気ままに良い旅

何気ない日々の暮らしと趣味の山旅・国内旅行・海外旅行を思い出とともにつづります

もう一度走りたい!!!

2019-07-29 12:04:16 | シルクロード、バイクツアー
もう一度走りたい!!!

2016/01/27 19:47






2016.1/27(水)
久しぶりに自分のバイク紀行を読み返してみた。懐かしく心の隅っこに甘酸っぱいような思い出がよみがえります。また小さな炎が燃え出してしまいそうだ!
なぜこんな気持ちになってしまったというと長年乗ってきたGS650ダカールを譲ってしまったからだと思う。時々バイクに乗りたいなぁと思う時がある。地平線まで伸びる道をまたひたすら走ってみたいなぁ。
モンゴルかシルクロードまたガンちゃんを誘ってみようかな。

SILK ROAD紀行 7日目 

2019-07-29 12:01:56 | シルクロード、バイクツアー
SILK ROAD紀行 7日目 

2007/10/03 17:12


☆ツアー会社のコメント
〇タラズ
  朝食後、ウズベキスタンとの国境を目指します。
○ウズベキスタン国境
  カザフスタンのスタッフとはここでお別れです。国境にてバイクを返却し、     
  車でタシケントへ向います。
                           バイク走行距離:約320?
                           (国境→タシケント:約20?)
カザフスタンツアーを全面バックアップしてくれたSILK OFF ROAD と言うツアー会社のHPです。
http://www.silkoffroad.kz




7日目                               2007.8/17 晴れ
 カザフスタン、タラズのホテル出発AM10:00抜けるような青空が気持良いです。バイク走行最後の日。僕は今日も安全運転を誓う。ここまで来て自分の不注意で楽しいツアーを台無しにしたくは無い。

僕は先頭でタラズの混雑した街をゆっくり走る。この混雑もいつものように20分も走れば広大な荒野になる事が分かっているからだ。そして何処までも続くストレートの道が現れ、そこで一気に加速すれば良いのだ!

ランクルに追い越され、その後を着いて行くとアイシャ・ビビ廊に到着した。イスラムのモスクと比べれば全く小さな物だが、この廊の悲話は一度聞いたら忘れる事は無いだろう。
悲話伝説
あるとき、戦いで敗北したカラハーンは、タラズから
サマルカンドへ退却し、再起を目指して軍隊を訓練し
ていた。その見物人の中に商人の娘アイシャがいた。
二人は知り合って恋に落ち、結婚を誓い合った。
まもなく軍勢を回復したカラハーンは、アイシャを
連れ、タラズへ出発しようとするが、アイシャの父親
は怒って娘を家に閉じ込めてしまい、カラハーンは
ひとりでタラズへ戻っていった。
しかし娘に同情した母親は、乳母のババジ・カトゥン
をつけて、アイシャをタラズへ旅立たせた。二人は
急いでタラズ川までやって来た。町に入ってカラハーン
に会う前に川辺で身を清め、花嫁衣裳を着けたアイシャ
は、草の上においたベールを手に取った。ところが
ベールに潜んでいた毒蛇に咬まれてしまった。
乳母ババジ・カトゥンに急を告げられたカラハーンは
司祭を連れて川辺にやってくると、瀕死のアイシャを
抱き上げ、司祭に結婚式を挙げてもらい、彼女以外の
妻を持たない事、立派な廊を建てることを誓った。
アイシャはビビ(妃)となって息絶えた。・・・涙
こうして建てられたアイシャ・ビビ廊と並んでその後
長くカラハーンに仕えたババジ・カトゥン廊もここには
建てられている。             ふ~ 。

地球の歩き方 シルクロードト中央アジアの国々ヨリ 
  


  ↑
しばしアイシャ・ビビ廊の手彫りのタイルに見とれ、駐車場でアクセサリーや絹織物のバザールも見て回る。妻にと思ったが、その時は良いと思って買って帰っても全く似合わず、ひんしゅくを買うのはいつもの事。女性が身に着ける物には音痴な事は自覚しているので見るだけです。

         




ひたすらバイクを走らせる。↑
ウズベキスタンに向けてラストラン。左に目をやると相変わらず白い雪が残った山脈が続く。昨日までその麓は放牧場が広がっていたが、ここでは人の匂いがします。山の麓には暴風林が続き、民家が点在するようになる。何故かそれはバイクツーリングの終わりを告げる景色の様な気がした。

