2019年10月訪問
★どんな思いで メデシスの泉 リュクサンブール公園 パリ
『リュクサンブール宮殿』はイタリアの『メディチ家』から嫁いできた、
『マリー・ドメデシス』が持参金として持ってきた資金で作りました。
そしてこの『メディシスの泉』もその時に作られました。
しかし、『マリー』の夫フランス王の『アンリ四世』は女癖が悪く、
50人もの愛人を作ったといわれた人です。
『アンリ四世』はメディチ家にあった、莫大な借金と、『マリー』の持参金目当てに、
政略結婚したのです、ですから彼は結婚後も彼女には関心がなく、
『マリー』はさみしさを紛らわすため、金銀宝石を買い漁り宮殿まで建てました。
これは『メデシスの泉』の上の部分です。
中央は『マリー王妃』の紋章です。
そして両脇にある彫刻は『セーヌ川』とその支流の『マルヌ川』を表しています。
そしてこれが中段です、これは『ギリシャ神話』から主題がとられています。
緑色をしているのが『ポリュペーモス』です、そしてその下にいるのが
『がラティアとアーキス』です、海の神の娘『ガラティア』はあるとき川の神の息子
『アーキス』と恋に落ちました。しかし、かねてより『がラティア』に好意を抱いていた
『ポリュペーモス』は嫉妬のあまり巨石を投げつけ『アーキス』を殺害します。
下のモニュメントは、『ガラティア』が『アーキス』の亡骸を抱き、
悲しみにくれているところです。
どうしてこの主題が使われたかわかりませんが、政略結婚で、
悲しい思いをしていた『マリーが』『アーキス』を失って悲嘆にくれる
『がラティア』に身をなぞらえていたのかもしれません。
ここにきて、佇み思いをフィレンツェに馳せている『マリー』が浮かぶようです。
『リュクサンブール公園』にはまだまだたくさんのモニュメントがあります。