アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

水彩自画像4枚

2018-05-09 06:19:51 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「自画像」 不透明水彩、水彩紙(F6号)、制作年月不詳


「自画像」 透明水彩、水彩紙(F6号)、制作年月不詳


「自画像」 透明水彩、水彩紙(F6号)、制作年月不詳


「自画像」 透明水彩、水彩紙(F6号)、制作年月不詳

*いずれもスプリングタイプのスケッチブックに描いたものです。

 というわけで、先週に引き続き、自画像の紹介です。一番上の作品が一番古いのは覚えていますが、後はどうだったか、ちょっと覚えていません。

 模写と違い、自画像ってのは意外と覚えているものですね。時期はともかく、どれも描いたのは、つまり自分が描いたのに間違いないことは、記憶しています。

 今こうして見ると、一番上の自画像は鼻が長いですし、一番下の自画像は顎が若干短いかな。
 まあどれも似ているようで、4枚とも微妙どころか、意外と違うので、これはひとえに私の腕前のなさに他なりません(そこが面白いっちゃ、面白いんですけどね)。

 絵描き、画家にとって自画像は避けられないと思っているので、私も挑戦してみた次第です。

鉛筆自画像4枚

2018-05-02 05:51:43 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「自画像」 鉛筆、水彩紙(B3)、2000年5月制作


「自画像」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年6月制作


「自画像」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年6月制作


「自画像」 鉛筆、水彩紙(B3)、2008年8月制作

 やっぱり「石膏デッサン、模写、自分の絵」というカテゴリーの性質上、自画像も載せないと駄目だよね~(うわーっ、本当は載せたくなかったんだけど)。

 というわけで今回は自画像の紹介です。上3枚と一番下の1枚とで、かなり間が空いています。ですから腕前が上がったことがはっきりとわかると思います(時間の経過で頭髪がなくなっていますが)。

 さて、皆さん。お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、すでに私はこのカテゴリー記事で自分の描いた石膏デッサンも紹介しています。果たしてどちらが上手に見えますか、つまりどっちがもっともらしく見えますか。

 それは、はっきり言って石膏デッサンでしょう。それに比べると今回紹介した自画像はひどく下手だと思いませんか(一番下の1枚は除く)。

 つまりあれくらい石膏デッサンができるなら、もう少し自画像が上手でもおかしくないんじゃないかと思うのは自然なことです。
 いくら私の石膏デッサンは写真(つまり平面)を元にしたものとはいえ、自画像が下手すぎるんじゃないかと。

 ここでちょっと補足説明すると、実際の、つまり実物の石膏像をデッサンするよりも、写真の石膏像をデッサンする方が難しくない。つまり実物(立体)から平面(紙)へ写すよりも、平面(写真)から平面(紙)へ写す方が易しいのです。

 しかしそれを考慮しても、もう少し何とかならないのかと。

 だからね、繰り返しますが、石膏デッサンというのは、所詮は絵描き、画家にとっての嗜みに過ぎません。
 石膏デッサンが上手にできることに越したことはありませんが、上手だろうが下手だろうが、別に大したことではないのです。気にすることなど全くないのです。

 もし絵を勉強している方で、この記事をお読みになっている方がいたら、そして石膏デッサンで悩んでいる方がいたら、ぜひこのカテゴリーで紹介している私の石膏デッサンと今回の自画像とをよく見比べて下さい。
 そして石膏デッサンの、ある意味での無意味さに気づいて下さい。確かに絵の勉強として石膏デッサンは必要ですが、熱心にしつこくやる必要性は全くありません。
 この記事を読んでそれを知ってもらえれば幸いです。

 注)だからといって私は欧米の一部の絵画教育者のように石膏デッサンを敵視するつもりは全くありませんが(一部にいるんですよ、そういう強硬派が)。

 付)来週は水彩の自画像を紹介します。

水彩画「黄色、青、ひよこ」

2018-04-25 05:56:21 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「黄色、青、ひよこ」
        透明水彩、水彩紙(F6号)、制作年月不詳

 先週と似たような感じの絵ですが、こちらは不透明ではなく透明水彩で描いています。

 画面右端のひよこが切れてしまっていますが、それも良しということで。

 もちろん人それぞれですが、やっぱり私は不透明水彩より透明水彩の方が好きですかね。

 画面中央の布は、先週のものと同じ、厚手のワイシャツですが、こればかりが目立つ絵になっていますが、特に何の意味もありません。もうちょっと何とかしたかったんですが、習作という意味合いが強いので、これでもまあいっかと。

