岩下敦哉の時間教室

自分自身が時間活用で困ったり、ゆとりがなかった経験から、専門の心理学や時間学の知識を活かして解決策を伝えています。

時間雑感 ―日々のひとこと、つぶやき―

2020-05-03 10:03:05 | 日記
時間雑感 ―日々のひとこと、つぶやき―
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この章は「附録」として、この本の流れとは直接関係しないのですが、私が普段、ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどのサイバーネットワークを通じてみなさんにお伝えしているエッセンスを少しだけご披露いたします。
前著「人生が爽やかに変わる時間術」でも100のチェックリストで少しとりあげたものもあります。
日常的なささいなことなのですが、やってみると効果があるものが多いと思います。
普段私が思っていることをとりとめもなく書いてみましたので、リラックスした気持ちでお読みいただき何かヒントを見つけていただければと思います。


「命」、「時間」、「お金」そして「人生」
「命」と引き換えに「時間」を得る、「時間」を売って「お金」を得る、
「人の時間」を「お金」で買う、「時間」と「お金」で「人生」を創る。
だから大切に使う。

「命」を「時間」に換え、「時間」を売って「お金」を得ている。それが『時給』の意味、つまり「命の値段」

自分が病気になって余命宣告をされた時、たとえば「あと三か月」と言われたら、時給1000円で働けるだろうか。たとえ1000円払ってでも一時間長く生きたいと思わないだろうか。
今の一時間も死ぬ前の一時間も同じ一時間である。だから今を大切にしたい。

時間を買う意味は、その成果物を自分がかけている時間より短時間に効率的に得られるということにある。それが対価として高いか安いかは自分で決める。

「ほんのひとかけらの時間」は意識していないが、やがて「人生」という大きな塊となる。あたかも一枚一枚の薄い紙を積み重ねて一冊の本をつくるように。
空っぽの時を積み重ねていくと空っぽの人生、白紙のページを積み重ねていくと真っ白で何も書かれていない本ができあがる。

もし自分の「命のろうそく」を見てしまったら、どちらにしても「努力しない人」になってしまうだろう。
同じようにタイムマシンで「未来の自分」を見てしまったら、やはり「努力しない人」になってしまうだろう。

いつ終わるかわからない限りある命だからこそ、人は前向きに努力することができるのである。

時間を元に戻すことはできない。仮にタイムマシンで過去に行けたとしても、すでに過去を知っている自分にとっては、その過去は「今」になってしまったのだから。

本当に過去に戻れたとしたら、過去のことを知らない自分に戻っているわけだから、知らないうちに同じ選択をし、同じ今、同じ未来を過ごすことになるだろう。過去に戻ったということも知らずに。


朝早起きするメリットはたくさんある
朝早起きするメリットはたくさんあります。
単に準備や行動が早くできるということだけではなく、何かトラブルが起こったときにリカバリー対応することができます。
早起きした分、自分時間が増え、アクティブな人生をおくることができます。
朝は気持ちが良い、いやな思いをしなくて済む、ゆとりができるといったメンタルな面でのメリットもあります。
良いサイクルが自分の中に生まれてきます。

アナログ時計を使う
「正確な時刻を知る」という意味ではアナログもデジタルも同じ機能です。
時間活用という点から考えると、時計は「時刻を正確に知る」という「点」の機能だけではなく、「持ち時間」や「残り時間」、「経過時間」「バランス」などといった「線」や「面」の性質を使ったとらえ方に使いたいものです。
そういうツールとして時計をとらえた場合、アナログ時計はじつに大きな役割を果たします。
アナログ時計は文字盤、針によって、経過時間や残り時間を視覚的にとらえることができます。同時に、時間を「面」や「面積」としてとらえることも可能なので、1時間、つまり60分を1/2、1/3、1/4、1/6などと直感的に認識することができます。
また、15分1ユニットで作業するときも、「あと何ユニット」と簡単にとらえることができ、効率よく作業が進められます。

1円高くても近くの店で買う
どうせ同じモノを買うなら、1円でも安く買う方が良いと思います。私もそう思います。
でも時間術の観点からは必ずしもそういうことにはなりません。
「1円安く買う」ためには、「1円安い」かどうかの判断をするためにチラシを比較したり、店まで足を運んで比較したりする時間とテマが必要となります。
また、複数のアイテムを買いに行くのであれば、それが倍増します。
それであれば、そのモノが手に入る一番近くの店で買いましょう。
お金はまた稼ぐことができますが、失った時間は二度と取り戻すことができません。1円のために命の時間を使いますか。

スタートを切るまでの速さがポイント
何事にもトラブルはつきものです。
早くスタートを切っていれば、トラブルシューティングもしやすくなりますし、時間配分の選択肢も格段に増えます。
他に妨げる要因がないのであれば、迷わずできるだけ早くスタートを切りましょう。ダラダラと考えていても意味がありません。行動を起こすことがゴールへの第一歩です。

時間を追う、決して追われないこと
時間は積極的に追う形で流れに乗ってしまいましょう。
流れに乗っているときは流れのパワーを自分の力に利用することができます。
でも、ひとたび追われてしまうと、自分でコントロールできないばかりか流されてしまって、自分の力を奪われてしまうので、時間に追われないように気をつけましょう。
追われているときは、精神的にも追いつめられて「負のスパイラル」におちいりやすくなります。

心を亡くすと書いて「忙しい」、亡くした心と書いて「忘れもの」
忙しい時って人になかなかやさしくできません。殺気だっていませんか。
言葉遣いや態度が雑になっていませんか。
心を亡くすと書いて「忙しい」。
また亡くした心、どこかに忘れてきたのでしょうか。
モノやコト、心を亡くさないように気をつけましょう。

病気は時間をムダにする
病気になると、病院に行ったり、検査したり、薬局に行ったり、保険の手続きをしたり、医療控除の手続きをしたり、入院してしまえば自由な時間はなくなります。
最悪命がなくなれば、自分の時間は消滅します。
病気にならないようにしましょう。それが時間を大切にすることにつながります。

時間をつくることに時間を使おう
いろいろ考えたり、工夫したりすると、時間を節約したり、増やしたりすることができます。
何も工夫をしないでやみくもに時間を使うよりも、「遠回り」だと思っても一旦立ち止まって「時間をつくる」ことを考えたり「仕組み」をつくったりすることにじっくり時間をかけてみましょう。

「時間不足」は「時間不足感」である
「時間が足りない」という状況は、実は「時間が不足している」と感じるところから生じています。
同じ時間でも自分でコントロールし、タスクを要領よくさばき、全体が見えていると、「不安」や「あせり」を感じることがないので「時間不足感」は生じません。
タスク量が多くて、本当に時間が足りないのであれば、「できることだけ」にしぼってやるようにしましょう。

待ち時間は「神さまがくれたブレイク」と考えよう
不意に待ち時間ができることがよくあります。
そんなときは「待たされた」「ムダな時間だ」と思わずに、「神さまがくれたブレイク」と思って積極的に休んでしまいましょう。
無理に予定を入れても中途半端ですし、後のスケジュールを圧迫するリスクもあります。

「時間を売る生き方」はしない
ビジネスマン、サラリーマンは月給、パートタイマー、アルバイトは日給、時給という形で、私たちは「時間」と引き替えに給料を稼いでいます。もちろん「労働の対価」として・・・。
残業したところで「時間単位」です。時間を「切り売り」してお金をもらっているとも言えます。
さらに言い換えれば、自分の命、寿命を切り売りしてお金をもらっているということなのです。
自分の命1時間はいくらでしょうか。1分いくらでしょうか。
売った時間は二度と戻っては来ません。
それでもあなたは残業しますか。

細切れ時間は「砂金」と同じである
細切れ時間は砂金のようなものです。集めればとても大きな金塊になります。そして大きな価値を生みます。
少しの時間もムダにしないように大切にしましょう。

「手帳を開くこと」は「人生を拓く」こと
手帳は「ワーク」「ライフ」「パーソナル」バランスをとるための大切なライフツールです。
単にスケジュールや行事を書き込むだけのためではなく、自分の生き方、行動のしかた、大切な人との約束など、自分の生涯に関わる大切なツールです。
手帳を開くということは、すなわち人生を拓くことにつながるのです。

時間が足りないときこそ本を読む
時間が足りないと感じたときは、何かに追いつめられていたり、焦燥感や不安で心がいっぱいになっています。
そんなときこそ、そのタスクに関係すること、生き方、考え方、時間の使い方などの本を読みましょう。
何か必ずヒントが見つかり、「氷がとけるように」、「霧が晴れるように」視界が広がることが多いものです。

マイペースとは先行逃げ切りタイプのこと
マイペースは「のんびり型」のことではありません。
自分のペースで最初から最後までタスクを進行できる人のことをマイペースといいます。
つまり、「先行逃げ切り型」のことを指します。
マイペースでものごとを進めたければ、人に先んじて行動を起こすことが大切です。

スケジュールにはブランクが大切である
自動車のハンドルに「あそび」があるからうまく運転ができるのと同じで、スケジュールにも「ブランク」「バッファー」といったゆとりが大切です。
すべてキチキチに詰め込まないでスキマをつくった方がうまくいくので、あらかじめスキマをつくっておくようにしましょう。

残業は「時間の借金」である
残業すると「残業代もでるし」「仕事をやっている感じになるし」「みんなもやっているし」何かよいことをしている気になってしまいがちです。
でも、よく考えてみてください。本当だったら就業時間内にやらなければならない仕事、終わらせなければならなかった仕事を時間外に先送りしていると考えられませんか?
しかも、職場の光熱費や機器、道具を潤沢に使って・・・。
それだけではありません。
自分の心を犠牲にし、自分時間を犠牲にし、家族を犠牲にし、命と同じである大切な時間を犠牲にしているのです。
よく考えてみてください。残業は単なる「時間の借金」です。必ず何かを犠牲にしています。その時間は別の時間で返さなければならないのです。

夜はダラダラするので作業を早く切り上げる
夜は起きてさえいれば、朝までデッドラインがないので、いくらでも時間がありそうな気になります。
それに加えて、体力、気力、集中力が格段に落ちているので、同じ時間をかけても効果が上がらないのです。
ダラダラと作業や思考を続けるよりも、早く切り上げて休息や別のことに時間を振り分けた方がトータルでリソースのムダがなくなります。

選択することに時間をかけないこと
人生においては、とても大きな選択をしなければならないときがいくつかあると思います。
でも日常の選択、「何を食べるか」「どの店で買うか」などの小さなことにあまり時間をかけないようにしましょう。どちらにしても大差ないのですから。
メニューが決まらない、買い物に時間がかかるといった時間の浪費の積み重ねが自分時間を浸食していきます。

時間を人と「ずらす」ことにより、「ゆとり」を得る
人間の行動パターンはだいたい「似たり寄ったり」です。
朝の通勤ラッシュ、昼のランチ、給料日のあとの銀行、休日のレジャーなど必ず混雑し、行列ができます。
食事、買い物、手続き、移動など様々な場面で時間を人と「ずらす」ことによって、「混まない」「並ばない」「高くない」という大きなメリットを享受することができます。
少しだけ人と時間をずらすと、「ゆとり」を持つことができ、時間を有効に使えるだけでなく、精神的にも安定します。

「忙しさ」をならして平らにする
「忙しさ」の源は、「多忙感」つまり「忙しい」と思う心にあります。
現実にそこにあるのは、「かかえているタスク量」と「持っている時間」、「かけられる労力」のバランスの不均衡で、これを頭の中、心の中で「気持ちのあせり」や「疲労感」とミックスされることによって感じているだけなのです。
ダンドリやスケジュール管理、タスクリストなどをうまく使って、タスクをならしてみると、意外と忙しさを感じなくなることが多いものです。
つまり、忙しさをならして「山と谷」を平らにすることが大切なのです。

明日履いていく靴を玄関にそろえておく
翌日履いていく靴を前の日に用意しておくと、それだけでも朝ドタバタすることがなくなります。
単に靴の準備ということだけではなく、心構え、生きる姿勢としても大切なことであり、前日天気予報などを確認する必要もあるので、ライフスタイルとして取り込むとよいのではないでしょうか。

