2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。
★ひたすら目を引く ブロンジーノ パラティーナ美術館 ピッティ宮
『アーニョロ・ブロンジーノ』の作品の中でひときわ目を引く作品がありました。
両面に小人症の男が描かれた作品です。
ここで描かれている全裸の男性は、『モルガンテ』です、
この時代は宮殿の中に小人症の人たちが何人かいました、
何をしていたかですって、彼らは、道化師として宮殿に笑いをふりまいていました、
中でも『ブロンジーニ』は『コジモ一世』に可愛がられました。
絵を見ると彼がフクロウを手に止まらせています、
股間を見ると蝶が彼の性器を隠しています。
この作品の面白いところは、バックツーバックなんですね、
後ろ側の作品は、前の作品では手に止まっていたフクロウは肩に止まっています、
たぶんこのフクロウは狩猟用の鳥だと思います。
その証拠に『ブロンジーノ』の手には獲物の鳥を持っています。
そして、少し得意げですね。
また、足を見てください、内側に湾曲していますね、そんな障害についても、
克明に描かれています。
『ブロンジーノ』の股間を隠している蝶ですが、とても珍しいものだったようです。