連休真っ只中である。今年は庭のバラの開花も早く、ナニワイバラはもう落花盛んである。

フレグラント・アプリコット

ナニワイバラの落ちた花弁
田には水が張られ、既に田植えが終わった田もある。

代掻きの終わった田で餌を探すアオサギ
散歩道ではシジュウカラやカワラヒワが元気、一方、シロハラもまだいる。


シジュウカラ

カワラヒワ

シロハラ
ここ2週間ほど苦戦していたサンショウクイもやっと撮れた。

サンショウクイ
近くの杉や自然林に囲まれた森の中に、初夏にはサナエやクロスジギンヤンマ、ムカシヤンマなどが発生し、アカショウビンも来る溜池がある。今年もそろそろいい時季になったと思い様子を見に行った。歩道ではもうくたびれてはいるが、まだ頑張っているギフチョウやミヤマセセリが見られ春の終わりを感じていた。

鱗粉もかなり落ちたギフチョウ

最後の頑張りのミヤマセセリ
歩道を登り切って池を見た時大変驚いた。水がない。一瞬理解できなかったが周囲を見回してみると様子がおかしい。堤が切れて水がないのである。

堤が切れて底が見えている溜池
切れた堤防の下には石がごろごろしている。実は、去年の8月この池の下流にある川が氾濫し、民家や田畑にも大きな被害が出た。どうしてか分からなかったが、単に大雨により川の水かさが増しただけでなく、この堤が切れたことにより大量の水が一度に流れたことも一因かもしれないと気づいた。
石ころの川原(小川の周辺)を歩くと、トラフシジミがいるのに気付いた。


荒れ地のトラフシジミ
サナエは見当たらず、シオカラトンボやカワトンボがいた。

荒れ地のシオカラトンボ

二ホンカワトンボ
周りには、タニウツギやヤブデマリが咲き、もうすっかり夏の雰囲気である。

タニウツギ

ヤブデマリ
路端の木で餌を探すのコゲラや林のメジロなども茂った葉で見にくくなった。



木を突っついてエサを探すコゲラ

若葉と共に残っている枯れた実を食べるメジロ
そもそも、この池を訪れたのは、昨年9月23日に遭遇したオオルリボシヤンマが集団産卵した際(2022年9月23日上掲アサギマダラの記事)、卵を含むと思われる土や草の根を路上から集めて持ち帰り、含まれているかもしれない卵を洗い出し、水槽に入れておいたところヤゴの孵化が確認できたので、それを自然に返そうと思たからである。

水槽の中で孵化したオオルリボシヤンマのヤゴ
堤防が切れているので小さいながらも水の流れがある。オオルリボシヤンマは静水系に産卵するので、水の流れのない十分大きな水溜まりを見つけてヤゴを離した。元気に育って欲しいと思っている。
また、3日には、かねてから注目していたギフチョウが羽化する森のカンアオイの様子を見に行った。幸いにも未だ孵化しない卵、孵化間近の卵、孵化の終わった卵、幼虫を確認することができた。

孵化間近の卵(上)、未だ孵化しない卵(下)

孵化して脱殻となった卵と幼虫
こちらも無事育って来春また美しい姿を見せてくれることを願っている。