ありとあらゆるブームに乗れないので、とにかく乗れそうなものがあるとなんとかしがみつこうとするのが私である。
先月、増税を控え小売店などは「増税前に買いだめ!」と宣伝し特売セールをするところも多かった。
これはチャンス。
タピオカ片手に渋谷を闊歩することは無理だが、増税前に買いだめはすることくらいは私にだってできる。
これで職場で困ったときに話す世間話のネタができるではないか。
「だから、トイレットペーパーは絶対に使うかな、って思って。買いだめしておいたんですよ」
これはおいしい。ブームに乗れた上に、職場での雑談のネタも1つ増えてしまうではないか。
そんなわけで、ブームに乗りたいという野望と職場での雑談ネタゲットという下心とともに、旦那に買いだめをしたいから買い物に行こう!と提案したわけなのだが、結果即「そんな何円かのことで」と鼻であしらわれた。
よく考えたら8パーになるときも同じ返しをされた気がする。
このようにブームに乗っかるというのは他人の嘲笑に如何に耐えうるかという鬼のようなメンタルが必要になってくるのである。
そう、ブームに乗るということは実は命がけなのだ。
道をあるけば皆タピタピしている今日この頃、その全員が私には99レべの猛者に見える。
タピオカははじめから諦めていた。
そう、だからこそ増税前の買いだめにかけていたのに・・・
当然ながら触れると壊れるどころか爆発するほどもろい私のメンタルは即やられ、
買いだめもできず、
雑談ネタもゲットできず。
残ったのは割れた私のグラスハートのみだった。
そうは言っても積もればそれが20,30円となるわけでこれはもやし1袋分に相当する。もやしがあればなんでもできる。
これは相当なことではないか・・・
と、気が付いたときにはもう10月になっていた。
寒さが日々増してきたが、私の懐はもともと寒い。
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