                                                                                                      
          

            ↑
国境の手前80?にシムケントという街に到着し、その小さな街の道端の小さな食堂に入る。お世辞にも衛生的とは言えないが、道路脇に石釜を置きナンを焼いている。運ばれて来た焼き飯と一緒に食べるナンはミスマッチの様だが案外いける。大きなベッドのような食卓でみんなで車座になって食べる食事は美味しい。   ↓
           


最後の試練 ↓
昼食を済ませシムケントを出発。
気がつかないまま走り続けると・・・・・。サポートカーとY氏がいない。しばらく僕達は、道端に止まりサポートカーとY氏が来るのを待つ・・・。しかし、待てど暮らせど来ない。時間の経過と共に不安が広がる。
どうやら僕達は彼らとはぐれたようだ!
どうする!見知らぬ国、見知らぬ街、目的地までの道など分からない。僕達6人は途方に暮れた。ひとまず来た道を戻ってみる。するとタシケントと言う標識を発見!残り80?は僕達だけで走りきるしかない。ひたすら走った。途中言葉が分からぬまま何とか給油し、またひたすら走る。

そしてウズベキスタンの国境が見える。と同時にサポートカーとY氏を発見する。その再会にみんな抱き合う。ツアー責任者のU氏は満面の笑顔。
 ↓

 

 ↑

 
カザフスタンのスタッフとここでお別れだ。
カラカラに乾いた喉をジュースで潤す。3000?近いバイクツアーはこれで終わった。もうバイクに乗らなくて済む。つらくて楽しかった旅が終わる。
残り2日間はただの観光客だ!満足感と安堵感が広がって行く。
ジョッキを片手に、何故か訳も無くありがとう、ありがとう、とみんな同じ言葉を繰り返した。



                                          終わり


SILK ROAD紀行 6日目 つづき

2019-07-29 12:01:23 | シルクロード、バイクツアー
SILK ROAD紀行 6日目 つづき

2007/09/24 16:50






タラズ(カザフスタン)の手前の街(名前は分からない)給油休憩していると自転車に乗った三人の少年がやって来た。珍しいのだろう。少し距離をおいて見ていたが突然いなくなったと思ったら、しばらくして次から次へ少年が現れる。きっと自転車少年が触れ回ったのだろう。自転車少年はウイリーの真似事をして楽しませてくれる。僕はみんなを手招きしてレンズを向けた。みんな緊張する。こんな時はモニターを見せる。するとワーッと笑いが起こる!すかさず人差し指を一本たて、もう一枚の合図。みんなレンズに近づいてくる(笑)

少年達と別れ一本道をひたすらまた走る。そして、何百年も生き続けてきたポプラ並木の下で写真を撮らせてもらう。その並木道は、まさしくシルクロードだったのだろう!とても美しい。この道を幾人の人が、馬車が通り過ぎた事だろう!
今は使われることも無い古いシルクロード。皆で順番に写真にに収まる。
U氏の笑顔が良い!

タラズが近づくと、看板の漢字は全く無くなり異国情緒が色濃くなる。すこしづつ
ヨーロッパに近づいているように感じる。
タラズは、大きな街路樹が整然と並んだシルクロードのオアシスのような街だった。小さな街で高層ビルなどは無く、泥レンガの上に白い漆喰で塗り、木枠の窓がはめ込まれている素朴な民家が立ち並んでいた。良い街。

ホテルにはPM19:20に到着した。
久しぶりに湯が出た!シャワーがこんなに気持ちがよい事を感じた事はない。乾燥した肌に浸み込んでいく感じ!

今夜はカザフスタン最後の夜。ホテルのレストランにツアースタッフのセルゲイとボリスも招いて晩餐会だ。はしゃぎはしないがゆっくり会話する。ツーリングの楽しい話で心が満たされる。ボリスには彼女がいる事が分かった。写真の彼女は足の長いチャーミングな子だった。
僕は、「彼女を幸せにしろよ!」と父親の心境で彼に言う。ボリスは人差し指と小指を立て「もちろん」と言った。

