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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

本日、受賞記念対談です

おはようございます。
朝から、金木犀に集まってくる小鳥たちの会話が心地いいです。
今日も縁側で根付制作。
まだ少し気温が暑いですが、窓を開けておくと吹き抜ける風はすっかり秋ですね。


さて、

本日、受賞記念対談に登壇させていただきます。




私は、凛九代表として第二部です。

詳細、ご応募こちらに書いてます。
https://jcpp.jp/event/2021-1006/


日本を代表するそれぞれの伝統を受け継ぐ方々との対談、
とても緊張します。
でも、日本を代表する方々に、
みんなで頑張っている凛九のことを知ってもらえることがとても嬉しいので、出来ることをちゃんと準備して挑みます!



対談なので、思ったことが話せるわけではないのですが
頭の中の整理のために、今日話す予定の内容をここにまとめておこうかな。




私たちは、凛九と言います。
愛知・岐阜・三重の東海3県で活動する若手女性職人9人のグループです。
高齢の男性が中心の伝統工芸。
寡黙で、多くを語らず作ったものの良さで表現することを良しとする中で
若い(この業界では)女性らしい感性で
明るく楽しく、みんなで一緒に伝統工芸の魅力を発信していこうよというグループです。



伝統工芸というと、制作する物にはもちろん、
受け継がれている技法や、職人ならではの暮らしや考え方の中に
その美学や個性、哲学が込められていて
(その一つが、多くを語らない・作ったものの素晴らしさで説き伏せるというものがあるのですが)
その部分を知らないとさらに楽しめないものであるにもかかわらず
その部分を語る人が少なく、
よくわからないものになってしまって、人々の暮らしから遠ざかってしまっています。
その物に込めた意味、その物の持つ歴史・価値観・技法・
何を美しいとする価値観なのか、そこに込められた精神性など
そこに込めた想いを言葉にして表現しないと、届ける工夫をしないと
私たちは機械生産には敵わない。
一つひとつの物の個性を大切に、個性を尊重しあって
みんなで伝統工芸の魅力を発信していく、
それが凛九というグループです。


今回の受賞は、
これまで対象ではない、前例がないと
全く取り合ってもらえない中で、
こうした発信するために集まったグループを評価の対象としてもらえたことが
とても嬉しかったのです。

そもそも、伝統工芸と一口で言っても、
アートに寄った作家から、
生活の中の道具を制作する職人まで
幅広くいます。

その道具を作る職人を評価してくれる場所がなく、
例えば、紙の職人がどんなにいい紙をこだわって漉いても、
そのものの良し悪しは一部の人にしか理解されず
より良い工芸として評価されるのは
デザイナーがその紙を利用して新しい作品を作ったとき。
職人の紙漉きの技術がどんなに素晴らしくても
それが素晴らしい挑戦でも
その良さを評価してくれる場所・話しができる環境がなかなかないのです。


そんな伝統工芸の職人こそ、
評価されるような仕組みが作りたい。
社会的に、もっと素晴らしいものとして見てもらいたい。
その仕組みとして、凛九の活動があります。

日本の文化は、
災害の多い風土の中で、定住し稲作をしたことから広がっています。
みんなで協力して、
いざと言うときはお互い様。
という風土の中で育まれてきたはずです。
だからこそ、職人もまた、得意不得意を補い合ってみんなで成長できたらいい。
特に女性職人だからこそ、結婚、子育て、転勤、介護など
生活環境も変わりやすく、やらない言い訳ならいくらでもできる中で
できるときに、できることを補い合うことが、
未来に伝統工芸を繋げることだと思うのです。


というお話しをする予定。


あ、こりゃ、長すぎるな。
どこか省かないと・・・




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