年を取ってくるとよく皆さん、
言われますよね、
「子供には迷惑をかけたくない」と・・・。
でもこれ、基本的に無理な話なんですよ。
私は子供どころか頼れる身内はいないので、
迷惑も何もない。
今住んでいるボロ家で野垂れ死にコース驀進中なんですが、
そうでない方なら、年をとってどうにもこうにもならなくなったら、
子供や身内にしっかり頼るべきだと思う。
だってそうしないと、生きていけませんから。
私の父がそうでした。
母の葬儀が終わった一週間後に認知症と診断され、
あれよあれよという間に介護生活が始まりました。
この頃私は同居はしておらず、元夫と別の町で暮らしていました。
父の異変は母から聞いてはいましたが、まさか認知症だとは・・・。
もはや悪夢を通り越しておりました。
もう、どうしようとか悩んでいる暇なんてありませんでした。
父はすでに自分の名前を書く行為でさえ怪しくなっており、
娘の私が傍にいなければどうにもならない程落ちていた・・・。
夫は後から合流するとし、私だけとりあえず実家に戻ることにしました。
年を取って病気になった時、父には私がいた。
ホームへの面倒な手続き、介護認定、病院への付き添いなど、
誰かがいなければ年寄り、しかも認知症を患ってしまった人間には無理。
全然全く無理です。
子供には迷惑をかけたくないなんてきれいごとを言っていたら、
今いる住居で野垂れ死にコースです。
頼れる身内がいるって、それだけで勝ち組です。
どうか、しっかり甘えてください。
人は、独りでは生きていけない動物。
野生の生き物のようにひっそりと独り静かにその時を迎えることは、
ヒトの場合そのまま孤独死とイコールです。
今の時代それでもいい、
いや、すでにそんなの当たり前なんて思う方もいるでしょうが、
実際はやはり惨めなんだと思う・・・。
独りを噛みしめながら、
今日もお仕事、頑張ってきます。