このチームが出場する1day大会は、非公認であり、主催者のさじ加減で対戦も決まる。
非公認であるが故に、勝てば昇格、降格など存在せず、明らかに力の差がある対戦が組まれたりもする。
直近の1day2回は、明らかに勝てるチームとの試合だった。
そして、今週末の1dayもまた勝てる相手。
一応ランクがA〜Eまで設定されており、我々は今Cに位置している。
やはりランクごとの差は存在し、特にBとC、CとDの間にある差は大きい。
だからDランクの相手と戦うともなれば、20〜30点差は当たり前のようについてしまうのだ。
そんな組み合わせが、3回連続で組まれた訳で…
さすがの私も、そろそろ格上のチームと戦わせてほしいのが本音。
そして私以外の人も同じ意見だった。
連盟に登録していない以上、1dayでの戦いが実質公式戦のような扱いのこのチームは、やっぱりその中で強いチームにアップセットを起こすことが、魅力の1つだと思う。
この考えは、どこまで進んでも捨てられなかった。
今から1年前、この1dayでたくさん勝って、ランクを上げていこうと、私は選手にけしかけてみた。
2年前Eランクから始まり、Dランクで終わったなら、もっと先を目指していこうじゃないかと…
「上には上がいると知った上で、目の前の戦いに勝ってみせよ」とは、昨年度よく言ったものだ。
結局、彼らは一時Bランクまで昇格することができ、私がけしかけたように進んだ。
しかし、Bランクにも上がいる。
大敗することも多々あった。
昨年度全てが終わった時、相手を打ち負かすことに魅力を与えるようなやり方を選んで、彼らに本来の楽しさはあったのか深く考えた。
小学生という何者にもなれる存在に、厳しさや強さを教えるべきだったのか、自分に問い続けた。
そして、今年度選んだ道は
「自分自身を見つめること」
それが、スリーポイントシュートという技術の習得。
自分の中で確率を上げていくこと、相手が強くても弱くても、シュートに目を向けることができる。
届かなかったシュートが届くようになって、確率が上がって…
そんな相手ありきでなく、自分自身の成長に目を向けられるようにした。
でも、それだけじゃやっぱりダメだと思う。
我々がやっているのはバスケというスポーツだ。
だから、「目の前の相手に勝つ」、「自分たちより強い相手に勝つ」というスポーツマンのメンタルを、教えていかなければ。
だから、ランクという序列を無視してはいけないし、格上と戦いたいと、主催者には意見しようと思う。
1年前のあの頃、私は「強いチームと戦わせて欲しい」と、意見した。
その選択に対して以前は否定的だったが、今はそう思わない。
それは選手が強い相手を求めて日々練習しているからであり、そして何より、私たちは序列のつくスポーツをしているからだ。