 それにしても懐かしい絵です。真面目によく描いてますね。

水彩画「うさぎと布」

2018-04-18 06:06:35 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「うさぎと布」不透明水彩、水彩紙(F6号)、制作年月不詳

 よく描けていますが、やや表現が硬いかな。題名には布とつけましたが、奥の白いのはワイシャツで、手前の黄色いのも厚手のワイシャツです。

 もうちょっと他ものを追加しても良かったかもしれませんが、まあ構図は良く取れていますから良しとしましょう。

 自分で言うのもなんですが、こうした何の嫌味のない、素直な絵というのは私は好きです。

 子供の部屋に飾るにはぴったりだと思うんですが、どうでしょうか。

水彩画「緑の上の置物たち」

2018-04-11 06:08:20 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「緑の上の置物たち」
      不透明水彩、水彩紙(F6)、制作年月不詳

 絵画教室では、先生の用意した静物を描くことが大半だと思います。
 前にも書いたんですが、先生が用意したこうした静物を描いても真の実力は身につきません。使っている絵具の扱い方に習熟するだけです。

 自分の絵を描くには、自分で静物を用意し、それを自分で描かないといけません。
 ところがこれがなかなか難しい。何を描いたらいいのかわからない。つまり画題を自分で見つけるのは、実は非常に困難なのです。

 美術教室では先生の用意した画題をただ描くだけ。でもそれでいいんです、美術教室は。初心者に手ほどきをするのが目的ですので。
 ここで一つ注意しなければならいのは、こうして描き上げた絵は自分の作品とは言えないということです。画題は先生が用意し、かつ先生の手直しの入ったものは、決して自分の作品とは言えません。

 ということで、私も自分の絵を描こうと、自分で静物を用意し、それを描いてみました。それがこれ。

 用意した静物をテーブルに適切に配せたかどうかはわかりませんが、まあまあうまくやれたんじゃないでしょうか。

 この絵が私の最初の静物画かどうかはわかりませんが、最初期であることは間違いありません。

 見ていて嫌な感じはしない絵ですので、これはこれでいいかと。下手さが味になっていればいいんですが、それは無理。それこそ高望み、ないものねだりというものです。

 付)最初期にしては構図がうまく取れていると思いますが、どうでしょうか。

水彩画「窓の外の風景」

2018-04-04 06:14:56 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「窓の外の風景」不透明水彩、水彩紙(F6)、制作年月不詳

 いきなり屋外での制作は度胸が要るので(恥ずかしかったり、人目が気になったりする)、自分の部屋で窓越しの景色を描くというのは、巨匠の修業時代でもよくあること。私もやってみました。それがこれ。

 自分の部屋で落ち着いて描けるので、これが好きな人は何枚も描くんですが、私は屋外でのスケッチにすぐに慣れたので、こうした絵はこれ一枚きりです。

 この絵は今でも覚えていて、丁寧に描こうと努めた記憶があります。それは絵に表われていて、この絵には妙な静けさがあります。
 描き上げた当時は出来はもう一つだと思っていたんですが、今見るとそんなに悪くないですね。最初にしては上出来、こんなものでしょう。

 この絵は自宅2階の自室からの眺めを描いたものです。今は画面右奥の家は建て替えられてしまったので、絵とは違っています。
 今回は、絵を描いている人なら一度はやっている、自室からの眺めを描いた絵でした。

 注)ひょっとしたら、この絵は部分的に透明水彩絵具を使ったかもしれません。

石膏デッサン「ピエタ」

2018-03-28 06:03:31 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「ピエタ」ミケランジェロ
        鉛筆、水彩紙(B3)、2000年3月完成

 いやー、自分の記憶違いに参りました。

 私は「石膏デッサン『ダビデ像』」(2018-02-21 の記事) で、これを最後に石膏デッサンはやめにしたと書きましたが、今回紹介する「ピエタ」は2000年3月に描いている。

 ということは2000年2月に描いた「ダビデ像」よりも後じゃないですか。訂正してお詫び申し上げます。

 もう昔のことですので、類推するしかないのですが、おそらく「ダビデ像」ほどの力を入れて描くのは無駄なのでもうやめたということなのでしょう。それ以外に考えられない。

 そう考えると確かにこの「ピエタ」もよくやっていますが、「ダビデ像」ほどではないと言えます。

 このデッサンはよく覚えていて、キリストの顔がうまく描けなかった。今見てもそうです。

 でもまあ、概ねよく描けていますから、良しとしましょう。

 付)私の記憶では「ダビデ像」が最後の石膏デッサンで、以降はごく稀に、気まぐれでやった程度という認識だったんですが。

石膏デッサン「モーゼ像」

2018-03-21 04:41:56 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「モーゼ像」ミケランジェロ
        鉛筆、水彩紙(B3)、2000年2月完成