翌日の天気予報をチェックする
天気と気温を前日にあらかじめチェックし、服装や持ち物を準備しておく習慣をつけましょう。
また、同時に次の日のスケジュールやダンドリに天気の影響がないかの確認をしておくようにすると、当日の朝にドタバタしなくても済み、精神的にもゆとりを持った朝をむかえることができます。

週末の買い物は帰りがけに済ませる
必要なもの、不足しているものを週末に買おうとすると、ある一定時間をその買い物に費やさなければならなくなり、買い物自体の時間、行動、移動時間、思考も拘束されてしまいます。
それを避けるためには、平日の帰りがけに「ついでに」買い物をしてしまいましょう。
仕事帰りのルートではたいがいのモノが手に入るので、その方が休日を有意義に過ごせます。

一筆書きの術
朝に限りませんが、家の中や買い物などに有効なワザとして、一筆書きの術があります。
これは、動線を考えてダンドリをするという単純なことなのですが、朝のことを考えてみると、洗面所、トイレ、キッチン、リビング、玄関、クローゼットなど、モノを取りに行ったり準備したりするのに同じところを何度も行ったり来たりしていませんか。
なるべく一度で済むように作業をまとめる、順番を変える、モノの置き場所を変えるなどして、動線をスッキリ一筆書きにすると、時間の浪費がなくなり、格段に自分時間が増えます。

夜討ち朝駆け
夜と朝の時間を有効に使うことによって、人の2倍、3倍の効果をあげることができます。
自分自身がその時間に何かをするというのではなく、「投げられるボールはあらかじめ前の日に投げておく」「受け取り・確認作業は朝一でやってしまう」ようにすると、自分が動いたのと同じ効果があり、結果的に相手より2日分有利にものごとが展開できます。
「夜のうちに何かを依頼しておいて、朝までに結果を受け取る」「朝一番に連絡が取れるように夜のうちにメールをしておく」など簡単なことなのですが、自分時間が格段に増えます。

「時間はお手玉・ジャグリング」、投げ方次第でいくつでもできる
時間は上手に、素早く、手際よくまわしていけば、お手玉やジャグリングのように、一度に扱う玉の数、相手の数を増やすことができます。
少しずつ上手になるように訓練していきましょう。

時間の貯金「貯時間」をしよう
「先延ばし」と反対に「先取り」してものごとを進めると、時間にゆとりができます。
そのゆとりをアクティブなことに再投資することによって自分時間が雪だるま式に増えていきます。
ある意味、時間の貯金「貯時間」をしたことになります。
できるだけ自分のために時間の貯金をするように心がけましょう。

他人の時間を買う
知識、経験、本、講演会、サービス、技術など他人が培ってきたノウハウなどを買えるのであれば、同じだけ自分の時間を費やすより買ってしまいましょう。
それらを買うことによって自分時間が増え、あなたにしかできないことをやることができます。
迷わず、他人の時間を買いましょう。

交通機関は金額ではなく、時間優先で選ぶ
同じ目的地へ行くのに、複数の選択肢があります。
「そこへ行って何かを成し遂げる」というゴールがあるのであれば、迷わず「時間優先」で交通機関を選びましょう。
たいがい時間優先で考える方が心身ともに負担が少ない場合が多く、結果としてトータルでの成果を出しやすくなります。

本はたった数時間で他人の人生を教えてもらえるツールである
読書の素晴らしさは、その本を書いた人のノウハウや哲学、人生をたった数時間で追体験できるところにあります。
こんなに素晴らしいツールきはありません。
昔の人が書いた本も読むことができるのです。
まさに「タイムカプセル」です。
ものすごい圧縮率の時間貯金ではないでしょうか。
本を読まないという選択肢はありません。

専門のサービスを使う
多少お金がかかっても、専門のサービスを使うことをお勧めします。
専門サービスを受けると、そのことにかかる自分のテマヒマだけでなく、そのことを自分が上手にできるようになるためのスキル獲得・時間、道具の準備や片づけのテマヒマ・コストなどをする必要がなくなり、格段に自分時間が増えます。
たとえば、洗車、エアコン掃除、庭木の手入れ、日曜大工、料理、家事など身近なことでもいろいろあります。
専門のサービスを使い、自分時間が増えた分家族のため、自分のための時間を有意義に使いましょう。

朝は時間が限られていて、しかも意外にやることが多い
おそらくあなたも感じていると思いますが、朝の時間は限られています。しかも意外にやることが多いのです。
だから当然気持ちがあせってきます。
そこで、やること自体を限定し、そのあせりから解放されましょう。
時間が限られているのは仕方ありません。かといって、早起きして作り出した大切な時間を身支度に使いたくはありません。
ならば、「やること」の方を減らしてしまいましょう。相手をするタスクの数を減らしてシンプルにすれば、頭の中もスッキリしますし、心も落ち着いてきます。
また、朝の作業はタスクリストや持ち物リスト、時間割などでなるべくルーチン化し、いちいち考えなくてもよいような仕組みづくりをしましょう。

いらないダイレクトメールは断る
一事が万事です。
毎日帰宅すると、郵便受けに不要なダイレクトメールが届いていると思います。あなたはどうしていますか。
ひとつずつ手にとって、イヤイヤ開封し、不愉快な思いをしながらゴミ箱に捨てます。
相手が勝手に送りつけてくるのだから仕方がない、と思わず、相手に連絡して送付を止めてもらいましょう。
たった一度だけ、テマをかければ、もう二度と送られてきません。この「イヤイヤ作業」から一生解放されるのです。
精神的な苦痛もさることながら、いちいち開封して中身を確認し、捨てるという一連のムダな作業がなくなるだけでも自分時間が確実に増えていきます。
1分節約すれば、1分長生きしたのと同じです。

限られた時間の中では「できることだけ」をやる
限られた時間の中では、「できること」から手をつけ、「できることだけ」をやるようにしましょう。
時間が限られている状態で最大限のパフォーマンスを出していくには、「できないこと」に着目するのではなく、まず「できること」から手をつけ、1つでも多くの完成品をつくっていきます。
確実に成果が上がってくるので、精神的にも落ち着き、全体がよい方向に好転していきます。
そのうち、「できないこと」自体が不要となることもありますので、とにかく「結果」「実績」を残しましょう。

「ブルーマンデー」を退治する
毎週日曜日の夕方、必ずあなたを襲ってくる恐ろしい怪人「ブルーマンデー」。経験がありませんか。
よく考えてみると、月曜日の朝までまだ半日以上あるのにずっと頭にこびりつき、決して離れることがなく、そのまま職場まで引きずってしまう恐ろしい相手です。
何となく仕事のことが気になったり、ダンドリや予定のことを考えてしまい、せっかくの休日気分が台なしになってしまいます。
それを退治する方法があります。
それは、「休日にはいる前の日の午後、翌週月曜日の予定とダンドリを確定させてしまうこと」です。たったそれだけです。
週明け月曜日になってから、手元にある仕事、抱えている仕事などを確認し、ダンドリや準備をしている間に外部から新たなアポイントや仕事が舞い込んでくるのが月曜日です。
あらかじめ自分の動き、やること、手順、ダンドリを決めておいて、手帳に記入して、準備まで終えておき、朝職場に着いたら何も考えなくてもスタートできる状態にしておきます。
仮に外部からアポイントや仕事が入っても、「この時間は予定が埋まってます」「このぐらいの時間で終わります」などと冷静に対応できますので、時間と気持ちにゆとりができるのです。
これだけで「ブルーマンデー」を退治できます。
とても簡単な方法ですので、あなたもぜひ試してみてください。

「早寝早起き」ではなく、「早起き早寝」
早寝早起きはなかなかうまくいかないことは経験的にわかると思います。
いきなり早寝といっても、なかなか早く眠れないと思いますし、かりに早寝できたとしても、確実に早起きができるというものでもありません。
早起きを習慣にしたいのであれば、とにかくまず「早起き」をしてみることです。だまされたと思ってそこから始めましょう。
最初は多少つらさもありますが、まず起きる時刻を固定してしまいます。すると、起きていられる時間が経過すると、自然と眠気がさしてきます。
そうなったときにためらわず寝てしまうのです。これをくり返しているうちにだんだん寝る時刻が安定してきます。そうなったらしめたものです。あとは、そのまま起きる時刻を固定してしまいましょう。早起きするようになると、自然と早寝をすることになり、結果的に「早寝早起き」の習慣が身につきます。

一番の時間の浪費はさがし物である
あなたもいろいろな本やデータでその恐ろしさはよくご存知だと思いますが、「さがし物」は最大の時間の浪費です。でも、なかなかなくなりません。
さがし物は「モノが見つからない」という状況のことに着目してしまいがちですが、実は、あなたの行動を変えることによって格段に減らすことができます。
まず、「モノを減らすこと」です。持っているアイテム、相手をする数を減らすことにより、管理しやすくしましょう。同じ機能を持つモノ、不要なモノ、使っていないモノ、使う頻度の低いモノを減らしましょう。
次に、「使う場所の近くに使いやすいようにモノを配置する」ことです。使いたいときにすぐ使え、使いやすいように出すことができると時間もテマも少なくなります。
そして最後に、「使ったら元に戻す」ということです。おそらくこれが一番苦手ではないでしょうか。
元の場所に戻しておけば「定位置・指定席」が守られ、整理整頓完了です。
モノを減らしたり、探しやすい仕組みをつくることでずいぶんムダな時間やテマを減らすことができます。

マルチペンとポストイットを家中に置く
外出のときに持ち歩くだけでなく、家の中でもアイディア、タスクなどを思いついたときにすぐメモできるように、家のあらゆる所にマルチペンとポストイットを置いておきましょう。
とくに、トイレ、ベッドルーム、脱衣所、キッチンなどでは、アイディアを思いついたり、ふと用事を思い出したりすることがあります。
でもまたすぐに蒸発して消えてしまうので、その場でメモすることが大切です。
ぜひ試してみてください。自分時間を有効に使えるようになります。

紙の手帳を使う
「シンプル」「スマート」「スピーディ」に動くには、司令塔となる手帳へのアクセスタイムが重要です。
人とのスケジュール調整や不意に入った予定など、電源を立ち上げたり、データを読み込んだりするアクセスタイムがなく、いつでも持ち歩ける紙の手帳が便利です。
サブの手帳やデジタルデバイスのスケジューラーを併用するにしても、紙の手帳が優れている点が多いのでメインは紙の手帳がおススメです。

ポストイットを使う
ポストイットは時間を節約するのに大変便利なツールです。
単純なメモとして使うだけではありません。
手帳にそのまま貼れるので、タスクリスト、データ、地図、拡張メモ、連絡先リストなどに使えます。
また、机や壁にそのまま貼れるので、掲示、訪問メモ、メッセージ、マーキング、連絡票などにも使えます。
そして、そのまま人に渡せるので、メモや伝達事項もいちいち書き直す必要もなく、時間がムダになりませんし、貼ってはがして並べ換えが自由なので、ブレインストーミングや頭の整理、意見交換などにも最適です。
「書き直しのテマヒマがかからない」「多用途に使える」「貼れる」という時間活用においてはなくなはならないアイテム、ツールのひとつです。




家族の時間は「今」しかない

2020-05-03 10:02:40 | 日記
家族の時間は「今」しかない
 なぜ私が家族との時間にこだわるのか、それは「今」しかないからです。
 人それぞれいろいろな考え方がありますので、軽い気持ちで聞いてください。

 人は生まれてから日々成長し、歳を重ねていきます。
 生まれたばかりの赤ちゃんから、幼児、子ども、少年、青年、大人、親、そして老人となるまで毎日少しずつ歳を重ねていきます。

