去年近隣の町で開かれたバラ祭りに行った時、
ウィズリーの苗を買って育ててきました。
私の愛読書、『バラ大百科』によると、ウィズリーは
「鮮やかなローズ色で咲き始めは深いカップ型、
開ききるとロゼット咲きになる。
香りはダマスク系のオールドローズ香にフルーツ香が加わる。
耐病性がある…云々」
確かに、やや暗めのばら色で深いカップ咲きの花が、
花の重みでうなだれて咲く様は、物憂げな深窓の令嬢を思わせる存在感ある姿。
でも枝が細くて支えなしには立っていられないし、
ウィズリーの葉は薄くてまるで草花の葉のよう。
その繊細な葉は、うどん粉病やハダニに弱くて手がかかります。
先月、国際バラとガーデニングショーで買ってきた、
デビッド・オースチンのバラのハンドブックによると、
“ウィズレー(ウィズリー)2008”という新しい品種ができたとか。
そのウィズレー2008は素晴らしい品種で、
「この品種は以前発表され、
期待にそぐわなかったウィズレーの新バージョンです」と書かれていました。
「期待にそぐわなかったウィズレー」…ってどういうこと!?
高いクォリティーを持つデビッド・オースチン社のバラだからと、
期待して楽しみに育ててきたのに、
生みの親からそんな評価を下されてしまったなんて、
ウィズリーが不憫…
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たとえ生みの親に冷たくされても、
私が可愛がって大事に育ててあげるからね、と今日も物憂げにうなだれている
ベランダのウィズリーに声をかけたくなりました。
去年、わが家のウィズリーは、
同じベランダで育てているミニバラのハダニがうつってしまい
元気がありませんでした。
でも、冬の間に石灰硫黄合剤を念入りに塗ってあげたので、
今年は今のところ健康的に生育中です
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見事な一番花が咲き終わったあと、花びらと数えたら、
イモータルジュノーをしのぐ120枚もありました!
写真は、そのウィズリーです。綺麗でしょう?