ミニバス記録

バスケノート

2024-08-30 15:57:00 | 日記
晴天の日には晴れやかで、雨の日は心もどんよりすることはあるだろう。
だが、天候に自分を左右されてはいけない。
晴れだろうが雨だろうが自分の感情をコントロールするのは自分であるべきだ。

そんなことを、高校時代先生が言っていた。

細かくは覚えていないし、実際私が高校の頃は理解しがたかった。

「人」について多く語っていた先生が、急に「天気」の話をしたことに疑問を持ったのだ。

それも今なら少しだけ理解できるようになった。

他人の感情をコントロールできないように、天気もまた、同様にコントロール不可能だ。

だから他人のリアクションの結果に囚われないことと、天気1つに囚われないことを繋げていたのかなと思う。

晴れでないと気持ちよくならないのか…
そして勝つことでしか達成感を得られないのか…
これらは、意外にも密接な関係を持っているのかもしれない。

プレーや指導をしていると、勝つ時は楽しくて、負ける時は楽しくないなんて感情には誰もがなる。

勝てば嬉しいし、楽しい
でも、勝つことだけが私の求める正解ではない。

勝ったとしても課題は見つかるかもしれないし、負けたとしてもそれが不機嫌になる要素にはならないはずだ。

「雨」という事実があれど、「雨」という理由で不機嫌になるのは未熟者だということを、あの日先生は伝えたのだと思う。



2024/08/29

2024-08-29 19:06:00 | 日記
今日のゲームの内容は、まさしくシュートが入らなかった世界線の姿。

スリーがなければ得点力はせいぜい20点〜30点ほどである。

この経験には価値があり、練習でのゲームで認識できたことも大きい。

ギャンブルで打つスリーなのか、スキルとしてのスリーなのか…
スキルとしての意識があるなら、それはスペーシングという形で現れるだろう。

最大の問題点は、入らないことよりもキックアウトを受けた先がミドルであることなのだ。

ゲームの動画をみてもわかるように、5アウトオフェンスであるはずが、所々1イン、2インになっている。

ローポストで受ける意志があるなら良いのだが、ミドル近辺でウロウロしていることが多い。

だからドライブも狭くて上手くいかず、キックアウトでズレもできないのだ。

このように、成長と課題発見を繰り返していくことも魅力であり、この状況もまた楽しんでいきたい。

ひとまず、土日は多くの課題や成長を発見する場となるだろう。




2024/08/28

2024-08-28 21:39:00 | 日記
土曜日の試合、そして日曜日にも練習試合が組まれた。

先週よりも手強い相手に対して、どれだけこのチームがやりたいことをやれるか、それを確認するには良い機会だ。

夏の前、誰もが感じたであろうことはオフェンス力の低さ。

こちらがハードにディフェンスに取り組んでも、決められるものは決められる。

高さのミスマッチに対し、それでもディフェンスに振り切って教えるよりも、オフェンス力を磨いた方が合理的だと考えた。

6月30日、連盟に登録する強いチームと戦った時のスコアは40対10。

この差を埋めるためにすべきことは40点とられないチームにすることだろうか…

だから、10点しか取れないオフェンス力を、40点とれるようにしようと思った。

それが、前回の練習試合でのスコア、47対35

土日の試合はこんなに簡単にはいかないだろうが、少なくとも、これが今力を入れて教えていること。

そしてベンチから私がかける声にも変化が現れた。

「次のオフェンスで取り返せばいい」

これは、この期間オフェンス力に焦点を当てたことでついた、私の自信なのだ。

その上で、守れた場面に対しては指摘するようにしている。

これらを踏まえて、土日の試合で設定する目標は、1試合40点。



自分と他人

2024-08-28 03:55:00 | 日記
ゴールまで到達することに時間がかかる子もいれば、すぐに到達する子もいる。

練習試合において、後半出る5人全員がスリーを狙い、ほとんどの子が決めたと書いた。
そう、1人だけ決めることができなかった選手がいたのだ。