 「またあたりまえのことを言っている」と思うかもしれませんが、じつはこれは「すごいこと」なのです。
 人が毎日歳を重ねながら生き続けていくこと自体「すごいこと」なのですが、それ以上に、「家族として出会い」「共に暮らし」「同じ時を過ごしていること」がすごいのです。
 自分はたまたま両親のもとに生を受け、大切に育てられ、兄弟姉妹がいる人はまたそこで出会い、大人になって一生のパートナーと家族になる約束をします。そしてそこに子どもが生まれ、自分は親となり子どもを育てていきます。自分の両親やパートナーの両親は祖父母となり一緒に子どもを育てます。
 たまたま「ある時」「ある家」に生まれ、家族と出会い、一緒の時を過ごすのです。なんて運命的な出会いなのでしょうか。そして日々の楽しみ、悲しみ、苦しみ、喜びなどを共有し、同じ時間と空間を過ごすのです。このことだけでも「すごいこと」だと思いませんか。
 ですから、まずこの運命的な出会いを大切にしましょう。

 また、その家族も刻一刻と歳を重ねているのです。同じ日は二度とありません。子どもはすぐに大きくなります。大人は「あっという間」に歳をとります。つまり家族の時間には「今」しかないのです。

 たとえば子どもが小さいときはみんな一緒に旅行に行っていたけれど、大きくなったら、勉強や習い事、クラブ活動や友人との約束などの予定が入り、なかなかみんなの予定が合わないということはよくあります。とにかく「今」を楽しむしかないのです。それこそ「ワンチャンス」だと思ってください。

 また、自分が子どもの頃や若い頃反発していた両親が歳をとり、「老い」を感じるようになったとき、自分も子育ての真っ最中でしょう。子育てをしてみて、本当にはじめて親のありがたみがわかります。そして感謝の気持ちとともに、これから先、自分が両親に何をしてあげられるかを考えるのです。
 そう思ったら、そのときすぐに動かなければなりません。電話1本、手紙やメール1通でよいのです。「今何してた」「元気にしてる」「今日何食べた」だけでもよいのです。「今、つながる」ことが家族には大事なのです。

 過ぎてしまった時間は戻ってきませんが、家族との「今」を積み重ねていった結果が「想い出」になるのです。
 ですから「今」を積み重ねていかなかった家族には「想い出」がありません。家族の「今」を1ページずつ積み重ねていくと「家族の想い出の本」ができあがります。そう考えると、白紙のページを重ねたくないですよね。

 もう一度言います。家族の時間には「今」しかありません。そう心に刻んで家族一人ひとりの顔を見つめて「にっこり」してみてください。きっと幸せになります。



特別公開 「ライフ」と「パーソナル」を豊かにするための秘密の仕組み

2020-05-03 10:01:58 | 日記
特別公開 「ライフ」と「パーソナル」を豊かにするための秘密の仕組み
 ここまでお話ししてきたように、「ワーク」(タスクとアポイント)の部分が上手にさばけるようになると、自然と「ライフ」と「パーソナル」に気持ちが向くようになり、充実してくるはずです。

1.時間の主(あるじ)となる
「ワーク」も「ライフ」も「パーソナル」もすべて自分の時間ですので、自分自身が時間の主(あるじ)となって、積極的にバランスをとっていきましょう。
今までいかに家族との時間や自分自身の時間が少なかったかが実感できると思います。
今からでも十分間に合いますで、豊かで幸せな人生にしていきましょう。

さて、ここだけの話ですが、これから私自身が心がけていることを内緒で少しだけお教えします。この本の読者であるあなただけの「特別サービス」です。
実際私はこれで幸せになっています。よろしければためしてみてください。とても単純なことなので今日からすぐ始められます。

まずその前段階として「プライベートの時間を楽しむための5つのコツ」をお教えします。

①「週末」は木曜日の夕方からすでに始まっていると考える
週末は土曜、日曜だけではありません。
金曜日の夕方からの時間を楽しむことができます。
その金曜日の夕方からの時間を楽しむためには、その日の仕事のダンドリが大切で、さらに言うと、木曜日のダンドリがとても大切になります。
金曜日1日の仕事をスムーズに進めるために、木曜日にうまくダンドリをする必要が出てくるのです。
そういう意味で、週末を楽しむためには木曜日がポイントになります。
つまり、週末は1週間の半分、木曜日の夕方から始まっているのです。

②休日の前の日は夜ふかしをしない
休みの前の日はうれしくなってしまってつい夜ふかしをしてしまいがちです。
夜ふかしをすると、朝寝坊になるだけではなく、生活のリズムをくずしてしまうことになるので、ブルーマンデーを引き起こしやすくなります。
休日の朝、ゆっくり寝てしまうと、せっかく予定していた楽しいことができなくなり、後悔し、自己嫌悪におちいる「負のスパイラル」を起こしてしまいます。
夜やりたいことは、逆にその分早起きしてやればよいのです。時間は一緒ですから・・・。
それほどまでしてやる必要のないことは、夜やる必要もないのです。

③早起きは「自分のため」にする
早起きしても結局仕事をしたり、生活時間に使ってしまったりすると、「何のためにがんばって早起きしたのか」と疑問を持ってしまい、モティベーションが下がり、続かなくなります。
早起きは「自分時間」をつくるため、そしてその自分時間で「パーソナル」のことをするために使いましょう。そうすると、だんだん人生が充実してくるようになります。
ですから、早起きは「自分のため」にすると決めましょう。

④「早起きはつらい」は単なるイメージである
「早起き」はつらい、きつい、苦しい、しんどいというイメージを持っていませんか。
たしかに早起きを始めたときはそうかも知れません。冬の暗くて寒い時期などは、ふとんから出るのがおっくうになります。
でも、いずれにしても1日に一回は必ず起きなければならないのです。早くても遅くても起きることは一緒なのです。そうなのであれば、早起きして、充実した1日を過ごしませんか。

⑤休日の朝もいつもと同じ時刻に起きる
休日の朝はつい朝寝坊してしまいがちです。そんな経験ありませんか。
でも遅く起きてしまった日はスロースタートで何となくダラダラ過ごしてしまって、結局「今日1日何をしていたのだろう」という後悔と自己嫌悪におちいり、夕方からは「ブルーマンデー」になります。
逆に早く起きると、平日のいつもの身支度の時間、通勤の時間、仕事の時間、帰宅の時間すべてが「自分時間」となるのです。こんな素晴らしいことはありません。


2.「ライフ」(家族)
 「ライフ」つまり「家族との時間」についてについて「大まじめ」に考えたことはありますか。なにも「肩ひじ張って」考えなくてもよいのです。
 一番大切なことは「一緒にいること」「楽しむこと」「お互いを大切にすること」です。
 何かの縁で家族になったのですから大切にしましょう。
 きっかけやイベントは何でもよいのです。あれこれ考えすぎず楽しみましょう。でもじつはそこにもいくつかのコツがあって、今までの経験から、というより子どもの頃から身についている楽しみ方があるのでご紹介します。

①一緒にいること自体を大切にする
家族と過ごす時に、一番大切にしたいことは何でしょう。それは「一緒にいること、一緒に時を過ごすこと」です。
もちろん、イベントや活動内容も大切なのですが、「今、ここで大切な家族と一緒にいられて幸せだな」と思うことが大切です。「家族それぞれが自分の時間を調整して同じ時間に集えること」「みんなが健康で心配がないこと」「お互いの笑顔が見られること」「何気ない会話を交わせること」それらすべてが「たからもの」です。
旅行、コンサート、映画、スポーツなどのイベント、散歩、買い物、公園などのちょっとしたお出かけ、食事、お茶会、ホームパーティ、一家団欒など何でもよいのです。
次にまたみんなで楽しく集えるのは、果たしていつなのか、いつまで一緒にいられるのかなどについて思いを馳せてみるとよいでしょう。
「今、ここで」大切な家族と一緒にいられる幸せをじっくり味わいましょう。

②家族それぞれの楽しみに着目する
イベントや活動内容は何でもよいのですが、せっかくならみんなで楽しめる方がよいと思います。
それぞれの興味関心事は違いますので、全員が一度に満足する活動を探すのはたいへんです。特に子供が小さい時などは「やりたいこと」や「行きたいところ」がいろいろあり、家族で調整するのもひと苦労です。
そんな時は、それぞれの楽しみを少しずつ入れて予定を立ててみたり、「今日は○○中心の日にしよう」と主役を決めてみるとよいと思います。
与えられた環境や条件、許される状況でどんどん楽しむ、とことん楽しむことが大切です。そして、次回の主役も決めつつその時間を楽しみましょう。


③その日のテーマを1つに絞り込む(一点豪華主義)
休日は思ったより時間がありません。「気がついたらもうお昼」なんていう経験も多いと思います。
前日までは「あれもしよう、これもしよう」と考えていますが、つい夜更かし、朝寝坊のパターンになってしまい。1日の終わりには「あまり遊んでないけど疲れた」となりがちです。
そうならないためには、その日のテーマを1つに絞り込むとうまくいきます。あらかじめ家族に「明日は○○の日にしよう」と話しておいて、みんなでその気分を盛り上げていきます。当日はその活動だけでは時間が余ってしまう場合はプラスアルファのオプションをつけたり、少しグレードを上げてみたりしますが、まずは「家族が楽しめてよかったな」「今日は満足したな」という気持ちになるように一点豪華のテーマをつくります。
あれこれやって結局「疲れたね」となったり、「今日は何をやったのかわからない」となると、せっかくの時間が台無しになってしまいます。

④「モノ」より「想い出」を大切にする、そしてプラスアルファ(シャンパン、花束、ケーキ)
よく言われていて使い古されている言葉かも知れませんが、「モノ」より「想い出」が大切だと思います。
家族みんなでする体験や経験は何事にもかえがたい「たからもの」です。
単にモノで残すよりも、「非日常の体験」や「お金で買えない経験」を共有し、「想い出」に残した方が幸せです。

私はそこにプラスアルファを提案します。
毎回ではありませんが、お祝い、記念日、旅行などでは「モノ」にも活躍してもらっています。
たとえば誕生日や記念日などには「シャンパン」や「花束」「ケーキ」などのサプライズを用意します。これらはいわゆる「消えもの」と言われるもので、飲んだり食べたりすれば無くなり、花も長くは残らないものですが、その大切な時を飾るものとしては大いに活躍してくれます。時には、そんな「モノ」の力を借りながら大切な家族との「想い出」をつくっていきましょう。

⑤「楽しかったね、ありがとう」の気持ちを言葉で伝える
私は家族で1日楽しく過ごした日の夕食の時や1日の終わりに「楽しかったね、ありがとう」という言葉を家族みんなにかけるようにしています。
早起きして出かける準備をしてくれたり、みんなが気持ちよく過ごせるように少しずつ我慢してくれたり、やりたかったことを次の機会にまわしてくれたり、それぞれが楽しく過ごすためにがんばってくれた1日です。
お互いそれぞれの心の中では感謝の気持ちを持っているのですが、1日遊んで疲れてくると、不機嫌になったり、わがままが出てきたりします。それではせっかくの1日が台無しになってしまいますので、私からあらためて「楽しかったね、ありがとう」と声をかけるようにしています。すると、自然とお互い「楽しかったね、ありがとう」と声をかけ合うようになり、ニコニコで1日を終えることができます。そうすると「次はいつ行く?どこ行く?何する?」と楽しい次の1日につながっていきます。ぜひためしてみてください。

3.「パーソナル」(個人)
 「パーソナル」は本当の自分です。本当の自分は何がやりたいのでしょうか。
 小さい頃の自分を想い出してみてください。
 私は「歌」「お絵かき」「工作」「ブロック」「お散歩」「ダンス」「お手紙」「三輪車」などが大好きでした。そのうち「野球」「サッカー」「テニス」「ピアノ」「バイオリン」「クラリネット」「フルート」「トランペット」「ギター」「シンセサイザー」「オーケストラ」「サイクリング」「読書」「作文」「プラモデル」「ラジコン」などが好きになって、大人になってからは「読書」「執筆」「機械いじり」「スポーツ」「サイクリング」「オーケストラ」「旅行」「ドライブ」「映画」などが趣味になりました。

 タスクが多い日々の中でも、前著『人生が爽やかに変わる時間術』でも書いたように、朝からこの「パーソナル」の部分を楽しんでいます。
 大好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、原稿を書いたり、そして大好きなコーヒーを飲みながらリラックスします。もちろん友人にメールを送ったり、SNSに投稿したりもしています。

