噺のわかる人。since 2005

主に映画情報、時々ラルク&HYDE情報をお届けします。

ウルトラヴァイオレット・ガール

2007年09月28日 | 雑記
仕事で、電車の移動中、正面にヴァイオレットカラーの外国人女性が座っていた。

アイシャドウも大胆。

「おぉ、ロックな感じ」と思いながら、視線を上げると、その彼女は足を組みながら赤いリンゴを丸ごとかじっていた。


まさに、ロック!


映画でしか見たことない「まるごとリンゴ食い」

しかも電車の中で。

ガジュリというジューシーな音が電車内に定期的に響くが、さすが日本人。全くみてみぬフリを通す。まるで僕にしか見えていないように彼女の存在を「ない」ものとして扱っている。

まあ絡みづらいし、日本人特有の「英語のカウンターパンチ」に俄然弱いということで、こちらからできることといえば、見てみぬフリだけなんだろう。

また、ガジュリと音を立て、ヴァイオレットガールはリンゴを食べる。

気付けば、リンゴがオーソドックスな砂時計の形になっていた。さすがに芯は食わない。ロックといえどもね。


でもやっぱ、違和感はないよね、外人だと。浮いてるのは浮いてるんだけど、電車の中でリンゴかじってても様になるというか。

あれが、日本の中年オヤジだったら、傍観者のほとんどは「下品だなぁ」「やめてくんねぇかな」「汁ボタボタ落ちてるし」とか心の中で愚痴ってると思うし、

ヴァイオレットガールと同い年の女性が同じ行動してたら、半数の人は「あぁ、痛い子なんだ」って思うだろうね。

日本でやってても許せるというか、まあ納得できる有名人ってキャラ的に中島美嘉とか、沢尻エリカとか。実際やってても「ありえる」と思える。まあ実際、本人はそんな事しないという前提でね。

日本で素人で、ありえるって子供くらいじゃないかな。


そういう意味でいうと、日本人って何かと損だなぁって思う。

アメリカ人とか、ハゲててもワイルドでカッコイイもんね。


日本でも自分のスタンスを崩さないヴァイオレットガールの生き様に
日本の中の閉鎖社会に生きる自分がちっぽけに思えてしまった。




最新の画像もっと見る