鳥と暮らすことは遺伝です。

セキセイ羽・ボタンインコ1羽・マメリルハ1羽・金魚・メダカ…。
春になったらビオトープもどきをしています。

暖かい世間・冷たい世間

2015-04-22 | 日記
よ~く覚えておくのですよ。


不正受給が大きく報じられる生活保護・・・
本当に必要な人が辛い思いをすることになっています。

ウチも家族の介護で仕事を辞めておりました。貯金や年金でやりくりしていました。
様態が急変してお金が足りなくなることがありました。
数ゖ月、生活を助けてもらいたくて相談し、悩んで悩んで・・・申請に行ってみました。

あれほど惨めな思いをしたのは初めてでした。
「無題使いするようには見えませんね」の言葉から始まりました。
無駄使いして申請に来る人もいるのでしょうか。
「指導を受けてもらいますから」とも言われました。
私は犯罪者ではありません。
末期の癌が発覚した母の命が大切なだけです、そう思って生きているだけです。
「よその市でも受けられますよ」・・・とも言われました。


正直なところ・・・母は病院にいられるので・・・主治医の先生が最後まで看ますとおっしゃってくれていました。
私がいなくなっても病院や行政が母を守ってくれます・・・だから・・・
死んでしまいたいと・・・私が死んでしまえば良いのではと考えたりしました。

疲れが溜まっていたこと、余命少ない母への募る思いも重なり、心に大きな傷を負いまして・・・心療内科に行きました。
病院からケースワーカー、NPO法人の方々が親身に考えてくれました。
医師やケースワーカーの前で泣きました。
「生活保護を受けたら笑ってはいけないんでしょうか? 生きていることは迷惑なことなのでしょうか?
一時、数万円の援助をお願いする私が必要のない人間なら、市で死なせて欲しいです・・・」
いい歳をした中年の自分ですから、酷いことを言う人にも会って来ましたが、公正であるはずの市役所で差別に遭うなんて・・・
あの時の職員の見下した顔や差別するような言葉は未だに心から消えません。
福祉の専門家の方が「それは職員の対応が間違っています、誰でも援助が必要になる可能性はあるのです、私たちだってそうなのですよ」
必死に言葉をかけてくれました。

結局、生活保護からは1円も援助を受けませんでした。
数人の親戚から見舞金を頂きましたので、何とかなりました。

現在は、あの市を出ました。
生活保護の必要はなくなったのですが・・・あの市では生活保護課にくるような人間は迷惑なのでしょう。
そういう地域で暮らすことは辛くなりました。

自らの経験で餓死しても生活保護を受けなかった方の気持ちがわかります。
貧しさに耐え、助けを遠回しに拒絶され、尊厳を持ち続けて逝ったのでしょう。



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