耕地にはチョウゲンボウが目立つようになり、白山麓のアサギマダラも南へ、海辺ではシギ達も南に移動した。
電線に止まるチョウゲンボウ
南に去ったアサギマダラ
森の水辺近くではオオアオイトトンボが見られる。
水辺の木に集まり産卵準備するオオアオイトトンボ
去年、今年と見ずに気になっていたトンボはミヤマアカネとネキトンボである。何とか確認したいと思い、心当たりのある所に行ったが空振りばかりであった。2週間ほど前、夏にサンコウチョウを見に行く場所に農業用の小さな溜池があることを思い出しクマ除けのベルを鳴らしながら行ってみた。
ショウジョウトンボと見間違うネキトンボ
ネキトンボのペア―メスもかなり赤い
オオルリボシヤンマとショウジョウトンボかネキトンボかと思われるトンボが直ぐに目についたが判定はできなかったので、その翌日捕虫網を持って再び出かけた。
ネキトンボ
ちょっと窮屈だったと思うが写真を撮る間静かにしてもらった。胸の太く黒い条が確認できネキトンボだと結論できた。
胸の条がはっきり見えるネキトンボ
勿論すぐに放してやった。ネキトンボは夏の終わり頃から晩秋にかけて見られるトンボで、ショウジョウトンボと入れ替わりのように現れる。小さい水溜などでも繁殖する。残念ながらミヤマアカネは今年も見られなかった。
今月の初め頃、志賀の海辺に出かけてみるとカワセミが迎えてくれたが、主に見られたのはイソシシギであった。
海辺のカワセミ
イソシギ
この時季浜辺で大きな顔をしているのはいつもの通りウミネコである。浜辺に打ち上げられた魚を巡ってカラスと争いを繰り広げる。
カラス(はっきりしないがハシブトガラス?)と餌を争うウミネコ
志賀の岩場でも、漁船からこぼれたであろう大きな魚の頭をむさぼっていた。
おこぼれの魚をむさぼるウミネコ
ウミネコ達は、食事をしていない時は沖合の岩礁に集まって休んでいる。アオサギも羽を広げて日光浴を兼ねて休息している。
休憩するウミネコ
日光浴するアオサギ
改めて岩場を見ると、イソシギが悠々と周りを見渡したり海草を引っ張ったりしていた。
海辺でのイソシギの行動
餌を争う旅鳥のシギがいなくなり、ゆったりしているのであろう。