アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

石膏デッサン「アポシュオメノス」「ローマの貴婦人」「ニケ」

2018-07-18 06:30:51 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「アポシュオメノス」
       鉛筆、水彩紙(B3)、2000年2月制作


「ローマの貴婦人」
       鉛筆、水彩紙(B3)、2000年11月制作


「ニケ」 鉛筆、水彩紙(B3)、1998年10月制作

 だからね、やっぱり手当たり次第デッサンしていたみたい。石膏デッサンなら、何でもよかったんでしょう、そんな感じ。

 一番下のが一番古いデッサンになるわけですが、それだけにそっけない。
 真ん中のは頭髪を何とかして描こうと、意地になって何枚か描いたうちの一枚。でもあんまりうまく行ってないような気が。
 一番上のは良いんだか悪いんだかよくわからない出来。もっと中間調が欲しいかな。全体的に明るすぎる感じ。

 まだまだたくさんあって、いくらでも紹介できるんですが、もうこの辺で一区切りかなと。
 かなりたくさん載せたので、もし石膏デッサンで悩んでいる方がいたら参考になるはずです。

 絵に興味のない方には少々退屈だったと思います。おつきあい頂きありがとうございました。

石膏デッサン「フィレンツェのピエタ」「キリスト?」

2018-07-11 05:40:16 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「フィレンツェのピエタ」ミケランジェロ
        鉛筆、水彩紙(B3)、2000年3月制作


「キリスト?」
        鉛筆、水彩紙(B3)、2000年2月制作

 上のデッサンは当時、失敗した、ひどく下手だと思っていたもの。
 確かに今見ても下手ですし、質感表現だけで陰影を捉えられていないので、失敗ですが、何というか、銀灰色めいていて見ていて心地良いというか、不思議な雰囲気が出ているので面白い。

 で、下のデッサンなんですが、調べたんですが、誰の何と言う作品だか、わかりませんでした。たぶんキリストだと思うんですが、それで「キリスト?」と仮の題名をつけておきました。

 もう何でもかんでも石膏デッサンしていたんかい、という気がしないでもない。熱に浮かされたわけじゃないでしょうが、とにかく熱心にやってます。

 付)そろそろこの「石膏デッサン、模写、自分の絵」カテゴリーも一段落させようと考えています。取りあえず、来週でいったん終わりにします。

石膏デッサン「武装する女神(アテナ)」「カピトリーノのヴィーナス(通称カッパヴィーナス)」

2018-07-04 05:24:16 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「武装する女神(アテナ)」
        鉛筆、水彩紙(B3)、2001年4月制作



「カピトリーノのヴィーナス(通称カッパヴィーナス)」
           鉛筆、水彩紙(B3)、制作年月不詳

 先週に引き続き、あっさり仕上げの石膏デッサンです。もうこうなってくると、わざとこういう風に描いたのかなと。

 実力不足でこれ以上描き込めなかったというのではなく、敢えてなんじゃないかと。特に下のデッサンを見るとそんな感じがします。

 そうか、陰影を捉えることだけに特化したのかな。細部の描き込みはどうでもいいと。そういうことなのかもしれません。

 雑には描いてませんので、そういう意図があったと考えるのが自然かな。

 あれこれ考えながら、石膏デッサンしていたんですね、私。

 付)10年どころか、20年ほど前の話なので、何を考えてどう描いていたのか、なんてことは、もはや覚えていないし、思い出せないので、どうも歯切れが悪いです。

石膏デッサン「ジョセフ(ヨセフ)」「ジョルジョ」「ブルータス」「パジャント」

2018-06-27 05:35:56 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「ジョセフ(ヨセフ)」 鉛筆、水彩紙(B3)、制作年月不詳


「ジョルジョ」 鉛筆、水彩紙(B3)、制作年月不詳


「ブルータス」 鉛筆、水彩紙(B3)、制作年月不詳


「パジャント」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年3月制作

 今回はどれもが有名な石膏像のデッサンを一気にご紹介。

 上から3枚目までは制作年月が入っていないので、いつの頃に描いたのかわかりませんが。

 どれもえらくあっさりした仕上げになっていますが、今こうして見るとそれも悪くないかなあと。不思議なもんですね。

 この4体の石膏像は初心者向き、つまり描きやすいんだそうです(私はどれも難しそうで嫌なんですけど)。

 もうしばらく石膏デッサンの紹介が続きます。そこで一区切りにしたいと思っています。

水彩風景スケッチ4枚

2018-06-20 06:39:54 | 石膏デッサン、模写、自分の絵












 石膏デッサンの紹介が続きましたので、今回は自分の水彩スケッチを掲載。

 いずれもF6号のスケッチブック(スプリングタイプ)に透明水彩で描いたものです。何年も前の作品ですが、今描いたとしても大して変わりませんので。

 どれも比較的気に入っている作品ですが、そうですねえ、いつの間にかこうした描き方、捉え方になったので、今改めて見て、これといった感慨はありません。まあこんなもんじゃないかと。

 私はこうしたスケッチを基に油絵で風景画を描いています。ですからスケッチは私にとって粉本みたいなものですね。

石膏デッサン「瀕死の奴隷」「抵抗する奴隷」

2018-06-13 06:37:06 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「瀕死の奴隷」
    鉛筆、水彩紙(B3)、2000年3月制作


