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心に残った作品 ドナテルロ 大聖堂付属博物館 フィレンツェ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 
★心に残った作品 ドナテルロ マグダラのマリア 大聖堂付属博物館フィレンツェ





 
まずはこの作品をじっくりと鑑賞してください。


 作者は『ドナート・ディ・ニッコロ・ディ・ベット・バルディ』通常は『ドナテルロ』とか『ドナテッロ』と表記されることが多いです。

 『ドナテルロ』は初期ルネサンスを代表する彫刻家です、これから芸術の密林にあなたと入っていくと、しばしば耳にする名前です。




 右に回って横から見てみます。

 私はこの作品を本で読んでいたので、知っていたのですが、実際に見てみてそのインパクトにびっくりしました。

 しばし立ち止まってまじまじとこの作品に見とれました。

 
マグダラのマリア





 後ろに回ってみました。

 『マグダラのマリア』は聖書に出てくる女性です、ある日イエスが街で布教していると一人の女性が、人々から石もて攻撃されているところに遭遇します。
 イエスはその人たちにこう言います「あなた方の中で、罪を犯したことのない人だけがこの女を石で打ちなさい」人々はだれも反論できずにその場を立ち去ります。(ちょっとうる覚えの部分がありますが)




 左側に回り込みます。

 その後『ママグダラのマリア』は行動をイエスと共にするようになります、イエスが『ゴルロダの丘』で磔刑になった時もそこにいて、イエスを抱きかかえるマリア『ピエタ』の側で嘆き悲しむ姿は多くの作品に残されています。




 この作品の『マグダラのマリア』の姿は後日談です、彼女はイエスが死んで復活し昇天した後、荒野で30年以上も過酷な修行を続けます。

 頬はこけ、あばらが見えるほど痩せ、髪の毛は伸び放題で裸の体を覆っています。

 しかし彼女の表情には、仏教用語ではありますが「法悦」に浸るような表情が浮かんでいます。

 それにしてもこの作品の手や足のリアル輝きを放っているようです。

 また、やせ細ってはいますが腕の筋肉は盛り上がっています。たぶん過酷な修行をこの筋肉によって表現したかったのではないでしょうか? 

 心に残った作品です。また明日もあなたとこの芸術の密林の中を探検しましょう。


 

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