雑談レベル1.23/100ぐらいになった今日この頃私は「寒いですね」という言葉を自ら発せるようになった。
何をそんな苦労しているのかとつっこみたくなるだろうが、それくらい職場での雑談は私にとって大変なものなのだ。
直ぐショートする脳みそで考えた結果、会話中の空気が読めないということが原因の一つではないかという説を採用するに至った。
私は主に、いつ声を掛けようかとか、今相手が怒っていないだろうかとか、こんな話題で大丈夫だろうかとかそんなことを心配している。
それはむしろ空気を読み過ぎなのではと、思われた方もいるだろう。
確かにそうだ。私は話しかける前の空気を読み過ぎている。
だが、問題はあくまで会話中の空気なのである。
例えばZさんが上司の愚痴を私に漏らしたとしよう。
Zさんが欲しいのは恐らく共感である。だが、会話中の空気が絶望的に読めない私がこの会話の受け答えをするとこうなる。
Zさん「ほんとあいつ、嫌い!仕事できない、マジ使えない!」
私「いやー、でも課長、この前お花のお水替えてくれてましたよ。そういうところまめですよね。あははは」
Zさん「・・・・・・」
私「ははは・・・は・・・」
※会話は例です
とにもかくにもこの「会話中の空気の読めなさ」からすべては始まっている。
つまり、
第一段階:会話中空気が読めなさすぎて会話がかみ合わない
第二段階:こいつなんかめんどくせーと避けられる。あるいは疎まれる。無視される。
第三段階:無視されるので話しかけるのが怖くなる
第四段階:私のメンタルライフゼロ
というあんばいだ。
身から出た錆と言えばそれまでだ。
だが、人の悪口で盛り上がるくらいならボッチでいた方がマシであるのも事実。
いや、これでは私がなんだか良い奴みたいではないか。
私は決してそんな善良な人間ではない。人を妬んだらそれはそれは酷い。
決して心は澄んではいない、むしろ人よりドロドロだろう。
・・・しかし、やはりこの歳になってしまってから嗜好を変えるのは難しい。
せっかくもらったおいしいお土産の御菓子について、いつも同じようなもので飽きただとか、配る時間がオカシイだとか
センスがないだとか、そもそも○○君はどーのこーの。
そんな難癖に同意しなければならないくらいなら、やっぱり無視されている方がマシだろう。
でも無視されていると、やっぱり人の子なので私も辛い。
要するに私はchicken野郎なのである。
ついては、結局必要なのは強靭なメンタルということになってくる。
だがその前に、周囲の人々に大変恵まれた今の職場に感謝しつつ、雑談マスターへの道を地道に歩んでいくことが先決だ。
そういうわけで、私はまた明日も頑張って職場の人に「寒いですね」と話しかける。
「寒いですね」のあと「寒いねぇ」と返ってきたあとの返事はまだ考えていない。
明日の出勤中に、一生懸命考えることにする。