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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

同じ物を見ても見えているものが違う

昔、目の焦点をずらすと物が浮かんで見えてくる3D絵本のような物が流行っていてよくみんなと遊んでいた。

みんなが浮かんでる浮かんでるという中で、私には浮かんでいるのは周りで立体が向こう側に窪んで見えていた。
ある時授業で3D絵本の話になり、私には周りが浮いて見えると話したところ先生が調べてくれて、後日そう見える人も稀にいるらしいと教えてくれた。
みんなと見えている物が違うだなんて考えたこともなかったからびっくりした。

年明けからデッサンを習っている。デッサンは物の凹凸を意識して見るもので、物の見方を変えて描く物だと教えてもらった。デッサンを習うと、今まで知らなかった物の見方で見られるようになるんだと知った。見え方は鍛えられるし変えられるんだ。






私が見ているこの花も、私にとってはこの色でこの形なのだけれど、きっとみんな見え方が違うんだろうな。色の違い、濃淡の違い、光の具合、凹凸の調子、何が得意で何を主にして見ているのか。
綺麗だと思うもの、素敵だと思うものが違うのは当たり前なのだ。

みんな違うから、面白いんだよね〜
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