 学生時代から「文化祭男」と呼ばれ、文化祭、体育祭、クラブ活動や委員会、生徒総会、そしていくつもの習い事を同時にかけ持ちすることが多かった私は、家族や友人との時間もたくさん持ちながら、この「パーソナル」の部分を大切にしてきました。
 やはりこの「パーソナル」の世界が小さくなりすぎると「自分が自分でなくなってしまう」感じがします。そして、家族や職場の人にもやさしくなれない気がします。

 「忙中閑有り」というように一瞬でもよいので一人の静かな時を持ちましょう。そして「頭の中はいつでも自由」です。いつでも、どこでも、どんな時でも考えることはできますので、じっくり自分と向き合う時間を大切にしましょう。

 また「ライフ」の部分、つまり家族との時間の中でも、この「パーソナル」の世界を楽しむようにしています。
 たとえば、平日帰宅してから子どもたちと本を読んだり、絵を描いたり、一緒に楽器の練習をしたり、歌を唄ったり、音楽を聴いたり、休日も散歩やサイクリング、買い物、映画、図書館、美術館そして旅行など、「パーソナル」と「ライフ」の接点を拡げて、つまり「何のために」を広く設定して楽しむようにしています。
 「ライフ」と思っている時間の中にも「パーソナル」として楽しめることがたくさんあるのです。

 それも含めて私は「パーソナル」の時間をエンジョイしています。
 もともと趣味が多い私は、いろいろなことに興味があり、やり続けたり、学び続けたりしています。すると「何かの縁」や「出会い」でチャンスに結びついたり、結果が出たりすることが多く、とにかくその運を信じて一歩前に踏み出すようにしています。

①等身大の自分の心に素直に耳を傾ける (やりたいこと、想っていること、伝えたいこと)
 本当の自分の気持ちに正直になってやりたいことを考えてみましょう。
 私たちはついまわりの人がしていることを見て、自分の行動を決めてしまいがちです。他の人がやっていること、行っている場所、通っている店、食べているもの、持っているモノなどいろいろ影響を受けています。
でもその中で本当に自分が望んでいることはどのぐらいあるのでしょうか。本当に望んでいることなのでしょうか。ほとんどはそうではありません。
本当に望んでもいないことに大切な命の時間を使ってしまってよいのでしょうか。自分の本当にやりたいことができないならそれはまさに「本末転倒」ではないでしょうか。
 本当にやりたいこと、想っていること、伝えたいことを大切にしましょう。

②チャンスの時のために好きなことを学び続けること
好きなことは、常に学び続けましょう。趣味や教養は少しずつでも途切れ途切れでもよいので続けましょう。どんなことでも1000時間続けることができると身につくといわれています。
また「チャンスはそれが準備できた時にやってくる」「チャンスの女神には前髪しかない」といわれるように、何かのチャンスに巡り逢ったときに、それを活かすことができます。そのことを通じて友人や仲間に出逢うこともできます。人生の「たからさがし」だと思って続けましょう。

③夢を見るだけではなく、叶えるために行動すること
「夢は見るもの」ではありません、「叶えるもの」です。「絵に描いた餅」のままではいけません。夢を描いたらそれに向かって第一歩を踏み出しましょう。
「動かなければ結果は出ない、失敗も成功もない」「打席に立たなければヒットもホームランも打てない」ということです。夢のために動いている時は自分自身が生き生きとして輝いているものです。寝食を忘れて打ち込める夢は素敵だと思います。
まずは夢に向けてエントリーしましょう。

④運を信じて一期一会のワンチャンスを活かす(人、本、モノ、体験)
 夢に向かって動いていると、時々運命的な出会いがあります。人、本、モノ、体験など「たまたまの出会い」「偶然」を信じて、そして「何かの縁」を信じてそちらに舵を切ってみましょう。「えい、やぁっ」と飛び込んでみましょう。
 すると、思いがけずよい方向に事が運ぶことがあります。あとから考えると「あの時のあの出会いがなければ、今の自分はなかった」ということもしばしば起こります。二度目はないのです。運を信じて一期一会のワンチャンスを活かしましょう。

⑤朝や休日のゆとりのひとときを楽しむ
 そして「パーソナル」の部分で忘れてはいけないのが「ゆとりのひととき」です。
 人間にとってこの時こそ「至福の時」ではないでしょうか。私の場合は、不安や心配ごとがなく、ゆったりと落ち着いた気分でコーヒーを飲みながら音楽を聴いたり、本を読んだり、映画を観たり、あるいは頭の中を空っぽにして散歩をしたり、サイクリングをしたりします。これがもっともぜいたくな時間の使い方ではないでしょうか。
 すべての時間が「ON」では疲れてしまいます。「OFF」を積極的に楽しみましょう。
ただし、「ON」があってこその「OFF」なので、「ON」も精一杯活動しましょう。


 これらが私なりの「ライフ」と「パーソナル」を楽しむコツです。少し恥ずかしいのですが、「この本を読んでくださったあなただけにそっと」お教えしました。よろしければぜひためしてみてください。きっと幸せになります。




特別公開 「ライフ」と「パーソナル」を豊かにするための秘密の仕組み

2020-05-03 10:01:58 | 日記
特別公開 「ライフ」と「パーソナル」を豊かにするための秘密の仕組み
 ここまでお話ししてきたように、「ワーク」(タスクとアポイント)の部分が上手にさばけるようになると、自然と「ライフ」と「パーソナル」に気持ちが向くようになり、充実してくるはずです。

1.時間の主(あるじ)となる
「ワーク」も「ライフ」も「パーソナル」もすべて自分の時間ですので、自分自身が時間の主(あるじ)となって、積極的にバランスをとっていきましょう。
今までいかに家族との時間や自分自身の時間が少なかったかが実感できると思います。
今からでも十分間に合いますで、豊かで幸せな人生にしていきましょう。

さて、ここだけの話ですが、これから私自身が心がけていることを内緒で少しだけお教えします。この本の読者であるあなただけの「特別サービス」です。
実際私はこれで幸せになっています。よろしければためしてみてください。とても単純なことなので今日からすぐ始められます。

まずその前段階として「プライベートの時間を楽しむための5つのコツ」をお教えします。

①「週末」は木曜日の夕方からすでに始まっていると考える
週末は土曜、日曜だけではありません。
金曜日の夕方からの時間を楽しむことができます。
その金曜日の夕方からの時間を楽しむためには、その日の仕事のダンドリが大切で、さらに言うと、木曜日のダンドリがとても大切になります。
金曜日1日の仕事をスムーズに進めるために、木曜日にうまくダンドリをする必要が出てくるのです。
そういう意味で、週末を楽しむためには木曜日がポイントになります。
つまり、週末は1週間の半分、木曜日の夕方から始まっているのです。

②休日の前の日は夜ふかしをしない
休みの前の日はうれしくなってしまってつい夜ふかしをしてしまいがちです。
夜ふかしをすると、朝寝坊になるだけではなく、生活のリズムをくずしてしまうことになるので、ブルーマンデーを引き起こしやすくなります。
休日の朝、ゆっくり寝てしまうと、せっかく予定していた楽しいことができなくなり、後悔し、自己嫌悪におちいる「負のスパイラル」を起こしてしまいます。
夜やりたいことは、逆にその分早起きしてやればよいのです。時間は一緒ですから・・・。
それほどまでしてやる必要のないことは、夜やる必要もないのです。

③早起きは「自分のため」にする
早起きしても結局仕事をしたり、生活時間に使ってしまったりすると、「何のためにがんばって早起きしたのか」と疑問を持ってしまい、モティベーションが下がり、続かなくなります。
早起きは「自分時間」をつくるため、そしてその自分時間で「パーソナル」のことをするために使いましょう。そうすると、だんだん人生が充実してくるようになります。
ですから、早起きは「自分のため」にすると決めましょう。

④「早起きはつらい」は単なるイメージである
「早起き」はつらい、きつい、苦しい、しんどいというイメージを持っていませんか。
たしかに早起きを始めたときはそうかも知れません。冬の暗くて寒い時期などは、ふとんから出るのがおっくうになります。
でも、いずれにしても1日に一回は必ず起きなければならないのです。早くても遅くても起きることは一緒なのです。そうなのであれば、早起きして、充実した1日を過ごしませんか。

⑤休日の朝もいつもと同じ時刻に起きる
休日の朝はつい朝寝坊してしまいがちです。そんな経験ありませんか。
でも遅く起きてしまった日はスロースタートで何となくダラダラ過ごしてしまって、結局「今日1日何をしていたのだろう」という後悔と自己嫌悪におちいり、夕方からは「ブルーマンデー」になります。
逆に早く起きると、平日のいつもの身支度の時間、通勤の時間、仕事の時間、帰宅の時間すべてが「自分時間」となるのです。こんな素晴らしいことはありません。


2.「ライフ」(家族)
 「ライフ」つまり「家族との時間」についてについて「大まじめ」に考えたことはありますか。なにも「肩ひじ張って」考えなくてもよいのです。
 一番大切なことは「一緒にいること」「楽しむこと」「お互いを大切にすること」です。
 何かの縁で家族になったのですから大切にしましょう。
 きっかけやイベントは何でもよいのです。あれこれ考えすぎず楽しみましょう。でもじつはそこにもいくつかのコツがあって、今までの経験から、というより子どもの頃から身についている楽しみ方があるのでご紹介します。

①一緒にいること自体を大切にする
家族と過ごす時に、一番大切にしたいことは何でしょう。それは「一緒にいること、一緒に時を過ごすこと」です。
もちろん、イベントや活動内容も大切なのですが、「今、ここで大切な家族と一緒にいられて幸せだな」と思うことが大切です。「家族それぞれが自分の時間を調整して同じ時間に集えること」「みんなが健康で心配がないこと」「お互いの笑顔が見られること」「何気ない会話を交わせること」それらすべてが「たからもの」です。
旅行、コンサート、映画、スポーツなどのイベント、散歩、買い物、公園などのちょっとしたお出かけ、食事、お茶会、ホームパーティ、一家団欒など何でもよいのです。
次にまたみんなで楽しく集えるのは、果たしていつなのか、いつまで一緒にいられるのかなどについて思いを馳せてみるとよいでしょう。
「今、ここで」大切な家族と一緒にいられる幸せをじっくり味わいましょう。

②家族それぞれの楽しみに着目する
イベントや活動内容は何でもよいのですが、せっかくならみんなで楽しめる方がよいと思います。
それぞれの興味関心事は違いますので、全員が一度に満足する活動を探すのはたいへんです。特に子供が小さい時などは「やりたいこと」や「行きたいところ」がいろいろあり、家族で調整するのもひと苦労です。
そんな時は、それぞれの楽しみを少しずつ入れて予定を立ててみたり、「今日は○○中心の日にしよう」と主役を決めてみるとよいと思います。
与えられた環境や条件、許される状況でどんどん楽しむ、とことん楽しむことが大切です。そして、次回の主役も決めつつその時間を楽しみましょう。


③その日のテーマを1つに絞り込む(一点豪華主義)
休日は思ったより時間がありません。「気がついたらもうお昼」なんていう経験も多いと思います。
前日までは「あれもしよう、これもしよう」と考えていますが、つい夜更かし、朝寝坊のパターンになってしまい。1日の終わりには「あまり遊んでないけど疲れた」となりがちです。
そうならないためには、その日のテーマを1つに絞り込むとうまくいきます。あらかじめ家族に「明日は○○の日にしよう」と話しておいて、みんなでその気分を盛り上げていきます。当日はその活動だけでは時間が余ってしまう場合はプラスアルファのオプションをつけたり、少しグレードを上げてみたりしますが、まずは「家族が楽しめてよかったな」「今日は満足したな」という気持ちになるように一点豪華のテーマをつくります。
あれこれやって結局「疲れたね」となったり、「今日は何をやったのかわからない」となると、せっかくの時間が台無しになってしまいます。