SILK ROAD紀行 6日目

2019-07-29 11:39:07 | シルクロード、バイクツアー
SILK ROAD紀行 6日目

2007/09/18 22:43


☆ツアー会社からのコメント

 8世紀半ばに有名なタラズ湖畔の
戦いが行われたタラズへ。
今夜はカザフスタン最後の夜。
さよならパーティーです。
             走行距離:350km

カザフスタンツアーを前面バックアップしてくれた
SILK OFF ROAD と言うツアー会社のHPです。
http://www.silkoffroad.kz/


今日はお腹の調子がいまいち
休憩のたびに砂漠へ駆け込んだ
途中でトイレットペーパーを落とした
最悪だ~


6日目          2007.8/16 晴れ
 真夜中、腹痛で目が覚めた。トイレに駆け込む。
スッキリしたとは言えない。水洗トイレでも無く
ボットントイレでもない。間仕切りが無く隣に人が
いたら丸見えである。和式トイレなのだがこれがび
っくり、金かくしもない。とにかくドアを開けると
用をたしている人はこちら向きになる。オ~マイガ
ー 流す水が無いのでペットボトルの水で流した。
正露丸を飲んだが、その後、2度トイレに駆け込ん
だ。とにかく体力勝負のバイク旅である。出された
食事は口に合おうがあわまいがしっかり食べてき
た結果が現れだしたのだ!発熱が無かったので
毛布にくるまって、お腹をあっためて眠る。

目覚めると今日も快晴!腹の具合は今のところ
収まっている。朝食は緊急用のアルファー米の
炊き込みご飯をU氏が用意してくれたが、三口ほ
ど口にしたが、腹の調子を考え、それ以上は食
べなかった。朝食も 用意できないホテル。
出発で昨夜から初めて外へ出ると、なるほどボロ
ホテル!



さあ
今日も気合を入れて出発だ!今日は距離が短い
為AM10:10出発。そして5分も走れば見慣れた
大草原の始まりだ。1時間ほど走っただろうか
前方に人が見える。この炎天下そこにいる
だけでも大変だろう、よく見ると農家の
お母さんがスイカを売っていた。バイクを
路肩に停め、スイカを買い大平原にバイク
を乗り入れみんなで食べる。

乾いた喉をスイカで潤し、大草原を猛スピードで走ってみる。バイク脇の風景は後方へ吹っ飛んで行くが遥か向こうの山脈はちっとも変化せず自分を見下ろされているようだ!遥か遠くの山脈がはっきり見える。      (フォト91~93)

僕達は故障車を待っていた。
炎天下のバス停に腰を下ろし何も話さず遠くを見つめる。すると、埃まみれのマツダのカペラワゴンが止まった。彼は、この先の小さな町でカフェを経営している らしい。故障車か着たため、みんなでついてゆく事になった。  



ドスターはこぎれいなレストランだった。久しぶりにサラダ、スープ、メインディッシシュ、デザートが順番に運ばれて来た。皆満足だ。

ドスターのマスターは親日家だと自分から言った。店内のディスプレーは日本風の扇子や日本画のような梅の絵が飾られていた。彼が「これは日本の絵に間違いないか?」と聞いたので僕は「ノー」と答える。それは間違いなく中国絵である。

Nさんがバイクの荷物をひっくり返し、なにやら持ってきた。それを見ると皆びっくり!北斎の波に飲まれる富士山が描かれたのれんだった。なんと言うタイミングの良さ。彼は、ドスターのマスターに「これが日本画です親日家のあなたに差し上げます」と渡した。マスターは驚き、のれんを首に巻き、振袖のような
真似をした。「ノーノー」僕達は扉を指さしそこに掛ける物だと説明した。
しばらくして、奥様まで感激の挨拶に来た。マスターは「これはドスターという名前のコニャックです」とNさんに渡した。
  
 
           
ずいぶん長居したものだ。出発である。マスターの頼みで僕達のバイクを店の前に
並べそこで記念撮影をした。そして店のスタッフを全員集め店の前で
記念撮影をした。「これを店に飾るのだ」と。
街を出るまでマスターは僕達を先導して走ってくれた。道路脇の人々が僕達が通過するのを手を振って見ていた。
 


キルギスの国境に沿ってタラズという街を目指す。道端の小高い丘の上にプレートに似顔絵が刻まれた墓標が時々現れる。周りはレンガ積みと鉄柵で囲まれ墓は守られていた。時々現れる墓はキルギスの国境の方を向いていた。移民の墓なのだろうか?広大な台地にぽつんと立つ墓はまるで映画のワンシーンのようだ。
  




