昨日、お世話になっている保険会社に来てもらった。
いわゆる「保険の見直し」をしたいのでと伝えたら、
すぐにアポを取ってくれました。
その方は離婚した時からのお付き合いで、とても信頼を寄せている。
いつも私を励ましてくれて、その度に元気を貰えていた。
なのでお金の相談事はこの女性と、
父の相続でお世話になった税理士さんと決めています。
生憎の雨の中、時間通りに来てくれました。
乗っていた車は、いつもの車種ではありませんでした。
買い変えたその車。真っ赤なスポーツカーみたいな高級車。
女性が運転するようなタイプにはちょっと見えないような、
すごい車でやってきました。
彼女は多分、私と同じ年か少し上くらいの年齢・・・だと思います。
ここでまず、「格差」を感じました。
大手の企業で実績を上げ、地位的にもチーフだったり、
もしかしたら課長クラスかもしれない。
前の車も結構ないい車だったのに、更に上をいくような物を買える・・・。
同じ土俵に立てるわけないと始めからわかってはいたけど、
少し凹んでしまいました・・・。
保険の見直しについては、
結局丸込まれたと言うか当分現状維持でいくことにしました。
まあ、早まって解約をしたら「大損」なんです・・・。
もう少し冷静になるのも必要かと・・・。
で、いろいろ話をしていく中で、
私の貧乏生活について語る場面がありました。
◆洗濯機がなく、手で洗っている。
◆給湯器がなく、夏は水シャワー。
冬はポットで沸かした湯を使い、乾布摩擦的な拭き洗い。
◆トイレの水は、小なら4~5回は流さない。
◆惣菜はできるだけ見切り品を買う。
などなど・・・。
笑い話的に語ったつもりでしたが、
担当の女性はドン引きしておりました・・・。
「洗濯機くらい買ってくださいよ~。
給湯器だって・・・。ああ、お風呂に入れない生活は私には考えられない。
トイレ・・・。ありえない・・・」
もう、半分涙目で嘆いておりました・・・。
やっぱりそうなるのかなあ・・・。
こんな、ギャートルズみたいな生活は異常なのか・・・。
でも私、生涯孤独のお独り様なんですよ・・・。
お金だって、これから先どのようになっていくか全く見えない。
貴方のように大きな稼ぎがあれば、
現在も職を退いてからも十分安泰なんだろうけど・・・。
更に彼女はこう言いました。
「○○さん、もっと人生を楽しんでください。
まだまだやりたいことだってあるでしょう?
人生はあっという間ですよ。
少しぐらい無理をしてでも、やった方がいいです。
やったもん勝ちですよ」
わかってる。そんなの、十分わかってます。
仰る通りですよ。1ミリの異論もない。
でも・・・。
生活を回していくだけで精一杯だし、
何事もなく平和に一日を終えられるだけで幸せなんだ。
やりたいことも今は特にない。
この方は「旅行」を勧めてくれたけれど、私には興味なしのお話。
人によって何が楽しいこと、ものなのかは違う。
そこをわかって欲しいのです。
今日、いつのように朝散歩に出かけました。
セブンイレブンの前を通る時、なんだか誘惑に負けてしまい入店。
必ず覗く菓子パン売り場に、ひと際美味しそうなパンを見つけました。
通常モードだと、値段と炭水化物の量を見てほぼ100%買わないで帰る。
しかし今日はそういうチェック事項は全て無視。即、ご購入。
「買って食べたい」欲に任せました。
早速朝ご飯にいただきましたが、やっぱりセブンのパンは美味しい。
直球の欲のまま手に入れた品は、特にその値を大きくしてくれる。
朝からとても幸せな気持ちになりました・・・。
私、こんな些細な幸せがあれば生きていける。
真っ赤な高級車を乗り回す人種とは、幸せや楽しみの沸点が著しく低い。
惨めな暮らしは一生だと思うけど、
小さな喜びをたくさん見つけていく生き方をしよう。
改めて、心に誓いました。