★聖母の結婚 ラファエロ ブレラ美術館 ミラノ
ラファエロ・サンツィオ 『聖母の結婚』 1504年ごろ
この絵は『ラファエロ・サンツィオ』が21歳の時の作品です。もともとこの絵は、『アルビッツィーニ家』から師匠(親方)の『ピエトロ・ベルジーノ』が受けたものを『ラファエロ・サンツィオ』が一人で制作したものといわれています。
テーマは、ある日司祭長のもとに天使が現れて、「国中の独身者に杖を持たせなさい、その杖に花が咲いたものがマリアの夫になります。』との聖告をします。杖の作に花が咲いたのは大工の『ヨセフ』でした。
そして『マリアとヨセフ』の結婚式(婚約式?)が行われているというシーンです。
自分の杖に花が咲かなかったのを恨んで、杖をへし折っている若者もいます。
遠景も、遠近法を駆使しながら、人や建物そして、林や山の稜線へ遠くに収束していきます。
とてもスタティックできれいな絵ですね。
そして、極めつけ、『ラファエロ・サンツィオ』の書く女性はとてもきれいです、そしてこの『マリア』を見てください、何とも初々しく描かれています。真剣な面持ちで、興奮からでしょうか頬のあたりが少し赤みがかっています。
『ラファエロ』21歳、師の『ピエトロ・ベルジーノ』50歳代、『ラファエロ』がしを追い越した瞬間といわれています。