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熊本から気ままに山と自転車のブログ

隈部氏館跡

隈部氏館跡
2017/4/25(火) 晴/曇

天候は下り坂。
早めの帰宅を念頭に行き先を考える。
山田のフジか、大津のツツジか?
ツツジならば、国指定史跡「隈部氏館跡」にもがあったような気がするので行ってみることにする。
熊鹿ロード北上し、菊池川を渡り右岸堤防を上流に向かう。
中富集落の辺りで、鮮やかな色彩のクローバーの花が目に留まる(写真1参照)。
黄色のキツネノボタン、赤のクローバー、白のダイコンの花と鮮やかなグラデーションで咲き競う。


堤防を辿ると道の駅「水辺プラザ」に着く。
ここで弁当を買い、坂道に備え昼食とする。
山鹿市菊鹿町上永野から新道が隈部氏館跡まで続いている。
が、単調な上り坂の道なので敢えて旧道と思える木野川沿いの道を辿る。
阿佐古集落を過ぎ高池集落に出た(写真2参照)。
ここは標高200m地点、ここから新道をさらに140m程上る。


館跡の駐車場手前からの眺望
は素晴らしい(写真3参照)。
菊鹿盆地の平野部向こうに、岩野山、平尾山が見える。
その遠景には金峰山、三の岳が見える。
ここは中世の山城。
和水町の「田中城」ではなくここで豊臣軍を迎えたら、肥後の国衆一揆の結果は・・・等と想像する。


つつじの花に彩られる館跡入り口景観(写真4参照)


入り口右側に外形図掲示板(写真5参照)がある


進入路のつつじの花、「サツキ」か「ツツジ」か見分けが付かないので、ここでは「つつじ」とする。
通路右側は、馬屋跡とある(写真6参照)


入り口桝形から振り返って見る(写真7参照)


桝形左手に空堀の跡(写真8参照)


石垣は復元したもののようだが、近世の城の桝形に先行する桝形(写真9参照)。


石段の上には鳥居(写真10参照)がある。
正面に拝殿、神殿が見える。


正面通路の右手に解説板(写真11参照)がある。


鳥居を潜って左手の平坦地が館跡(写真12参照)、標高342m。
1枚に収めきれないので3分割した。


館跡礎石2(写真13参照)


館庭園跡(写真14参照)
山上ということでもあり、水は貴重。
防火用や、非常時の飲用も兼用したのか


神殿裏側の空堀(写真15参照)
もう1か所山側に空堀があるようだが見てこなかった。


駐車場側にもつつじの花(写真16参照)


下りは、旧道らしいコンクリート舗装道が2本あり、緩い方を選択する。
下ハンドルで必死にブレーキを握り締めて下る。
途中、「登城道」の標柱(写真17参照)がある道と交差する。
もっと急坂だった。


今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)36km→隈部氏館跡35km→熊本(自宅)所要時間7時間(実5.5時間) 総計71km 走行累計計20,518km


山鹿市隈部氏館跡(国指定史跡)
2014/6/14(土) 曇/晴

出発時の空は曇。
湿度は高めだが、自転車を走しらせて受ける風は心地よい。
田植えで忙しく働いている方には申し訳なく思いながらも、熊鹿ロードを北へ走る。
まずは、弁当と観光マップを入手するために道の駅「七城メロンドーム」へ向かう。適当なパンフは見当たらない。それも無理からぬことと理解する。
私の趣味に合わせたパンフではスポンサーも付かないであろう。
次回からは事前に準備しようと思う。

取敢えず山鹿市菊鹿町方面へ向かう。
「隈部氏館跡」の案内標識に、以前探訪しようとしたが探しあぐねたので再挑戦したいと思う。
標識を辿って行くが、私がイメージするような場所には見当たらない。
農作業している方に伺うと、3km程先の山の上とのこと。
帰ってから調べると、目的地は標高342m。私が道を訊ねた地点が標高200m程。歩き始めた地点が標高150m程。
標高差190m程の半分以上を歩き、やっと着いた。
隈部氏館入口は枡型(写真1参照)になっている。


枡型を曲がるとそこには、左側に館跡の礎石と庭園跡の石組みが残る広場と、正面に「隈部神社」鳥居とその先に社がある(写真2参照)


説明板(写真3参照)によると、隈部氏館跡(国指定史跡)は、隈部親永が1580年(天正8年)に隈府城に移るまで隈部氏の居城であった。
が、1587年(天正15年)に発生した肥後国人一揆の鎮圧後に破却された中世の山城だった。

天正年間という近世に近い時代背景の違い、城の用途の違いもあると思うが、私が見た中世の山城としては南関町大津山、玉名市小岱山筒が岳、熊本市小山山のそれより規模が大きい。
到着した厩跡から振り返ると、麓の集落が指呼の間に見える。
南西方向に谷が開けていて、天候がよければその向うに菊鹿盆地が広がり、その先に岩野山、平尾山や金峰山も見える。
う眺望の良さは、まさに「天空の城」跡だ。

今日も、すばらしい空間を体感できたことを天に感謝する。
熊本(自宅)37km→山鹿市菊鹿町隈部氏館跡35km→熊本(自宅) 所要時間8時間(実7時間)  総計72km  走行累計6,382km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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