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映画感想文 Vol.51 「ファンタスティック・フォー」

2006年09月22日 | 映画感想文
ファンタスティック・4 (2005)
★★★★★★☆☆☆☆



アメコミファンの友人に借りて観ました。
以前にその友人と話してて、『ファンタスティック4』は、同じ頃に公開した『Mr.インクレディブル』に持っていかれたというのを思い出した。

『ファンタスティック4』は宇宙の放射能を浴びて、超能力に目覚める4人の物語で、『Mr.インクレディブル』はどうやらこの作品のオマージュだという。たしかに、能力が被ってるし、ストーリーもそれとなく似てる。ただ、ストーリーの作り方は『Mr.インクレディブル』の方が上手すぎた。『Mr.インクレディブル』は、非の打ち所がないというか、無駄なところが一つなく、しかもシンプルに面白い。

一方、『ファンタスティック4』は、面白くないわけではないが、ストーリーの作り方が『一作目』という感じなので、〝キャラクターの誕生と能力紹介〟で終わってしまった。完全に続編を意図した作りなので、これ一本では大満足とはいかない。「あぁ、次観たいな」と思わせるのがこの作品の役割で、たしかに観たいとは思ったので、悪くはない。

ただ、一本の作品として比べると、『Mr.インクレディブル』は単体で完結しているので、しかもアニメーション&わかりやすい、ピクサーブランドが拍車をかけて、『ファンタスティック4』の話題をかっさらっていったんだと思う。

僕もどちらかを薦めるなら、『Mr.インクレディブル』を選ぶ。


一つ心配なのは、ラストシーンに続編を匂わせるような演出があるんですが、『ファンタスティック4』はいまいちヒットしなかったので、続編製作の有無もあやしい。もしこれ一作で終わってしまうのであれば、評価は下がります。

あと、『ファンタスティック4』にはツッコみたい場所があるので、減点。
ストーリーの作り方は、非常にわかりやすいけど、悪者の作り方が下手。アメコミ映画で一番上手いのが『X-MEN』シリーズだけど、これは『スパイダーマン』よりひどい。

能力を手に入れたからと言って、いきなり人が変わったように殺戮者なるのは正直どうかと思う。ヒーローが誕生して、さあ敵を作らないと、という考えたが見え見えで、一気に冷めてしまう。子供向けに作ったというなら別ですけどね。






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