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松本人志、最新本「好きか、嫌いか2」から

2005年10月29日 | テーマトーク
松ちゃんファンの僕は、勿論読みました!

読んだ感想としては、前作はタイトルどおり、「好きか、嫌いか」を
はっきりさせていたように思うんですけど、
今回は、「好きか、嫌いか」の選択肢以外の回答が目立ちました。

「嫌い」じゃない。とか、「どちらともいえない」、「わからない」とか。

まぁ、でも「好きか、嫌いか」だけでは評価できないものもあるんで、
それは仕方のない事ですね。

あと、松ちゃんは「嫌い」なものが多い事が、このシリーズを読んでいて実感できます。

いかに、世の中の不完全なもの、不条理なもの、明らかにおかしい、でも皆は普通に思ってるもの、など違った観点からダメ出し、文句を言ってるので、納得できる意見もあります。

ただ、松ちゃんファンじゃないとか、松ちゃんがどういう性格か知らない人は
多分この本を読むと、嫌悪感を抱くでしょうね。

まぁ、価値観は人それぞれやし、「へぇ~松ちゃんはこう思ってるんだ」って
客観的に見れる人は、いいと思います。


僕も、松ちゃんの本をほぼ全部読んできました。
で、思ったのは、
やはり最近の子っていうのは、はっきりしない部分が多い。
「なんで好きなの?」と聞かれても「なんとなく好き」だとか、「なんか好き」、
「ある意味好き」とか、曖昧な表現をしているんですよ。

頭の中では「なんとなく」わかってるんだけど、それをうまく言葉で表現できない。なんで、「好きか、嫌いか」を考えた事がない人が多い気がします。

その点、松ちゃんは、自分の価値観のもと、嫌いならなんで嫌いかを2ページ分くらい言えるし、好きなら同じくらい説明できる。

ちゃんと、好きか、嫌いには理由があって、なんでそうなったかを具体的に説明できる事は、すごいと思うし、僕もそれを見習うようになりました。

それはこのブログにも活かされてます。

前に書いた「野菜」が嫌いな理由も、ちゃんと自分の価値観のもと説明したし、
映画を観ても、どこがおもしろかったか、おもしろくなかったかも一応ながら言えるようになりました。

そういう意味では、ちゃんとした理由を言えるようになりましたね。
自分の価値観を持つ事は大事で、それは物書きをする場合には絶対に必要です。

テーマがない小説や映画がおもしろくないと一緒で、
やはり、ブログにしろ、小説にしろ、一つのテーマをつくり、自分の価値観、正義を貫いて、書いていけば、作者の意図や本当に言いたい事(メッセージ)は伝わると思うし、最低、読めるものにはなる。

それが、その人の〝色〟になる。個性とも言い換えられます。

メッセージ性のない、単語だけをつなげただけの曲は、全然心に届かないでしょ?
それは、既存の曲のコピーでしかなく、オリジナリティがないからです。


だから、常に生活の中で、感じた事に「なんで?」というアンテナを張る事が、
大事だと思います。

僕は常にそうしてます。


最後に、この本にダメだしを一つ。

時々(なぜか小声で)とか、入ってるんですけど、カッコは入りませんよ。
正直冷めます。そりゃインタビュー形式で収録したものを書き起こしてるんでしょうけど、一応松ちゃんが書いた〝エッセイ〟というテイなんで、そこは、入りません。もし入れるなら、文の時々ぎこちない関西弁も止めてほしい。きっと東京の人が書き起こしてるんでしょう。少しおかしい箇所があります。

まぁそれは、伝えるという面で、どうしてもって言うのも少しはわかるんですけど、それは、フランス料理食べに行って、(食べにくでしょうからって)箸を渡されるに近くて、空気が潰れるじゃないですか? 逆に不親切というか。

松ちゃんはそういう喋りやねんから、それを汲み取って、本を買うべきです。
でないと、「ガキの使い」他、ダウンタウンの出てる番組で、喋ってる事は理解できないんか?って事になるでしょ。

やるなら完璧に書き起こしてほしいです。

長々とすいませんでした。


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