遂に迎えた1つの大きな大会、これまでの道のりが正しかったのか、全てを教えてくれます。
予選を勝ち進み、準決勝では想定外の相手。本来上がってくるだろうと踏んでいたチームが12点差で負けてしまいました。
不安と緊張がありましたが、結果は20点差をつけての勝利。
そして決勝
昨年、予選で完膚なきまでにやられた相手です。今年は県大会にも出場する強豪。
前半は10点差で折り返し、迎えた後半。
粘り強いディフェンスからわずかに生まれたチャンスを活かし、スリーポイントを決め切る、力強くゴール下を決め切る。ついに点差は縮み、10点差をつけての大逆転勝利。
10年ぶり、2度目の優勝。
物語は、書き換えられた。
彼ら自身が頑張らない、勝つ為に必死になる泥臭さを知らないという歴史を、
そして、このミニバスケットボールクラブの歴史に刻まれるでしょう。
広い世界で見れば、ちっぽけなものかもしれない。
しかし、規模が大きかろうが、小さかろうが、自分という世界を変えることは誰であれ容易いことではないはずです。
ここまで来れたこと、厳しい道のりでした。強く言わず、優しく語りかけるような教え方が好まれる今。しかし、それでは強くなれないことは明らかだった。
チームとしてはもちろん、個人の心身の強さも。しかし、その人が変わらなければいけないことに対して目を背けて、褒めたり優しくすることはやっぱり違う気がして仕方なかった。私を成長させてくれた人がそうしたように、不器用ながらも言い続けた。
それが、愛であり、優しさだったから。
かなり強くいうこともありましたし、勝ちを求めるこのやり方が正解だとも思いません。でも、良い顔でバスケをするようになりましたし、優勝したときは笑顔でした。
あの一瞬で、私のやってきたことは決して間違いではなかったと切実に思えました。
まだ、終わりではありません。
あと4ヶ月程、6年生が最後まで成長できる環境を作るまでです。