 これも「ダビデ像」(2018-02-21 の記事) 同様、写真を見ながらの鉛筆デッサンになります。

 今後紹介する石膏デッサンは全て写真を見ながらのものになります。毎回明記しませんが、よろしくお願いします。
 それと、石膏デッサンということで紹介をしていきますが、元にした写真は石膏ではなく大理石の原作品なんですが、石膏デッサンのつもりで描いているので、敢えて石膏デッサンという題名をつけています。
 ですから前回の「ダビデ像」も石膏ではなく、大理石の原作品の写真を元に、石膏デッサンをするつもりで描いたということになります。
 こうした事情を念頭に見ていただけたらと思います。

 さて今回の「モーゼ像」なんですが、前回の「ダビデ像」同様、よく描けていると思います。これも結構時間をかけたんじゃないかなあ。さすがにもう覚えていませんが。

 丁寧に描いてあるので、それなりに見られるものに仕上がっています。今改めて見て感心しております。よくできました。

水彩画「ポトスと青い布」「壺と小枝、赤い実」

2018-03-14 06:13:58 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「ポトスと青い布」
     透明水彩、水彩紙(B3)、1999年7月完成


「壺と小枝、赤い実」
     透明水彩、水彩紙(B3)、1999年12月完成

 今回は昔に自分で描いた水彩画を紹介。どちらも別に面白くも何ともない絵ですが、昔はこんな絵を描いてましたということで。
 自作は全くと言っていいほど紹介してこなかったので、これから徐々に紹介していきたいと思っています。

 さて、どちらもきちんと構図は取れているので、それなりの出来になっていますが、上の絵「ポトスと青い布」は背景と机の色がほぼ同じ色なのがいけない。
 背景をもっと違う色、具体的には机の色よりはっきりと薄い色にすればこの絵はぐっと良くなった。そこが惜しいし、もったいない。

 こうした昔の絵も、マット入りの水彩額に入れて、自宅で飾るというなら悪くないかなと。しまいこんでいても仕方ないですし。ふとそんなことを思ったりしました。

 付)しかしそれにしては大きいかな、B3というのは。マットを入れた額となると結構な大きさで、それなりに場所を取ってしまう。

鉛筆デッサン「皿」

2018-03-07 06:29:32 | 石膏デッサン、模写、自分の絵
*「画材、技法、芸術論」カテゴリーの記事、「皿」(2016-07-06) も、よかったら読んでみて下さい。



「皿、器、壺」 鉛筆、水彩紙(B3)、1999年7月


「皿、器、壺」 鉛筆、水彩紙(B3)、1999年7月


「皿、器、壺」 鉛筆、水彩紙(B3)、1999年7月


「皿と器」 鉛筆、水彩紙(B3)、1999年12月


「皿と器」 鉛筆、水彩紙(B3)、2000年2月

 「画材、技法、芸術論」カテゴリーの記事、「皿」(2016-07-06) で、皿だけのデッサンをスケッチブック1冊にしたと書きましたが、それ以外にも5枚の皿のデッサンがありました。それがこれです。
 丸いものは描くのが難しいわけで、そのデッサンに挑戦してみました。当時そのどれもが駄目でひどい出来だと思っていたんですが、今こうして見てみるとそんなに悪くない。むしろ普通です。最低限の出来になってます。
 こういうデッサンって、何度も見ていると、よくわからなくなってしまうんですね。ましてや描いた本人が何回も見返すわけですから、ますますわからなくなってしまう。それで、もう駄目だと絶望してしまったのでしょう。
 こうして約20年振りに自分の皿のデッサンを見て、安心しました。別に大丈夫じゃん、これで。そんなに下手じゃなかったんだなあと。
 こうした皿のデッサンって、なかなか見る機会がないので、今回このように記事にして掲載できてよかったと思っています。

 付)今、このような皿のデッサンをしたらどうなるのかなあ。多少上達しているはずだから、これよりは上手にできると思いますが、いや~、案外あんまり変わらないような気もしてきた。
 再挑戦してもいいんですが、こういうのって意外と時間がかかるんですよねえ(しかも神経使うし)。だから面倒臭いんで、もういいや(駄目じゃん、それじゃあ)。