2017年10月訪問
苦悩を超えて ルノワール ピアノの前の少女たち
オランジェリー美術館 パリ
『ピエール・オーギュスト・ルノアール』(18412-1919)
《ピアノの前の少女たち》(1892)
1883年頃『ルノワール』は「印象派」としての作品作りに限界を感じ、
苦悩の迷路に迷い込みます。
そしてついに新しい境地にたどり着きます。
「私は穏やかで、軽やかな音の絵に戻ることにしました。
もう二度とそこから離れないつもりです。
・・・・・何も目新しいものではなく、18世紀の絵の続きです。」
『「1888年頃にディユラン・リュエルに宛てたルノワールの私信」アンヌ・ディステル著 ルノワール 創元社刊』
少女が二人ピアノに置かれた楽譜に見入っています。
まだあどけない少女が真剣なまなざしでピアノを弾いています。
穏やかで温かい光と色に囲まれて素晴らしい世界が広がっています。