④「モノ」より「想い出」を大切にする、そしてプラスアルファ(シャンパン、花束、ケーキ)
よく言われていて使い古されている言葉かも知れませんが、「モノ」より「想い出」が大切だと思います。
家族みんなでする体験や経験は何事にもかえがたい「たからもの」です。
単にモノで残すよりも、「非日常の体験」や「お金で買えない経験」を共有し、「想い出」に残した方が幸せです。

私はそこにプラスアルファを提案します。
毎回ではありませんが、お祝い、記念日、旅行などでは「モノ」にも活躍してもらっています。
たとえば誕生日や記念日などには「シャンパン」や「花束」「ケーキ」などのサプライズを用意します。これらはいわゆる「消えもの」と言われるもので、飲んだり食べたりすれば無くなり、花も長くは残らないものですが、その大切な時を飾るものとしては大いに活躍してくれます。時には、そんな「モノ」の力を借りながら大切な家族との「想い出」をつくっていきましょう。

⑤「楽しかったね、ありがとう」の気持ちを言葉で伝える
私は家族で1日楽しく過ごした日の夕食の時や1日の終わりに「楽しかったね、ありがとう」という言葉を家族みんなにかけるようにしています。
早起きして出かける準備をしてくれたり、みんなが気持ちよく過ごせるように少しずつ我慢してくれたり、やりたかったことを次の機会にまわしてくれたり、それぞれが楽しく過ごすためにがんばってくれた1日です。
お互いそれぞれの心の中では感謝の気持ちを持っているのですが、1日遊んで疲れてくると、不機嫌になったり、わがままが出てきたりします。それではせっかくの1日が台無しになってしまいますので、私からあらためて「楽しかったね、ありがとう」と声をかけるようにしています。すると、自然とお互い「楽しかったね、ありがとう」と声をかけ合うようになり、ニコニコで1日を終えることができます。そうすると「次はいつ行く?どこ行く?何する?」と楽しい次の1日につながっていきます。ぜひためしてみてください。

3.「パーソナル」(個人)
 「パーソナル」は本当の自分です。本当の自分は何がやりたいのでしょうか。
 小さい頃の自分を想い出してみてください。
 私は「歌」「お絵かき」「工作」「ブロック」「お散歩」「ダンス」「お手紙」「三輪車」などが大好きでした。そのうち「野球」「サッカー」「テニス」「ピアノ」「バイオリン」「クラリネット」「フルート」「トランペット」「ギター」「シンセサイザー」「オーケストラ」「サイクリング」「読書」「作文」「プラモデル」「ラジコン」などが好きになって、大人になってからは「読書」「執筆」「機械いじり」「スポーツ」「サイクリング」「オーケストラ」「旅行」「ドライブ」「映画」などが趣味になりました。

 タスクが多い日々の中でも、前著『人生が爽やかに変わる時間術』でも書いたように、朝からこの「パーソナル」の部分を楽しんでいます。
 大好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、原稿を書いたり、そして大好きなコーヒーを飲みながらリラックスします。もちろん友人にメールを送ったり、SNSに投稿したりもしています。

 学生時代から「文化祭男」と呼ばれ、文化祭、体育祭、クラブ活動や委員会、生徒総会、そしていくつもの習い事を同時にかけ持ちすることが多かった私は、家族や友人との時間もたくさん持ちながら、この「パーソナル」の部分を大切にしてきました。
 やはりこの「パーソナル」の世界が小さくなりすぎると「自分が自分でなくなってしまう」感じがします。そして、家族や職場の人にもやさしくなれない気がします。

 「忙中閑有り」というように一瞬でもよいので一人の静かな時を持ちましょう。そして「頭の中はいつでも自由」です。いつでも、どこでも、どんな時でも考えることはできますので、じっくり自分と向き合う時間を大切にしましょう。

 また「ライフ」の部分、つまり家族との時間の中でも、この「パーソナル」の世界を楽しむようにしています。
 たとえば、平日帰宅してから子どもたちと本を読んだり、絵を描いたり、一緒に楽器の練習をしたり、歌を唄ったり、音楽を聴いたり、休日も散歩やサイクリング、買い物、映画、図書館、美術館そして旅行など、「パーソナル」と「ライフ」の接点を拡げて、つまり「何のために」を広く設定して楽しむようにしています。
 「ライフ」と思っている時間の中にも「パーソナル」として楽しめることがたくさんあるのです。

 それも含めて私は「パーソナル」の時間をエンジョイしています。
 もともと趣味が多い私は、いろいろなことに興味があり、やり続けたり、学び続けたりしています。すると「何かの縁」や「出会い」でチャンスに結びついたり、結果が出たりすることが多く、とにかくその運を信じて一歩前に踏み出すようにしています。

①等身大の自分の心に素直に耳を傾ける (やりたいこと、想っていること、伝えたいこと)
 本当の自分の気持ちに正直になってやりたいことを考えてみましょう。
 私たちはついまわりの人がしていることを見て、自分の行動を決めてしまいがちです。他の人がやっていること、行っている場所、通っている店、食べているもの、持っているモノなどいろいろ影響を受けています。
でもその中で本当に自分が望んでいることはどのぐらいあるのでしょうか。本当に望んでいることなのでしょうか。ほとんどはそうではありません。
本当に望んでもいないことに大切な命の時間を使ってしまってよいのでしょうか。自分の本当にやりたいことができないならそれはまさに「本末転倒」ではないでしょうか。
 本当にやりたいこと、想っていること、伝えたいことを大切にしましょう。

②チャンスの時のために好きなことを学び続けること
好きなことは、常に学び続けましょう。趣味や教養は少しずつでも途切れ途切れでもよいので続けましょう。どんなことでも1000時間続けることができると身につくといわれています。
また「チャンスはそれが準備できた時にやってくる」「チャンスの女神には前髪しかない」といわれるように、何かのチャンスに巡り逢ったときに、それを活かすことができます。そのことを通じて友人や仲間に出逢うこともできます。人生の「たからさがし」だと思って続けましょう。

③夢を見るだけではなく、叶えるために行動すること
「夢は見るもの」ではありません、「叶えるもの」です。「絵に描いた餅」のままではいけません。夢を描いたらそれに向かって第一歩を踏み出しましょう。
「動かなければ結果は出ない、失敗も成功もない」「打席に立たなければヒットもホームランも打てない」ということです。夢のために動いている時は自分自身が生き生きとして輝いているものです。寝食を忘れて打ち込める夢は素敵だと思います。
まずは夢に向けてエントリーしましょう。

④運を信じて一期一会のワンチャンスを活かす(人、本、モノ、体験)
 夢に向かって動いていると、時々運命的な出会いがあります。人、本、モノ、体験など「たまたまの出会い」「偶然」を信じて、そして「何かの縁」を信じてそちらに舵を切ってみましょう。「えい、やぁっ」と飛び込んでみましょう。
 すると、思いがけずよい方向に事が運ぶことがあります。あとから考えると「あの時のあの出会いがなければ、今の自分はなかった」ということもしばしば起こります。二度目はないのです。運を信じて一期一会のワンチャンスを活かしましょう。

⑤朝や休日のゆとりのひとときを楽しむ
 そして「パーソナル」の部分で忘れてはいけないのが「ゆとりのひととき」です。
 人間にとってこの時こそ「至福の時」ではないでしょうか。私の場合は、不安や心配ごとがなく、ゆったりと落ち着いた気分でコーヒーを飲みながら音楽を聴いたり、本を読んだり、映画を観たり、あるいは頭の中を空っぽにして散歩をしたり、サイクリングをしたりします。これがもっともぜいたくな時間の使い方ではないでしょうか。
 すべての時間が「ON」では疲れてしまいます。「OFF」を積極的に楽しみましょう。
ただし、「ON」があってこその「OFF」なので、「ON」も精一杯活動しましょう。


 これらが私なりの「ライフ」と「パーソナル」を楽しむコツです。少し恥ずかしいのですが、「この本を読んでくださったあなただけにそっと」お教えしました。よろしければぜひためしてみてください。きっと幸せになります。




「ワーク」をうまくさばく仕組みづくり ―「アポイント」と「タスク」のさばき方―

2020-05-03 10:01:07 | 日記
「ワーク」をうまくさばく仕組みづくり ―「アポイント」と「タスク」のさばき方―
さて、ワーク・ライフ・パーソナルバランスのうち、時間の悩みが最も多く、よく相談を受けるのが「ワーク」の部分です。
ここでは、その「ワーク」の部分の時間のさばき方にフォーカスしてお話ししていきたいと思います。『「ワーク」を制する者が時間を制する』と言えます。
そしてそれによって、「ライフ」と「パーソナル」が豊かで充実した時間となれば人生として大成功です。

1.「アポイント」と「タスク」(「人との約束」「自分との約束」)
まず「ワーク」の部分でコントロールすべき相手は「アポイント」と「タスク」の2つです。
「アポイント」は「人との約束」の時間です。人と会ったり、相談したり、交渉したり、会議や打ち合わせ、ミーティングなども含まれます。基本的に始まりの時刻と終わりの時刻があり、スケジュール表に予定として書かれます。「いつ、どこで、誰と何のために会う」という性質のものです。

これに対して「タスク」は「自分との約束」です。
どういうことかというと、「夏休みの宿題」を思い浮かべてみてください。お天気表、漢字練習帳、計算ドリル、絵日記、朝顔の観察、読書感想文、「夏休みの想い出」作文、自由研究など多くの宿題・課題があり、自分でいつ、何を、どのくらいやるのかを決めて取り掛かるものです。(親が決めてしまう場合もあるかもしれません)
夏休み中であればいつやってもいいのですが、9月1日という提出日が決まっていて、8月31日にあわてて間に合わせる人もいます。

このようにある程度自分の裁量で動かすことはできますが、いくつかの種類やある程度の量があり、納期が決まっているので、いつ、何を、どれだけやるかを自分で決め、「自分との約束」として夏休みの予定表などでコントロールするのが「タスク」です。
いつも時間に追われている人は、このタスクのさばき方が苦手なタイプでしょう。

じつはこの「自分で決める」というのがとてもやっかいなのです。

「アポイント」も「タスク」も自分の時間から使われていく時間なので、上手にコントロールすれば、相対的に「ライフ」や「パーソナル」の時間を増やすことができます。
ではこのあと、この「タスク」のさばき方を様々な角度から考えていきます。


2.タスクのタイムロック
先ほど「ワーク」を制する者が「時間」を制する、とお話ししましたが、「ワーク」のうち特に「タスク」が大物です。「タスク」の厄介なところは、大部分を自分で決めることができることです。夏休みの宿題と同じです。課題と提出日は決められていますが、「いつやってもいい」「どのぐらいのできばえでやってもいい」という「ゆるい」しばりなので、ついつい先延ばしになってしまいがちです。いわば『自分との約束なので「反故」になりやすい』という性質をもっています。

 どういうことかというと、タスクは「自分との約束」なので、つい「先延ばしぐせ」や「さぼりぐせ」がおこります。なぜなら強制力、つまり言ってくれる人がいないからです。また何をどのぐらいすればよいのかわからず、タスクも一度に終わらないので、何となくやる気が起こらず、手をつけなくなってしまいがちです。そしてやろうと思った時に、自分の中で「まだ時間はたっぷりあるので、あとでもいいや」という気持ちになってしまいます。
これを防ぐには、その「自分との約束」を「目に見える形でタイムロックをかけてしまう」しかありません。

そこで、簡単な3ステップで「タスク」をさばくコツ・方法をお教えします。

①まず、3つのラインを決めます。
3つのラインとは「スタートライン」「(マイ)エンドライン」「デットライン」です。
スタートラインはそのタスクをいつから手をつけるかを指します。少し眺めるだけでもいいので、「手に取る」という行動をする日を決めます。
 そして、(マイ)エンドラインは、いつまでに形にするかを決めてしまいます。音楽の拍と一緒でこの2つの点が決まるとテンポと拍子とリズムが生まれてきます。
最後にデッドラインは、提出日前日です。ここまでに修正も含めて完成しているというラインです。
この3つのラインを決めたらすぐに青色ボールペンで手帳に書き込みます。