「抵抗する奴隷」
     鉛筆、水彩紙(B3)、2000年2月制作

 石膏デッサンは陰影を捉えるための勉強ですので、こうした質感表現だけというのは基本的に駄目だと私は思っているので、この2枚は失敗ですね。

 彫刻家ならこうした質感表現だけで構いませんが、むしろそれが望ましいのですが、画家の場合はよろしくない。

 つまり石膏デッサンは、画家は陰影を、彫刻家は質感を捉える。画家なら視覚的に、彫刻家なら彫塑的に追求しないといけない。これは石膏デッサンに限らず、デッサン一般に言えることです。

 ところでこの2つの作品は、先週に続きミケランジェロの代表作なんですが、下の作品って「抵抗する奴隷」って言うのね。知りませんでした、私。

 もちろん作品は見て知っていたんですが、どちらかというと上の作品が有名で「瀕死の奴隷」と言うのは知っていたんですが、下の作品名は知らずにいました。

 今回この記事を書くのに、そのことにはたと気づき、調べました。大変勉強になりました。

石膏デッサン「ジュリアーノ・デ・メディチ」「ロレンツォ・デ・メディチ」

2018-06-06 05:55:49 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「ジュリアーノ・デ・メディチ」
       鉛筆、水彩紙(B3)、2001年3月制作


「ロレンツォ・デ・メディチ」
       鉛筆、水彩紙(B3)、2000年2月制作

 どちらも有名な作品で、ミケランジェロがメディチ家霊廟のために作ったんですが、現在はイタリアはフィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂に飾られています。

 上の「ジュリアーノ・デ・メディチ」は、単に「メディチ」と呼ばれ、石膏デッサンによく使われますが、下の「ロレンツォ・デ・メディチ」は石膏像になっていないかも。

 この2枚に関して言えば、上よりも下の方が出来が良いでしょう。下の方が1年前なんですけどね。

 一般にデッサンは最低3年は続けないと上達しないのだとか。やはり何事もこつこつ続けないと効果がないという。

 それにしてもよく枚数描いています、石膏デッサン。大したもんです。

石膏デッサン「アグリッパ」「ラボルト」「マルス」

2018-05-30 06:12:42 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「アグリッパ」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年4月制作


「ラボルト」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年4月制作


「マルス」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年4月制作

 どれも有名な作品で、よく石膏デッサンに使われるものです。

 今見るとどのデッサンもあっさりしているかな。もう少し描き込んで、陰影をよりはっきりさせれば良かった。

 良くいえば淡く、悪く言えばぼけているといったところかな。どれも物足りない感じ。

 でも今そう思うということは、そういう風に見える、そんな見方ができるということは、多少なりとも当時より腕前が上がっていることを教えてくれるわけで、やはりできるだけ昔の作品は、たとえ石膏デッサンであっても、ちゃんと取っておくことが大事ですね。

 こんなの下手だ、これぐらいなら俺でもできる、そう思って今まで石膏デッサンを避けてきた人が、実際に石膏デッサンを始めてくれたら嬉しいですね。



 
 

石膏デッサン「ベルベデーレのトルソー」

2018-05-23 06:26:41 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「ベルベデーレのトルソー」
       鉛筆、水彩紙(F6号)、2001年4月制作


「ベルベデーレのトルソー」
       鉛筆、水彩紙(F6号)、制作年月不詳

 「ベルベデーレのトルソー」を別角度から撮った写真をそれぞれデッサンしたものですが、下の作品には制作年月が入っていないので時期がわかりません。ひょっとしたら下の方が先かもしれません(2枚を比較すると、こっちの方が丁寧に描かれているので)。

 これも有名な彫刻だそうで、こうしたことを知らずに、せっせとデッサンしていたわけですな。

 でもね、当時、夢中になって取り組んだという記憶もないですし、かとって苦行のように感じていたわけでもないことは覚えています。一体どういう心境だったのかしらん。

 ネットの画像で見たらすごくいいですね、この「ベルベデーレのトルソー」。よかったら検索してみて下さい。

石膏デッサン「セレネの馬」「円盤投げ(男性トルソー)」

2018-05-16 06:24:02 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「セレネの馬」 鉛筆、水彩紙(B3)、2001年5月制作


「円盤投げ(男性トルソー)」
        鉛筆、水彩紙(B3)、2001年6月制作

 雑誌や本に掲載されている写真を元にデッサンしていたわけですが、当時、特に誰の何という作品か意識していませんでしたので、今回この記事を書くに当たって調べてみました。

 インターネットって便利ですね。適当な単語を入れたらすぐにわかりました。上も下も有名な彫刻なんですが、そういう作品名だったの。へえーっ、て感じです。

 そんなことも知らんで油絵を描いていたのかい、とか言われそうですが、別に知らなくても絵は描けますし、こうしてデッサンもしているわけでして、ご愛敬ということで。

 上の、馬じゃなかった「セレネの馬」はそれなりにじっくり取り組んだのを覚えていますし、下の、胴体じゃなかった「円盤投げ(男性トルソー)」は質感を捉えるのに終始し、陰影をうまくつけられず、がっかりしたのを覚えています。

 今こうして冷静に見てみると、どちらもよく描けていると思うので、まあいいんじゃないかと。よくできました。