ミニバス記録

バスケノート

法政二高 合同練習 Part3

2023-10-27 00:24:00 | 日記
合同練習Part3です。
テーマは、「カッコイイ」について。

あらためて、二高の部員はカッコよかったなぁと、思いました。
バスケが上手いとか、そんなことではなくて、小学生への関わり方だとか、目の前のことに全力で取り組む姿勢だとか、やっぱりそこが彼らの良さだなと、上から目線ですがつくづく感じます。

何事も堂々としている人はカッコイイですね。練習をサボる、適当にやることがカッコイイと思う時期、ダラダラやることがカッコイイと思う時期、中学生は特にこれが多いです。
「ノー勉でも点数が取れた!」という人は実際よくいましたね。

これと同じで、「練習をちゃんとやらなくてもできる」をカッコイイことだと思い込んでしまうのです。
例えそのコミュニティで上手かったとしても、広い世界では何の力も持ちません。そして、自分よりできる人がたくさんいることを知りながら、そこから目を背ける為、一つ保険を作る為に本気でやらないのです。
つまり、「ノー勉だったけど点数が取れた」とは、いざ成績が良くなかった時の為の保険でしかありません。

だったら、バスケをするにおいても、全力を尽くしたけど負けました、試合に出られませんでしたの方が、きっとこの先の人生で生きることでしょう。

ミニバスのみんなも、練習してできなかったことができるようになること。それがゴール下であれ、レイアップシュートであれ、できるようになったなら堂々と大喜びすればいい!!
どんなレベルでプレーしていようと、大きなエネルギーを持って全力で取り組むことが何よりカッコイイ。
1番は誰かにカッコイイと思われることじゃなくて、自分をカッコイイと思えること。つまり自分への絶対的自信。
世間が言うカッコイイの基準に囚われるから、いつまでも中身のないままなのです。
他者からのカッコイイなどいづれ移ろい行くでしょう。

やはり、自分自身は何十年経とうが変わることはないです。
法政二高のみんなは、彼らが自分で自分を認めることができる為、自ら厳しい道のりを選んでいくのです。そうして自分の為にエネルギーを費やすことができるから、誰かの為に動くことができるし、何より優しいのでしょうね。





法政二高 合同練習 Part2

2023-10-24 01:11:00 | 日記
前回書ききれなかったことを綴ります。
法政二高の監督、K先生が「あの子良いね!」と名を挙げたのは女子の6番の子でした。
これまで他チームに一度も名を挙げたことのない子で、正直私自身も驚きました。

というのも、他の子と比べてしまうとどうしても伸び悩みを感じてしまう子でして、成長させるのにずっと悩んでいるからです。
身長も160センチあり、去年も試合に出る機会のあった選手。
その子がもっと伸びれば、チームはかなり強くなることは間違いないです。
しかし中々伸びないのが現実。
上手くはなっているのですが、いまいち熱量を感じない…

ならばなぜ、先生の目に止まったのか?
私よりもずっと広い世界を見てきて、指導者としての経験も知識もある先生が、なぜ他の子ではなく彼女を選んだのか?

私なりの解釈をするなら、彼女がチームの鍵であること、そしてこの先がある彼女のことを焦らずゆっくり見守りなさいというメッセージ。

10を教えて10できる人、10を教えても3くらいしかできない人がいますね。
小学生は特にそれが顕著に現れると感じます。
ですが小学生という成長の段階で、それを180度変えることは子供にとっても負担となるはず。
また、「できてしまう人」が周りにいることも、自信を失わせることになるでしょう。

その子なりに頑張っているなら、見守ること、制限をかけたり強い言葉をかけたりして傷つけてしまっては、私の目指すものと真逆になってしまう。
誰もが最初からできる訳ではない、がんばれる訳ではないことは私が誰よりも知っていること。

「チームにプラスのエネルギーをもたらす存在になれるけど、指導者が焦ってそれを求めすぎるな!!」
心の中で先生がそう言ってくれています。

勝ちを求めすぎた私は、いつしか子供達に強く言う場面が増えました。
「なんでできないんだ」が増えました。
自分が小学生の頃は、彼らよりもずっとできなかったはずなのに。

しかしこれからも強く言う場面はあるでしょう。
彼らがこれから先バスケを続けても、辞める日が来ても、人生のどこかでこの経験がいきて、かっこいい人になって欲しい。
これが私の変わることのない軸。

その為に、今試合に勝つことは手段。
試合に勝つ為に時に叱るのもまた手段。
私が勝つことでプライドを保とうとするなら、子供達はただの被害者でしょう。

勝つことが全てではない、誰もが強い訳ではないことは承知の上で、それでも強くしてあげたいし、勝たせてあげたい。
ただ、焦りは禁物。
常に子供達の立場で考えなさい。
当たり前のことですが、熱が入りすぎるとそれすらも盲目になっていたのが私でした。