②次にタスクをよく見て、「一口サイズ」にカットします。(サラミアプローチ、鯨を食べる方法)
そのままでは、手におえないタスクですが、量や質をよく考えて「小さく」「手におえる」タスクに切り分けてしまいます。それをタスクリストに順番にならべて、先のスタートラインからデッドラインまでの間の期間で手帳にそれぞれ書き込んでいきます。他のスケジュールと見比べながらだいたいの形でよいので、手帳に青色のボールペンでどんどん書きこんでしまいます。

③そして最後に、手帳に書いてある「タスクの日」が来たら、朝一番で手をつけます。
 大切なのは、あれこれ考えず、その日が来たら必ず手をつけるということです。
 やり始めると、思ったよりできてしまうもので、あっという間に終わってしまうこともあります。とにかくやることです。
もしほかの予定との関係や作業の進行状況で終わらなければ、残った分を次のタスクの日までの間にスケジュールとして手帳にすぐ書き込みます。
 ただこれだけのことなのですが、実践してみると、「夏休みの8月31日問題」はかなりの確率で解決されます。

このほか具体的な「タスク」のさばき方にはいろいろなものがあります。その性質に合わせて仕組みをつくって乗り切る方法をご紹介します。

3.「ワーク」をさばく具体的な仕組み
ここでは実際に私が実践している具体的なノウハウをお話しいたします。
一つひとつは単純なことですが、仕組みとして習慣にしてしまうと大きな力になります。

①やること(相手の数)を減らし、すっきりさせる仕組み
結論から言えば、「全体の時間は決まっているのだからやることの方を減らせばよい」のです。
つまり「やらないこと」を決めて「やること」を減らす、覚悟をもって「決めること」です。
全体的な説明としては「自分や相手とのゴールが共有できていて、作業全体のやることが見えていて、それに対するダンドリ、準備ができていれば、自然と何をやり、何をやめるか、必要十分なタスクが見えてきます。要はそれを順に淡々とこなしていけばよいのです。そうすれば、やるべきことだけが手元に残り、やらなくてよいことはやらなくなるので、時間がムダに使われることはありません。」という説明になります。

これではまわりくどいので、今述べたことを「目的地までの移動」に置き換えてみます。

Ⓐどこへ行くか、つまり目的地がわかっていること。
あたりまえだと思うかも知れませんが、作業をすすめるとき、そこをあいまいにしてはじめてしまう人が多いのです。

Ⓑ次に地図で現在地と目的地の位置関係がわかっていること。
目的地はわかっていても、今自分がいる場所からの距離や方角、地形などがわかっていないと、どんな交通手段で行くのか、どのくらい時間をかけるか、どのくらいのコストがかかるかなどがわかりません。空から地図を俯瞰するように作業全体を見渡すことが大切です。

Ⓒそして、どうやっていくのか、ということを考えます。
電車なのか、飛行機なのか、自動車なのか、かかる時間やコスト、体力などを考えつつ、どうするかを決めていきます。そのためのチケット手配や宿の予約、時刻表や料金表などもチェックが必要です。

このように、あらかじめゴールと全体像をとらえて考えておけば、自然とやること、持ち物、準備が見えてきます。そして「やるべきこと」「やらなくてよいこと」を判断することができます。そのうえで「やること」を最小限にすれば、時間をムダなく使っていくことができるようになります。
「やることを減らす」にはまずここをおさえておかなければいけません。何でもかんでもやみくもに「タスク」を減らしていったのでは、決して「ゴール」にはたどりつけません。

 前提としてそれだけ理解したら実践にはいりたいと思います。

では、実際に私がやっている日常のワークの中の具体的な手順をお話しします。

Ⓐ「タスクの洗い出し」 様々な形で入ってくるタスクをすべて書き出す(一元化)。
Ⓑ「タスクの選別」 ゴールを確認し、自分のリソースと照らしながら「やること」「やらないこと」を決める。
Ⓒ「タスクリストの作成」 重要性や期日を見ながらタスクリストを作成する。
という3つの手順ですすめていきます。

少し細かく説明すると、まずは、「タスクの洗い出し」です。私たちの「ワーク」の中では常に「タスク」が流入してきます。形は大小様々ですが、書類、メール、電話、ファックス、郵便、メモ、口頭などの形で入ってきます。私はすべてA4の紙にしてしまいます。
 書類はA4が多いのですが、大きさが違えばA4にコピーして大きさをそろえます。メールはプリントアウト、電話、メモ、口頭のものはA4の紙にメモ用紙をステープラーで固定します。
 それを一件一葉、つまり一件ずつ別の紙を使って書き込み、タスクを洗い出します。そして中身が見えるようクリアファイルに一件ずつはさみ込んでおきます。
 これで前段階の準備は終わりです。

 次に、タスクを選別します。一件ずつそのタスクのゴール(目的や品質、納期、諸条件など)を確認し、「やらないこと」「他の人や部署にまかせること」「やること」を決断します。この時ついでに納期やアポイントのところにマーカーをひいたり、ポストイットで注意メモをつけたりして、二度手間を省きます。

 そして最後に、タスクリストの作成です。重要性や期日を見ながらエクセルに簡単なタスクリストを作成します。エクセルで作成すると、途中につけ加えたり、並び替えができるので私はこれを使っています。
これだけでやることが大きく減ります。

 特に大切なのは、『「やらないこと」を決めること』と『「他の人や部署にまかせること」を素早く決断すること』です。依頼や調査などの厚い書類でも、自分は対象外だったり、不要だったりして「やらない」と決めれば即座に目の前からなくなるものがあります。あるいは、誰かに依頼しないとできないものは、なるべく早く相手に渡して自分の手もとからタスクを消してしまうようにすると、すっきりします。

 ここで大切なのは、一度手に取った書類を二度見ないことです。一度目を通して「ああ、こんな感じか」と机に置いてしまうではなく、「やること」「やらないこと」「他の人や部署にまかせること」を即断即決し、次の流れにのせてしまいましょう。二度も書類に目を通す時間が大きなロスタイムになります。

 また、「5分以内に終わるタスク」「考えなくてもすぐできて終わってしまうタスク」はリスト化するまでもなく、その場で終えてしまい、永久に忘れてしまいましょう。また、相手するタスクの数が減るので精神的にも楽になります。

そのほか「慣習」「慣例」「形式的」「重複」「不要」「過剰」「目的外」のタスクはやめるようにしましょう。
こうして「やる」と決めたことだけを手もとに残します。

②やることを先延ばしせず、すぐ取りかかる仕組み
 やることを先延ばしせず、すぐ取りかかるために私がしているのは、「手帳のとおりに行動し始める」という仕組みです。

 ほとんどの人は、手帳には「アポイント」だけを書き込んでいますが、私はこの「人との約束」である「アポイント」を赤色ボールペンで、「自分との約束」である「タスク」を青色ボールペンで書き込んでいます。このほか、職場全体の行事を黒色ボールペン、家族やプライベートの用事を緑色ボールペンで書いています。

 先のタスクリストの案件をいつやるか決めて、自分との約束として手帳にタイムロックをかけてしまいます。あらかじめ予定されていることなので、時間がきたら「自働的に」始めればよいのです。会議や打ち合わせと一緒です。たったこれだけのことなのですが、うまくいきます。

 そのとき「先延ばしぐせ」が出ないように注意しなければならないのは、「今すぐ動くこと」「小さく動くこと」「気持ちを楽に持つこと」です。これさえ気をつければ、手帳の予定にそってタスクをすすめることができ、あっという間に終わってしまいます。
 逆に言えば、手帳にタスクを書くときに「プレッシャーにならないような小さなタスクに切りわけて、すぐできそうな形にしてから書き込むようにする」ということが肝要です。

 「そんなことは誰にでもわかっている」と言われそうですが、なかなかできないのも事実です。ではなぜ「先延ばし」してしまうのでしょうか。
 おもな原因は「ゴールが見えていない」「どうすればよいか道すじがわからない」「なんとなく気が乗らない」「タスクが見えてないから不安」「そのこと自体が嫌い」という5つのことです。

 対処法は「途中でやめてもよいのでまず少しだけ動く」「手におえる大きさ・形にしてしまう(サラミアプローチ)」「いつやるかやる日を決めて手帳に書く」「朝、1日のはじめにやってしまう」「苦手意識を持たない(そんなものだと思う)」「下調べをする(見えないから不安、実体が見えればお化けも怖くない)」「ルーチンワークは時間割法で考えずに作業を始められる(毎日決まった時間になったら始める習慣)」というのが効果的です。

 そして先延ばしせずにすぐとりかかると「早く始めればそれだけ早く進み、早く終わる」「トラブルに対応しやすい」「気持ちが楽になる」という大きな3つのメリットがあります。

「先延ばし」は時間の借金です。ものごとを先延ばししても、いずれはやらなければなりません。今できることを後回しにするのは時間を借金しているのと同じです。時間が進むにつれ、どんどんやることが増えていき、ゆとりがなくなるので、利息が雪だるま式に増えていくように精神的な負荷がどんどん増えていきます。そして結局デッドラインになってクオリティの低い仕事をアウトプットすることになります。それならできるだけ早くやってしまいましょう。
 また、ものごとを後回しにしても、結局かかる時間は同じです。そしていずれはやらなければならないのです。それならば、手持ちの作業を1つでも減らして身軽になってしまいましょう。
精神的なプレッシャーからも解放され、楽に生きられます。そして「後ろめたさ」からも解放されます。


③頭と心の雑音を減らしてすっきりさせる仕組み
 せっかく先延ばしをせず始めることができて作業状態に入っても、「やっているけど遅い」という状態におちいることがあります。気になることに頭や心が向いてしまったり、あれこれと考えているうちに集中できなくなり、ムラができ効率が下がるのです。
「頭と心の雑音」とは、簡単に言うと「気になること」のことです。

 私がよく気になるのは「頭や心の中にわいてくるもやもやした考え」「いずれやらなければいけないのにまだやっていないこと」「よくわからないこと、わかりたいこと」「この先の予定」「約束の時間」などです。

 「頭や心の中にわいてくるもやもやした考え」は紙に書き出して目に見えるにします。つまり「顕在化」するのです。

 人間は常にいろいろなことを考えています。外からの刺激や体内の感覚などをきっかけにつぎつぎと考えがわいてくるのです。
 普段はどんどん「浮かんでは消え、浮かんでは消え」と流してしまえるのですが、少しでも気になったり引っかかったりすると、頭の中でリピート、リフレインしているうちにだんだん増殖、増大し大きくなっていきます。特に不安や心配なことであるとなおさらです。よく「不安には実体がない、お化けのようなものだ」と言いますが、そのとおりで、これらのもやもやした考えにはほとんど実体がないのです。
 もし大きくなって消えないもやもやがあったら、紙に書き出して間接的に実体を見てしまいましょう。顕在化することにより、「なんだ、たいしたことない」「どうでもよいことだ」と思って昇華できることが多いのです。
 もしできないのであれば、「解決すべき課題」として「タスク化」してしまいましょう。

いずれにしても紙に書き出すことです。そのためには「メモ」と「ペン」をいつでも手に届くところに常備しておきましょう。ポケット、カバン、デスク、テーブル、玄関、トイレ、キッチン、洗面所、テレビ台、電話台、寝室、居間など。

次に、「いずれやらなければいけないのにまだやっていないこと」です。これはとても気になります。なぜなら先延ばししている「罪悪感」と「プレッシャー」があるからです。『どんなに言葉巧みな詐欺師でも自分に嘘はつけません。』
いつも頭にこびりついていて、時には形を変えて夢にまで出てくることもあります。決してなくなることはありませんし、消えることもないのでやっかいです。

これを解決するには「タスクリストに入れてしまって終わらせる」しかないのです。ある意味簡単なことなのですが、日常的に先延ばししてしまっていつまでも「もやもやしたままの案件」が多いのではないでしょうか。

