セリヌンティウスって聞いてわかる人はどのくらいいるだろう?
舟とあったので私が思う人と違うセリヌンティウスという人だと思った。
好きな作家 石持浅海さんの本で、
あらすじ(AMAZONより)
大時化の海の遭難事故によって、信頼の強い絆で結ばれた六人の仲間。そのなかの一人、米村美月が、青酸カリを呷って自殺した。遺された五人は、彼女の自殺に不自然な点を見つけ、美月の死に隠された謎について、推理を始める。お互いを信じること、信じ抜くことを、たったひとつのルールとして―。メロスの友の懊悩を描く、美しき「本格」の論理。
仲間の一人が自殺した。
犯人を突き止めるとかではなく、なぜ?ということを1枚の写真、そこに映った
青酸カリのビンの蓋が閉じてあったというところから始まり論理に論理を重ねていく。
特に大きな動きはないのに、途中でやめられない。
石持さんの作品はそうで、いつもひきつけられてやめられない。
こないだ読んだ<崖の上で踊る>もそんな感じ。
画像に答えがあるけれど、セリヌンティウスは太宰治の<走れメロス>の登場人物で
メロスの身代わりにされた友
確か物語は『メロスは激怒した。』で始まってたと思うけど、今思えば
自分になんの断りもなく勝手に身代わりに差し出されたセリヌンティウスのほうが激怒もんだと思う。
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