私が指導者になったことも、多くの巡り合わせ、人との出会いが重なった奇跡。
キッカケが生み出される環境だったからこそ、それをいかして素晴らしい結果が生まれる。
そして彼らもまた、偶然私が大学生で、彼らが小学生で、奇跡的に出会いました。
だとすれば、キッカケを何百、何千と与え続けよう。
私に関わってくれた人がそうしてくれたように。




10月22日 合同練習 法政二高

2023-10-22 20:58:00 | 日記
本日は私の母校、法政二高との合同練習でした。まさか私が指導者として、母校に戻る日が来るとは…
そして、このミニバスが全国を目指すチームと合同練習ができる日が来るとは…
感慨深いです。

私の取り組みが決して間違いではないことが分かったことも大きかったです。
チーム作りや女子をワンハンドにすること、それらを褒めて下さったことはこれからも私の背中を押すことになるでしょう。
シュート練習の際に、「よく教えられている」と言われた時は本当に嬉しかったです。

私の人生を180度変えてくれた先生。
今度は、私が子供達の人生を変える出番です。

自分に誇れる生き方ができれば、そのエネルギーはきっと誰かを変えることができるんだなぁと、強く感じます。

「試合に出ることが全てではない」
今ならその意味がよく分かります。
白か黒かのその先に、無限の色が広がっていました。



10月21日 ラントレ

2023-10-21 17:07:00 | 日記
本日は急遽外で走ることになりました。
ラントレは6月ぶり。
さあ、彼らは全力で走ることが出来るだろうか…
ちなみに、6月のラントレは酷かったです。
話しながらだったり、歩いていたりと、最悪の取り組みでした。
果たして今日、全力が出せるのかと不安でしたが、その不安はいりませんでしたね。

まず、歩く人や話している人がほとんどいなくなりました。苦しそうにしながらもなんとかゴールを目指す姿勢は強く感じ、成長してるんだなぁ、と感じます。

元々持っている体力には差があるので、他人と比べる必要は無いです。
6月の自分よりも遥かに頑張れたなら、良いことですね。つまり、試合で4ピリ戦い抜ける体力をつければ、陸上部ではないので1番である必要はない。
しかし誰もがそれほどの体力がある訳ではないので、ない人は自主的に走って体力をつける必要があります。
ここからが努力です。

私も驚くほど体力がなかったので、高校の頃はよく川沿いを走ったものです。
体力のない人ほど、走る練習を嫌います。
しかし、人よりも多く走らなければ体力はつきません。
ここからが本番なのです。
きついこと、やりたくないことだが、目標を達成する為に必要なこと。それに対して逃げずに向き合うことができるか。

目標を達成する為に楽な道のりと苦しい道のりがあるなら、後者を選べるような人になって欲しい。

少し、その意味を分かり始めたのかもしれませんね。
私もまた、彼らを信じることが必要だと感じます。

試合に向けて

2023-10-21 00:07:00 | 日記
来月は、試合が5回もあります。
そして11月末の試合では、このミニバスにとっても、私にとって区切りを迎えます。
強いチームも多数いる為、厳しい戦いになることは承知の上。しかし、どうしても勝ちたい。
それには訳がありまして、実はこの大会は、出場以来男子は2度、女子は1度しか優勝経験がないです。それも、10年程前に。
そして、10年という月日はこのミニバスを良くも悪くも180度変えてしまいました。

「勝つ」から「楽しむ」へ

少なくとも、2年前の私にはそう映りました。楽しむことを悪とはしません。そして迷いました。時に厳しく言うべき場面はありますが、ここで怒れば楽しむが無くなるのではないかと…
そして、そもそも頑張ることのできる部員はいなかったので、どうしたら頑張れるのか、私の声が響くのかと悩みました。
本当に、変わってしまったなと思うばかりでした。
「カッコ悪いチームだなぁ」
これが本音です。

11月末、勝てばカッコいいチームになれるでしょう。
それはこのミニバスの物語を書き換えることはもちろん、彼ら自身の物語を書き換えることにもなります。
頑張れなかった、努力できなかった自分という物語からの克服。
逆に、相応の準備ができなければ絶対に優勝などできません。私も、彼らも。

それだけの挑戦なのです。
私は弱かったチームを勝たせられるようにする、メンタルをプラスに変えるという挑戦を。部員は力のない自分を変えるという挑戦を。

万全で試合を迎える為の準備は怠りません。