そして「よくわからないこと、わかりたいこと」は「今すぐわからなくてもよいのだけれど・・・」ということで先延ばししがちですが、人間の根幹にある「好奇心」に基づくものなので、もやもやしたまま決して消えることがありません。「わからない」ということだけでも「もやもやしている」ところに「わかりたい」という気持ちが加わるので、先に延ばせば延ばすほど「やっぱりわかりたい」という気持ちが大きくなります。
それであれば、今すぐ調べてすっきりしてしまいましょう。

私は子どもの頃からこういう時には図書館や本屋に行って調べていました。「明日までには絶対わかっていたい」という気持ちで即行動しました。今はインターネットでも簡易的に調べることができるので、より簡単に解決できます。ですからすぐに調べて解決してしまいましょう。ただし情報が「玉石混交」ですのでくれぐれも注意しましょう。

そして別の意味で気になるのが「この先の予定」と「約束の時間」です。
この2つは「忘れてはいけない」ということで頭の片すみにいつも居すわるものです。
対処法は簡単で、手帳や時計などの「時間ツール」にまかせるということです。「いつ何があってどうする」といったことをいちいちすべて記憶していたら、頭のキャパシティがいくらあっても足りません。すべて一冊の手帳に書き込んでしまい、時計やアラーム、タイマーなどのリマインダーを使って、その時刻や時間をコントロールしましょう。そのために紙の手帳に一元化することが大切です。
いずれにしても、これら「時間ツール」にまかせて「その日、その時」まで頭や心の中をすっきりさせてしまいましょう。
あわせてデスクまわりもすっきりさせておくと効果的です。


④「タスク」を自働化、習慣化し、あれこれ考えなくてもすぐに取りかかれるようにする仕組み
 とにかく取りかかるまでの時間を短くし、素早いスタートを切るには「考えないこと」です。私は考えなくてもよいほど簡単な仕組みを使って「タスク」をさばいています。道具もどこにでもあるものなのですぐに始められます。一度ためしてみてください。

 用意するものは、
 Ⓐ1日から31日までのラベルを貼った 31枚のクリアファイル。
 Ⓑ4月から3月(年度単位で使う)までのラベルを貼った12枚のクリアファイル。
 Ⓒ「INBOX」「31DAY」「TODAY」「WAIT」のラベルを貼った立てる4つのファイルボックス。
です。

Ⓐ先ほどの「タスク」の準備のところでお話ししたように、仕分けした「タスク」を一件一葉でクリアファイルに入れておきます。そして「INBOX」に立てておきます。

Ⓑ「タスクリスト」「手帳」で「スタートライン」「デッドライン」を確認しながら、この1か月で作業するタスクを1日から31日までのラベルを貼った31枚のクリアファイルに入れていきます。そして「31DAY」に立てておきます。そのとき、1か月以上先のタスクは、4月から3月(年度単位で使う)までのラベルを貼った12枚のクリアファイルに入れます。

Ⓒ毎日(できれば前日の帰りがけ)該当する日のラベルが貼ってあるクリアファイルからタスクファイルを取り出し、「TODAY」ボックスに入れます。できればその日に手をつける順番に左手前から並べておきます。

Ⓓ当日は朝から手前のタスクファイルから順に手に取り、作業を始めていきます。自分との約束として手帳に「タスクの時間」としてロックした時間になったらアラームやリマインダーの合図とともに作業を開始します。これで必ず取りかかれます。

Ⓔ作業が終ったら、「アウトプット(納品)」「ファイル(ストック)」「不要(廃棄)」のいずれかで処理し、手もとから消し去ります。

Ⓕ相手に渡して「返事待ち」のものは「WAIT」ボックスへ、作業が終わらずに「ペンディング」にするものは次の作業日を決め、「31DAY」ボックスの該当する日にちのタスクファイルへ入れておきます。

Ⓖこのように作業をすすめ、「TODAY」ボックスのタスクファイルがすべてなくなったら本日の作業は終わりです。
 このようにすると、机上に「タスク」が残らないのですっきりします。

⑤やっている作業のスピードを落とさない・中断させない仕組み
 作業のスピードを落とす「中断」には、あらかじめ対処しておくこと、つまり「打てる手は打っておく」ことが大切です。
中断の原因はおもに「人」と「モノ」が多いのですが、パターンとしては、

Ⓐ自分がやっていなかった場合。(準備不足)これは、全体が見えていない状態、あるいはゴールが見えていない状態で自分が原因で作業が中断してしまうことです。

Ⓑ相手がやっていなかった場合。(ダンドリ不足)これは相手に作業を依頼する際、納期、全体像、イメージ、予定、作業内容が伝わっていないことから起こります。

Ⓒ相手がいなかった場合。(コミュニケーション不足)これは単純に予定の確認が不足していたということです。

Ⓓトラブルで作業がすすめられない場合。(見込み不足)トラブル自体はある程度仕方ないのですが、かなりの部分は事前に手を打つことにより回避できます。予測可能なトラブルやクレームなどはあらかじめ対処しておき、エラーやトラブルの連鎖を防ぐための「フェールセーフ」という連鎖を断ち切る手を打っておきます。

Ⓔモノがない場合。これは「そのもの自体調達していない場合」は論外ですが、「あるけれど見つからない」という場合は、「探し物をしなくてすむ」ようにしておくことです。

Ⓕモノはあるけれど使えない場合。これはしっかりメンテナンスをしておくか、メンテナンス自体しなくてよいモノを使うことです。

基本的にはこの6パターンですが、それぞれある程度未然に防ぐことができます。「ゴール」と「ゴールまでの道すじ」「通過点」のイメージをしっかりと持ち、準備することやモノの確認、人の手配などをチェックリストで確認しましょう。
 それでも解決できないときは、「最善の策がとれないならば次善の策」と気持ちをシフトします。そして必要な判断をし、立て直しながらすすんでいきます。決してそのまま立ち止まって中断した状態にしないようにしましょう。


⑥モノへのアクセスタイムを減らす仕組み
「モノはあって使えるのだけれど、使うまでに時間がかかる」という性質の課題には「アクセスタイムを減らす(選ばない・迷わない)」という仕組みで対応しましょう。
一つひとつは今まで言われてきたことなのですが、これを5つ組み合わせることによって作業のスピードが格段にアップします。だまされたと思って実践してみてください。

手順としては
まず初めに「モノを減らすこと」(整理)から始めます。目的のアイテムを素早く見つけるためには、相手をするモノの総数を減らし、見つけやすくすることが第一歩です。
モノが多ければそれだけ探すのに時間がかかります。同じ機能のモノがたくさんあれば、「今日はどれを使おうか」と迷います。また、不要なモノは「雑音」となり、目的のモノを隠してしまうこともあります。まずは、すべてのアイテムを机に出し、不要なモノをなくし、同じ機能のモノは1つにしぼるという作業をし、相手にするモノ自体の数・種類を減らしましょう。
これは昔から「整理」と言われていることですが、オフィスの机上や引き出しなどでもなかなかうまくいかないのではないでしょうか。とにかくここから始めてみましょう。

次に「定番・定量・定位置」(整頓)です。整理をしてモノを減らしても、それをキープするのはなかなかたいへんなものです。
人間は心配性なので、必要以上に予備、つまり「ストック」を持ちたがります。これは本能的なものなのでなかなかやめることができません。
私はこれを「定番」と「定量」という2つの仕組みを使ってコントロールしています。
使うアイテムをなるべく汎用性のあるものや手に入れやすいものを使うようにし、使い切っても、あるいはこわれても大丈夫という安心感のある状態にします。次にストックは「1つ」「1箱」「1冊」というように決め、必要以上にストックしないようにします。ストックを使い始めたら次のストックを用意すれば大丈夫という安心感を持つようにします。これだけでモノの数は減っていきます。

そして肝心なのは「使ったら元に戻す」ということです。モノは「何かをするために使う」ので「使いたいときにない」と困ります。前回使ったモノを元に戻していないと、使いたいときにそこにモノがないことになり、どこか別のところから探してきて「別のモノ」を持ってくることになります。するとまた使ってそのままになり、そこが新しい置き場所となってしまって、「別のモノ」は元にあったところからなくなるので、その「別のモノ」を使いたい時には「またさらに別の場所」から「さらに別のモノ」を持ってくるというスパイラルにおちいります。
ですから使ったものは必ず元の位置(定位置)に戻すようにしましょう。
あらかじめ机上や引き出しに「モノの定位置」を決めてしまうとうまくいきます。すると「別のところ」「別のモノ」は不要となるので全体のモノの数が減ることになります。

たとえば職人の道具や料理人の調理器具、大工道具などのように必ず定位置にあれば見ないでもそのモノにアクセスすることができます。
ビジネスマンでも上着のポケットやカバンなどから名刺、手帳、ペン、メモ、携帯、財布、ハンカチなどを見ないで取り出すことができます。そしてもう一歩すすめて、使い終わったらさっと元に戻すということができれば、モノへのアクセスタイムは格段に減ります。まるで「武士の居合抜き」のようですね。要は「整頓」をしましょうということです。

そして三番目に「モノの置き方」(立てる・重ねない・見やすく)ということです。
「書類を探す」というとどういうイメージですか。ちょっと想像してみてください。デスクの上に山積みされた書類の中から一枚一枚書類をめくって探したり、封筒、紙袋、カバン、キャビネットから一件一件探す、なければまた同じところを何度も何度も探す。というイメージがわくと思います。
でもファイルボックスを使って、そして一件一葉のクリアファイルに入れて立てておけば、格段に探しやすくなるのです。書類は寝かせておくと積み重なり、探すのに手間取ります。「あるのに見つからない」こともしばしばです。「木は森に隠せ」というように書類は紙の山の中から探し出せないものです。
また、中身の見えない封筒よりも中身の見えるクリアファイルに一件一葉で書類をまとめておけば、その案件が一発で取り出せるのです。
筆記具も一緒です。ペン立てをガサガサと探すより、4色+1ボールペンを一本だけ机上にペン先を手前にして置いておけば、最短のアクセスタイムとなります。ペン立ても不要かもしれません。

そして四番目に「あらかじめ必要なモノをすべて用意しておく」ということです。
作業を始めてから必要なモノを準備するのでは、中断したり、スピードが落ちたりして、またトップスピードになるまでに時間がかかります。先の「居合抜き」で取り出せるモノ以外の必要なモノは最初から用意しておきましょう。

じつはここがポイントです。みなさん上記3つのポイントまたは「ワザ」として持っていることが多いのですが、それ以外のモノを探してタイムロスをすることが多いのです。たとえば、データ、資料、名簿、ファイル、帳簿などがあてはまります。封筒、切手、伝票、用紙、袋、箱などのちょっとしたモノも対象です。

最後に、実際に作業するときには、「机上には1つのタスクだけ置く」ことです。
私はデスクの右から左方向へ作業をすすめるようにしています。これから作業するタスクを1つだけ取り出しクリアファイルから机上に取り出します。道具や資料はすべてそろっている状態で作業を始めます。割り込みがあった時は紙に書いて「INBOX」に入れ、淡々と作業を続けます。終了したら左へ流していきますが、作業は雑音が入らないように1つの作業だけに集中します。余計なモノやタスクは机上に置きません。

⑦時間泥棒を退治する仕組み
時間泥棒は、おもに「人」、「モノ」、「情報」プラス「五感からの刺激」です。
まず、時間をムダ遣いさせられてしまう「外からの割り込み」によるロスタイムをなくすことが大切です。私たちにとって、三大時間泥棒は「人」「モノ」「情報」です。
人とのつきあい方、モノの持ち方・使い方、情報の集め方・関わり方を整理することによって、時間の浪費が減り、自分時間を格段に増やすことができるようになるのです。

人は訪ねてきたり、連絡してきたりしますので、基本的になるべく「会わない」「電話に出ない」などの対応で断るようにします。どうしても必要なことはもちろん対応しますが、どうでもよいことは断るか後にしてもらうようにしましょう。そういう仕事のやり方であることが浸透すれば、相手も何とも思わなくなります。
モノは置かないようにし、最小限で作業をこなしていきます。机上にもほとんどいらないはずです。情報も必要最小限、最新版だけにしぼり、余計な情報は入れないようにしましょう
まずはそれぞれの重要度を考え、半分に減らしてみましょう。半分に減らしてみてもじつはたいしたことはないことがわかりますし、自分時間が増えたことがすぐに実感できると思います。

