しているように思える。
国指定の重要文化財のようだが、鉄剣等は酸化が進行しないのだろうかと余計な心配が脳裏を過る。
その他にも、前方後円墳、井寺古墳、馬門石等に関する考察もあり、興味は尽きない。また訪れたいと思う。
午後16時帰着。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)29m→不知火町美術館28km→熊本(自宅)
所要時間6時間(実4時間) 総計57km 走行累計13,423km
向野田古墳
2015/10/10(土) 薄曇
自転車を走らせるには、曇り空で気候も良く最適の日和。
日頃から気になっていた宇城市周辺の古墳を目的にしようと、所在地を検索する。
午前11時出発となった。
今日は、熊本駅前を通って南下する。国道3の橋上から加勢川、緑川と眺めながら走る。両河川とも同じような位置に堰がある。
縄文海進から弥生時代に向かって海岸線が後退していく。その一過程の海岸線か?古墳が沢山造られた土壌がここにあるのか?等々、思いを巡らしながら南下する。
県道14から地図上の「向野田古墳」の方向に目をやると、それらしいこんもりとした森(写真1参照)が見える。
県道を左折して暫らく行くと案内標識(写真2参照)があった。
2・30m丘を登ると塚頂に着いた。
5m×10m×0.5m程の窪地(写真3参照)になっている。
原形は前方後円墳だったが、採土のため前方部は掘削されたという。
発掘物(写真4参照)は、国の重要文化財として宇土市立図書館に展示してあるという。是非とも行かなくては・・・と思う。
被葬者は、30代後半の女性(写真5参照)という。
ここも女王国家だったのか?
古代は母系社会だったという原型の一つの証左に当たるのだろうか?
説明板(写真5参照)では、墳丘は全長90mの前方後円墳、4世紀末とある。
向野田古墳の場所:(マップファン地図)
自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。
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