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【川谷絵音】(ゲスの極み乙女。)×【山口一郎】(サカナクション)との音楽談義1+2

2020年06月30日 | テーマトーク
最前線のアーティストの「CDが売れない時代」についての生き方、考え方が面白い。

【川谷絵音】山口一郎との音楽談義1/「忘れられないの」の誕生とユーミンの存在/SNSを含めた音楽の評価とは【J-WAVE・WOW MUSIC】  
【川谷絵音】山口一郎との音楽談義2/「新宝島」ロングセールスとタイアップの関係性/ゲスの極み乙女。 ALBUM「ストリーミング、CD、レコード」に込めた想い【J-WAVE・WOW MUSIC】

久々にちょっと思いの丈を書きますね。

山口さんの言うようにここ数年はアーティスト、バンドもライブが根幹にあって、ライブとそのライブグッズだったりで生計を立てていくみたいなのがスタンダードになってきてますね。なので、ファンがいないとアーティスト、バンドは生きていけないわけで、だからLUNA SEAやGLAYで一例を挙げると、ファン第一主義で、ライブ映像作品やライブCD付き豪華盤をファンクラブ限定で販売したりしてます。

サブスクの考え方も、たしかにそうだなと。今までは短期セールスを考えていたのに、サブスクは新規ファン獲得とロングセラーを視野に入れたマーケティング。過去の曲がランキング上位に来たりする時代ですよね。だからなのか、本当に10年前と比べて新曲をCDでリリースするアーティストが減ってきて、過去曲だけでセトリ組んでライブとか、今でこそ珍しくないですけど、10年前ではそれを逆にレアライブやレアツアーとか言われてたりしてました。ラルクも20周年以降シングル3枚しかリリースしてないですけど、ライブは常に完売ですし、昔の曲をやるだけで新曲披露並みに嬉しいですしね。

あと、MVに関しても、HYDE曰く「1曲分の予算で、アルバム曲10曲分のMVを作った方が今の時代に合ってる」っていう分析は的確だと思います。YouTubeだと、1つのMV上げるより、アルバム曲全部のMVを上げた方が、“試聴”の枠を超えて、アルバムの世界観をリスナーが映像として受け入れやすいし、YouTubeだとずっと残せるので、過去曲も何度もいつでも見れる。今は好きじゃなくてもライブで聞いて好きになる時もあれば、メンタルや年齢によっても好きになるタイミングって変わってくると思うので、サブスク時代で戦うには、すべての曲を解禁して広く知ってもらうっていうのがアーティストにとってもリスナーにとっても一番良い形なんじゃないかと思いますね。

それで言えば、もう20年前の曲も古さは70年代~80年代ほど感じなくなったり、今の若い世代は過去曲を新鮮な気持ちで聴けるし、親子で共有しても不自然ではない時代に突入しましたね。昔はフォークソングや昭和歌謡を親がファンで、子供も好きっていうのはレアケースでしたから。

今後は、セトリを何パターンか組み換えられるアーティストやバンドは、アルバムを量産しなくてももうシングルを年に1回~2回リリースするだけでも成立するかなと思います。

ゲスの極み乙女。がCDをバームクーヘンにしてリリースしたように、ヨルシカも今度、「シングルCD+小説+カセットテープ」という形態でリリースします。今後は、メーカーとコラボして、未公開の新曲入り音楽プレイヤーをリリースとか、「全曲シングルカット!」のキャッチコピーでシングル10枚入りアルバムとか、いかにキャッチーでインパクトを残してリリースするか。いろいろと遊べる時代が到来すると思います。






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