                                  つづく

SILK ROAD紀行 5日目

2019-07-29 11:37:49 | シルクロード、バイクツアー
SILK ROAD紀行 5日目

2007/09/13 16:52


☆ツアー会社からのコメント

アルマトゥを出発し、キルギスタンとの国境沿い
を走り、シューの町に向います。
            走行距離:300km
 


                                
5日目2007.8/15 晴れ

今日は、ウラルでは走らないようだ!新しい3台が
来る。バイクの申請許可を取るのに少し時間がか
かる様だ。そのため、のんびり朝のアルマトゥを
散歩できた。のんびり歩くと、歩道にキオスクの
ような売店があったり変わったビルがあったり
何より読めない看板があったりとても新鮮に見え
る!(フォト56~67参照)
 *:日時入り画像はU氏提供。時間は日本時間
  の為3時間遅らせると現地時間になります。





3台のバイクの申請が下り、アルマトゥを出発し
たのがPM2:00今日も遅い到着を覚悟する。市街
を抜けると景色は昨日の延長です。コールタール
を多く含むアスファルトは、熱気で溶け路面はう
ねっている。しかし前方のアルタイ山脈が徐々に
大きくなり道路脇の樹木も増えてきた。

いくつかの街を通り過ぎ、アガシュという街に着
き遅い昼食。町外れの田舎料理屋に入る。料理が
出てくるまでの時間人間ウォッチングが楽しい。
若い人はスリムで顔立ちもロシア系、アジア系、
モンゴル系と雑多だが、アルマトゥでは見なか
った白いベールで顔を覆っている女性を見かけ
る。イスラムの匂いを感じさせる。そして
カメラを向けると嫌がります。食堂の入り口で
ミートパイを売るロシア顔のお母さんはその美味
しさを体で表現していた(笑)ハエが集っていよう
がお構いなしだ。僕はミートパイは買う気が起こ
らなかった が何故かコンスタントに売れて
いった。(美味しいのだろう)


先を急ぐ旅である。バザールや雑貨店など見たか
ったが出発だ。街を出ると今まで荒野だったシル
クロード脇に少し変化が出てきた。放牧地が増え
てきたのだ。家畜が食べる草は緑色が美しく
その遥か向こうには深いヒダを持つ山脈とその
また向こうにもさらに黒々とした山脈が横たわっ
ていた。

どういう訳か走りながら何度も何度も眺める。
飽きることは無い。




毎日の事であるが、バイクをこんなに毎日毎日長い時間運転する事は、日本では考えられない。それは信号ストップ脇道からの合流、歩行者、路上駐車などここにはそれらの注意事項が全く無いのである。
居眠りにさえ気をつければ誰でもシルクロードは走れると思う。

時間を忘れてライディングは続く。日が暮れかかるとこの広大な平原が金色に輝きだす。バイクを停めてただただ、みんなで眺めた。
今日の宿があと100キロ先だろうが、そんな事は忘れて黙って見つめる。

このツアーに参加して分かった事は、時間割なぞないってことだ!バイクが壊れて時間が遅くなろうが誰かが景色に見とれてバイクを停めれば皆止まりその景色を忘れないよう見つめたり・・・・良い旅



結局、今日もホテルに到着したのはPM10:30あ~疲れた。しかしここでハプニング!僕達の到着が遅いので、ホテルのオーナーが飛び込みの客を受け入れ満室になっていた・・・ショック!



結局、このホテルのオーナーに違うホテルを紹介してもらいひとまず食事に出かける。すでに夜11時を過ぎている為ディスコのような所しか営業していない。もう何処でも良かった。しかしビール、前菜、スープ、メインディッシュ、デザート
が出され満足!酔っ払いのカザフの女性に引っ張られ中央のお立ち台でサルサの様なダンスを踊る!何故かハイになってしまった。


そして
ホテルへ。
ホテルは共同トイレ、シャワーなしだった・・・・。
これで5日目のシャワーなし。
世界を旅されている方のホームページなどに
「シャワーは無い、トイレは共同で水が出なかった
そんな安ホテルに泊まる」などという文章を見たが
まさか自分もそんな事になるなんて。
仕方なくきしむベッドに潜り込む。
あ~風呂入りて~