昔から白洲正子さんが好きです。
書かれた書物は、ほとんど一度は図書館で借りてきて読んでいます。
全ての言葉に賛成というわけではないのですが、
注目する美意識に共感すると言いますか、
なるほどその件については私はこう考えるなと、美に対する自分の感性をクリアにしてくれるから好きなのです。
私は、こういう美意識が、こういう生き方が
こんな考え方が、美しいと思う。
その軸を明確にしてくれるんです。
そこで、Yahooオークションでサイン入りの本を見つけて、欲しい手元に置いておきたい本だったこともあり落札しました。
おや?サインの前のこの文字はなんて書いてあるんだ?
Facebookで聞いたところ、
これは、
新喜楽さ満
と書いてありますよ、と。
こちら、とても有名な築地の料亭らしく
佐藤栄作さんなどが首相をしていた時代、もっと後まで総理御用達で、
芥川賞直木賞の選考会場。
もともとは、大隈重信の邸宅跡なんだとか。
この本、実はかなり読み込まれていて
ページが取れそうな場所も。
もしかしたら、そうした歴代総理や有名人なんかがこぞって見ていたのかもしれないなぁ
なんて、想像が働いて、
あれもこれも中の花の写真だけでなく
私の手元に来るまでのストーリーからも楽しませてもらっています。
いつか、新喜楽にも行ってみたい。