そして次に五感からの刺激の割り込みをなくしましょう。人間は五感からの刺激に弱く、すぐに反応してしまいます。見るもの、明るい・暗い、聴こえる音、香り・におい、暑い・寒い、痛い・かゆい、身体の内外からのさまざまな刺激など、ほんの少しの刺激でもすぐに反応し、あれこれ考えてしまうのです。それ自体が時間泥棒となってしまうのです。

ですから要は環境をつくることです。「人は断る」「モノは置かない」「情報は断ち切る」という何もない状況が時間泥棒を遠ざけます。

時間泥棒に対処するには心がまえとして、「捨てる(やめる、断る)」「減らす」「対応する」ということ自体をはっきり決めることです。でももしそれができない場合は「後まわし」「まとめて」「こちらの都合のよいときに」処理します。
その時間をあらかじめどこかに作っておくとよいでしょう。

 また普段の生活の中ではやっかいな「時間浪費デバイス」と「夜の時間泥棒」にも気をつけましょう。

「時間浪費デバイス」は時間を決めて使うようにしましょう。
私たちの生活の中にはすでに「時間浪費デバイス」がたくさんあります。
たとえば、テレビ、ビデオ、パソコン、スマホ、携帯電話、ゲーム機などは便利なものですが、時間を決めて使うようにしましょう。
テレビ、ビデオ、インターネット、メール、ゲーム、SNS、ネットショッピングなどは時間があればあるだけ使ってしまいます。
「気づかないうちに時間が経ってしまった」「一度始めるとなかなかやめられない」「ついついクセになってしまう」ということがありませんか?
結局、建設的でない時間を費やしてしまい、後悔したり、自己嫌悪におちいるといった「負のスパイラル」にはまってしまいます。
時間を決めてから始めましょう。

「夜の時間泥棒」に気をつけましょう
夜は時間割や締め切りがないので、「時間泥棒」に会いやすい時間帯です。特に注意が必要です。
テレビ、ビデオ、インターネット、メール、ネットショッピング、SNS、雑誌、電話など「ちょっとだけ」と思って一度始めてしまうと、浦島太郎の竜宮城のようにたちまち時間が過ぎてしまって、「しまった、もうこんな時間!」ということになります。
あなたも経験があると思います。
タイマーやアラームなどのツールを上手に使って、「時間を決めて」始めましょう。


⑧作業を素早く片付け、ものごとを早くアウトプットする仕組み
キーワードは「納期」「品質」そして「自分へのごほうび」です。私はとても単純ですが、いつもこの方法で乗り切っています。

はじめに「納期」です。
「期限を守れない100点は0点以下、提出していないのと同じである」と考えましょう。どんなに完成度が高くても、期限に間に合わなければ意味がありません。評価に値しないので0点にもならないのです。そのことをしっかり頭に入れて作業をしていきましょう。

まずはエンドライン、デッドラインを決めて、手帳に書いてロックしてしまうことから始めます。そして、納期のデッドラインを相手に宣言してしまい「背水の陣」で臨むとよいと思います。

ダンドリとしては、「夜討ち朝駆けの術」でとにかく相手に早く投げること、「お手玉、ジャグリング、ブーメラン、キャッチボールの術」で手待ち時間をつくらないこと、そして相手に少しでも早く返すということが大切です。とにかく納期を大切にしましょう。

次に「品質」です。「相手のお墨付き」つまり「了承」や「OK」を取りつければよいのです。まずゴールを見て、クオリティをコントロールしながら相手とゴールを共有します。完璧主義は不要で、まず60%ぐらいできたら相手に「たたき台」を渡して相談し、方向性の確認をします。そしてすり合わせをしながら残りを仕上げていきます。

品質は相手のOKが出ればタスク終了、「ミッションコンプリート」なのです。ですからテマのかけすぎはムダ、「100%」「完璧」を目指さないことと考えましょう。世の中の大半のことが「100%」や「完璧」を必要としていません。「100%」を実現するためのテマヒマは大きな時間のロスとなります。まずは6割主義で進めましょう。「テマをかけるだけの価値があるもの」だけにテマヒマをかけて、それ以外のことはせず、前向きに他のことをしましょう。

そのとき過剰品質は不要なので、相手の求める品質で出すこと、相手品質で納品し、自己満足のタスクをしないこと、すでにあるものを利用したり、過去のリソースを活用するなどして、最初から作り込みをしないようにすることが大切です。 

そして一番大切なが「ごほうび」です。
ミッションが終わったら、自分にごほうびを準備しておきましょう。たとえば次の楽しい予定(ライフ・パーソナル)を入れてしまうなど、モティベーションが上がるような仕組みをつくると次につながり、うまくいきます。


⑨作業の二度手間を省き、一度で済ませる仕組み
日常的によくあることですが、私たちは作業をしたとき、「二度手間」「やり直し」に直面することがあります。

「二度手間」とは、何か作業をしたときに「モノ」や「人」、「状況」が悪く、一度で済ますことができず、一部または全部をもう一度行うことをいいます。
「人を訪ねたけれど相手が留守だった」「モノを買いに行ったけれど売り切れだった」「行ったらお店が休みだった」「相手にメッセージが伝わっていなかった」など結局もう一度やらなければならないことを指します。

これに対し、「やり直し」は作業をして形にしたにもかかわらず、過不足があったり、間違っていたことにより、もう一度最初に戻って、あるいは途中から行うことを指します。

いずれも作業の前にゴールの確認、相手とのコミュニケーションなどにより防ぐことができるものですが、ついそれを忘れて作業を始めてしまったり、途中の確認を省いてしまったりして、結果的に「二度手間」や「やり直し」となってしまいます。
これらは、「違うゴールへ着く(答えが間違っている)」「ゴールに着かない(答えが出ない)」「ゴールを通り過ぎてしまう(やり過ぎてしまう)」ということになり、どれも満足した結果に結びつきません。
日常的に仕事ではよくありますが、子どもの頃に買い物、お手伝い、テストなどで誰もが経験したことです。
結果的に作業時間が倍以上かかり、成果物も「そこそこ」しかできず、しかも自分も相手も「何かもやもやした気持ち」が残るので、できれば避けたいパターンです。

あたりまえですが、「二度手間」は一度でうまくいかないから二度やることになるわけです。「やり直し」は誰かにやり直しをさせられるからやり直す、つまり、OKが出ないでNGということです。
NGが出ないようにするには、相手とゴールと方向性の共有が不可欠で、相手品質で必要十分のアウトプットをしましょう。やり直すくらいならていねいに、一度に済ませる方が早いのです。

そして、二度手間を避けるには、(これもあたりまえですが)一度で済ませるよう工夫することです。結局それにより、さらにスピードアップします。
具体的な仕組みとしては、
Ⓐ「一筆書きの術」 多くのものを一度に済ます、ついでに済ます。

Ⓑ「分身の術」 何かをしながら別の何かを動かす、タイムシェアリングで二重に時間を使う。

Ⓒ「コミュニケーション不足をなくす」 相手品質でゴールを設定する、相手にゴールと方向性を確認し共有しておく。

Ⓓ「必要十分で動かす」 やりすぎない、むしろ足りないぐらいでよい、相手に「そこまでしなくてよかったのに」と言わせない、モレなく、ダブりなく、過剰品質を避ける、足りなければ相手は追加注文してくると考える。

Ⓔ『「ほつれる前の一針」でリスク回避をする』 ほつれそうなところを見つけたら、手間を惜しまず迷わず一針縫う。

 Ⓕ「タスクや人、状況についてあらかじめ確認を入れておく」

という形でアプローチすればたいがいうまくいきます。要はちょっとした「気遣い」と「確認」なのです。


⑩人の力を借りて成果を出す仕組み
 人の力を借りるというのは、「アウトソーシングする」「時間を買う」のとは少し違った方法です。単に人の力を借りたり、依頼したりするレベルの話だと思ってください。

先の「時間とお金の使い方」のところでは時間を買うことによって「外から時間を持ってくる」「足す」ということができます。道具・手段・サービス・知恵を買う、つまり「時間自体を買う」「サービスや製品を買う」「ノウハウを買う」ことができますとお話ししました。。

 でもここでは「ワーク」を減らすという観点で「頼む」「一緒にやる」「知恵をかりる」「成果物をかりる」「人脈をかりる」ということを考えます。

 「作業の一部としてのタスク」を頼んで任せておいて、その成果を受け取るという形、「丸投げ」というのではなく、全体の作業の一部を依頼する形があります。

 また、作業やアイディアを共有しながら新しいものを創っていく形、つまり、「一緒にやる」形とするとグループワークとしてのメリットがあります。

 そして、作業をするときに「手」でなく「知恵」をかりたり、「その人の過去の成果物」を土台にさせてもらったりすることもできます。

またその人が持っている人脈を使って、ダンドリをスムーズにしたり、納品する相手のOKを上手に取っていく方法もあります。

自分一人の力は限られていますので、様々な形でまわりの人の力を積極的に借りましょう。単に自分が楽をするという意味ではなく、よいものを早く創るという意味でとらえましょう。

⑪アポイントを断り、会わないで済ませる仕組み
そもそもアポイントとは何でしょうか。それは「人との約束」です。あるいは「人と会って何かを成し遂げる」ための約束とも言えます。
では、会って何を成し遂げるのでしょうか。何のために会うのでしょうか。
それは、「お互いのゴールに向けた前進」のためです。
基本的には「ゴールの共有、すり合わせ」「ゴールへの道すじ、諸条件の確認」「利害関係や課題・問題の解決」「おわび、お願い」がおもなアポイントの中身だと思います。時には「単なる顔合わせ」といったものもありますが、この先円滑にいくように前進するのであれば、それも1つの目的となります。

それでは「お互いのゴールに向けた前進」は直接会わなければできないのでしょうか。よく考えてみると必ずしもそうではありません。実際に会うにしても、その他の手段、方法で前進させることは可能なのではないでしょうか。

たとえば、「話の内容をあらかじめメモや書面ですり合わせておく」「話の流れや概要、ポイントをメールやファックスで伝えておく」「課題や問題点などを電話で相談しておく」など実際に会った時は「笑顔で握手」となるようにダンドリをすることもできます。
さらに進めて、会わないで済んでしまうような案件もあるのかもしれません。
会議、ミーティング、打ち合わせの中には、こういった形でさばけるものが多いのではないでしょうか。
実際に会うときにはもっと有意義に楽しく、ハッピーになるように会いましょう。

⑫アポイントをコントロールし、なるべく減らす仕組み
 まったく会わなくて済ませられればそれでよいのですが、そうでない場合にはアポイントをコントロールしてなるべく時間を短くします。

 たとえば、「今から45分間」という形で時間を決めたり、区切ったりします。あるいは、「15時20分まで」という形でエンドラインを決めるなどとし、時間が伸びても大丈夫なように、次の予定との間にゆとりの時間(バッファー)を持たせるようにします。

また、自分の都合で待ち合わせ場所と時間を決めるようにします。たとえば本屋、いきつけのお店、駅の近く、次の仕事の近くなど時間のムダがないようにしたり、なるべく昼前に設定し、後の時間のプレッシャーを使ったり、後の予定をつくっておいてあらかじめ相手に「後に予定がある」旨を伝えておくなどしてデッドラインを決めてしまいます。

そして、「打ち合わせ内容を少なくしてから会う」「あらかじめ整理して話すことをしぼる」などの前段階の準備もしっかりとしましょう。

とにかくアポイントは自分の都合中心でとります。アポイントをとる時に自分の都合を最優先せず、相手の都合で決めてしまうと、結局タスクが減らず、時間に追われることになります。


 以上「ワーク」を減らすコツや仕組みをお話ししてきましたが、いかがでしょうか。何か実践できそうなものはありましたか。
 まずはどれからでもよいのでためしてみてください。もうあなたは時間の性質や使い方などを理解しているのですから「三日坊主」になることはありません。迷わず第一歩を踏み出し、行動してみましょう。