石川の海岸線は、南西から北東の方向に非常に長い。我が町のある南の方は砂浜で、能登半島中部から北の日本海側には岩場や崖が多い。
能登半島中部の羽咋市には千里浜なぎさドライブウエイがあり、多くの人々が車で砂浜を走って楽しむ。志賀町周辺には能登金剛として有名な奇岩も多く、付近では、堆積層の上に、東尋坊で有名な火山由来の小規模な柱状節理を見ることができる。

琴ヶ浜の奇岩
遊覧船も運行されている(よくみると、コロナ感染拡大予防緊急事態宣言の影響のためか、たった二人しか乗客がいないようですが。)

能登金剛の遊覧船
ハマシギやミユビシギは砂浜(5月5日)、チュウシャクシギ(5月2日)やキアシシギ(5月11日)は、主に岩場で見られる。今年は、キョウジョシギも見つけた(5月8日)。

ハマシギ

ミユビシギ

チュウシャクシギ

キアシシギ

キョウジョシギ
近海では、アマエビやナマコ、ズワイガニ、アワビ、サザエなど、沖ではイカ漁が盛んである。

ナマコ
さて、我が町の東は白山麓へと続き、中部は田園地帯、それぞれ5月16日、13日に報告したような自然環境である。我が町の西に位置する浜では、偶にハマシギやシロチドリなどが見られるだけで、野鳥の数は少ないと感じている。
我が町の浜で唯一誇れるのが初夏のコアジサシの渡来である。コアジサシは、オーストラリアなどから各地の砂浜に夏鳥として渡来するカモメの仲間である。



海岸に渡来したコアジサシ
頭、過眼線は黒く、背、羽は灰色、額、腹は白、嘴は黄色で、先に黒い斑紋がある。






砂浜のコアジサシ
羽ばたきはゆっくりであるが、胴の割に長い羽をもつ体の特徴を生かして、飛ぶスピードは速い。

海上を速く飛ぶコアジサシ
ホバリング、ダイビングして、魚などを捕まえる




岩礁付近で見張ったり
飛んだりして餌を探すコアジサシ
太平洋側の海岸、河口などの砂浜や礫地で、集団コロニーを作って繁殖しているところが見られることも多いが、石川の砂浜に渡来することは少ない。
我が町の海岸の砂浜では、何時の頃から来るようになったかは定かではないが、今年も30羽ほどのコアジサシが集団で繁殖している。砂浜に浅いくぼみを作り、貝殻などを敷いて卵を産む。産卵は未だのようであるが、繁殖地に人や動物などが近づくと、一斉に飛び立ち、急降下したりして威嚇する。




砂浜で休むコアジサシ

餌をくわえていても急降下するコアジサシ
ハマシギなどと餌場を争い、追い払うこともある。


ハマシギを追い払うコアジサシ
見ていて楽しい鳥である。産卵、抱卵も見たいと思っている。
なお、13日に報告したケリの巣は、農作業により破壊されてしまった。今朝、別の場所を探し、可能性の有りそうなところを見つけた。こちらもきちんと観察したいと思っている。
前回、前々回に続き、バラの付録をつける。
☆☆☆☆付録のバラ☆☆☆☆
アイバンホー、アイスバーグ、アルテミス、ギー・サヴォア、クイーン・エリザベス、グラハム・トーマス、サラバンドゥ、ジュブリー・セレブレーション、ビアンヴニュ、ファースト・インプレッション、ブラック・バッカラ、マルコ・ポーロ、ルージュ ピエール・ドゥ・ロンサールなども咲き始めた。

アイバンホー

アイスバーグ

アルテミス
病害虫に強く、多花性で
花持ちもよく、中香の半ツル性バラ

ギー・サヴォア

クイーン・エリザベス
殿堂入りのバラであるが
英王室は名前の使用を認めていないとか

グラハム・トーマス
殿堂入りのバラ
若いうちはシュートが出易く花つきもよい

サラバンドゥ

ジュブリー・セレブレーション
エリザベス女王即位50周年記念を記念

ビアンヴニュ
ようこその意

ファースト・インプレッション

マルコ・ポーロ

ルージュ ピエール・ドゥ・ロンサール
ピエール・ドゥ・ロンサールとは別種