スリーをテーマとしたこの練習試合で、1人だけ決められなかったというのは「出遅れた」と感じることだろう。

その焦りを最も感じたのは、指揮していた時だった。

彼女が打つスリーは、雰囲気に打たされていた。
だから、身体の連動もなく、場面としても決して良いとは言えない。

それでも、ここで打つことに意味はある。

「自分だけが取り残されてしまう」
その焦りで自分を見失うことだけはしてはいけない。

他人のことを考える必要などなく、自分の到達したい目標に対しての現在地を見るべきだ。

私もジムに通い始めてしばらく経つが、やはりこのメンタリティが大事だと思う。

友人も数人通っているが、彼らは私よりずっと重い重量を扱うことができる。

私よりも成長速度がはやい。

私も少しずつ重量を伸ばしているが、彼らやジムに通う他の人と比べれば明らかに非力である。

ただ、私が頑張る理由はそんな人たちに追いつくためではない。
他の誰かより自分が高重量を扱えないから、自分に価値がないとも思わない。

確かに、今は価値がないのかもしれないが、それは今。

自分を進化させるために通っているのだから、成長速度に差異があっても受け入れている。

今見ている本質は、人より高重量を扱う、人より良い身体になることではなく、自分史上最高記録を更新し続けること。

何年かかっても、やり続けたい。

何をするにもこの精神でありたい。

誰かが100回でできるならそれはすごい。
私は1000回、1万回かかったとしてもやる。

この2つに優劣はない。


ここからは、私の新たな目標となる。

卒団までに、5.6年生全員がスリーを決める試合を展開したい。

そのためにはやはり、明日からもスリーを徹底していく。





NO.6

2024-08-26 02:40:00 | 日記
6番については以前も書いたが、合宿での面談、そして今日の練習試合を通じて、今もう一度ここに想いを綴る。

現在6年生の4番と7番、そして5番と6番は3年生からこのミニバスに所属している。

当時4年生だった4番と7番は、3.4ピリにも出場し、活躍するほどであったが、5番、6番は1.2ピリに出ていたかすら怪しい。

彼女らは、5年生の頃もほとんどプレータイムがないのだ。

3年前から去年にかけて、6番の子と関わるのは難しかった。

指導者としてこの精神は良くないことだと言いつつも、どうしようもないの一言につきた…

それが今日、1試合でスリー5本、ツーポイント1本、合計17点でチームハイの選手へと生まれ変わる未来を、誰が想像できただろうか?

5番も今日は2本スリーを決め、確かな成長があるが、当時の6番とでは指導する立場として何度も絶望した数が違うのだ。

彼女を低学年から知っていれば、誰も今日の姿を想像することはできない。

ファンダメンタルのレベルはまだ低い
それでも、スリーというたった1つの武器でスコアラーへと成長した。

それはチームを救う力であり、

彼女を笑顔にし、

もっとスリーを打ちたいと思うようになったある種魔法のようなものなのだと思う。

何も持たなかったどころか待とうとしなかった者が、得た武器が1つ。
それを見つけ、磨いたのは自分自身。

このミニバス、40年の歴史を見ても彼女は特殊な存在である。

3.4.5年生の段階である程度の成長は決まるのだ。
何者にもなれずに卒団するという物語を作りかえたのは、紛れもなく彼女なのだ。


面談においては中学でもバスケを続けるか聞いてみた。
「わからない…」
というのが彼女の返答。

私がかけた言葉は、
「やってみるのもありだよね」

「やった方がいいよ」
とは言わなかった。

それは、これまで私が彼女に対してしたことは、見守ることだけだったからだ。

結局、私がやらせようとしても良い効果はなく、スリーポイントが入れば世界が変わるよとだけ伝え、彼女が興味をしめしたから少し教えたにすぎない。

性格上、誰かに背中を押されて頑張るよりも、自分のタイミングで決断したいのだろう。


ただ、最後にこれだけは言った。


「バスケを続けようが続けまいが、このミニバスで練習し、決めていくスリーポイントは、君の人生において宝物になるよ」