2021年6月訪問
”FOUJITA EXPLORATIONS IN COLOR”「ポーラ美術館」
『二人』(1959) 油彩 カンバス
母親と娘でしょうか、姉と妹でしょうか。
年長の女性は視線を右に振っています、少女はその手にしっかりと自分の手を
当てています、年長の面長の女性は手を組んでいます。
円形には教会の尖塔や街並みが見えて奥行きを感じさせます。
なんとなく雰囲気が『モナリザ』に似ていると感じました。
上部にはブドウの房が壁龕のような効果を与えています。
『少女と鳥』(1963) 油彩 カンバス
少女といってももう少しで思春期を迎えそうな女の子です。
鳥に餌を上げようとしています、鳥はしっかりと餌を見つめているのに、
少女の視線はエサや鳥のほうを見右ていません、
なにか思いここにあらずといった感じです。
鳥がえさを欲しがってももらうことができない、
何かかなわぬ夢をその光景が示唆しているような雰囲気が漂っています。