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映画感想文 Vol.25 「少林サッカー」

2005年10月05日 | 映画感想文
少林サッカー (2002) 
★★★★☆☆☆☆☆☆



この映画は一言でいうと、お笑いです。

香港映画で、おそらくサッカー・ワールドカップの流行に乗っかろうとして出した映画なのでしょう。時期的にもそうでした。

やっぱりこっち(中国、韓国、香港など)の映画は、「火山高」でもそうだったのように、CGを笑いに使ってます。それは別に悪いと言ってるんじゃないです。
2003年公開の「HERO(英雄)」のように、CGによって素晴らしい映像美を作り出している作品もあるんで、一概には言えませんが。

まぁ何が言いたいかというと、ここまで笑いのために時間をかけてCGを使うのはえらいなぁと思うわけです。

日本やハリウッドなんかは、笑いにこれほどまでにCGを使わない。むしろ簡単なCGで済ませてしまうし、むしろCGすら使わない事の方が多い。時間をかけたくないっていうのもあると思うけど、なにより人間で笑いを取ることが基本だから。

動きや言葉を使った笑い、それに音。コントや喜劇がそれだから決してCGと笑いをくっつけようとは思わないんですよ。

そりゃ多少はありますけど、「少林サッカー」のように全てCGを注ぎ込むような努力はすごい。やはり香港とか韓国はそういう文化なのかもしれない。これは日本やハリウッドも見習った方がいいと思うんです。

CGが全ていいって言ってるんじゃないくて、そういうパターンもあるから、それを取り込んでおいて損はないって事です。

少林寺拳法をサッカーに結びつけたことで、ものすごい強いサッカーチームが誕生して、ひどい目に合わされた貧乏少林寺サッカーチームの監督が金持ちサッカーチームのオーナーにサッカーで、逆襲をするというストーリーで、まぁ、言葉や動きの笑いは文化の違いもあって、あまり、おもしろいとは思わないんですが、CGを使った部分の笑いは、さすがにおもしろいです。というか、ムチャクチャなところがおもしろい。最終的に「サッカー関係ないやん(笑)」っていう笑いに変わってくる。

でも、これを見て、ハリウッドで公開予定の「ドラゴンボール」の実写版に期待が持てるようになった。香港でここまでCGを駆使できるんなら、こういう使い方ができるんなら、きっとおもしろいものがこの先できるだろうなっていう期待も高まりましたね。ハリウッドと対抗する手段はこれしかないと思うし。

でも、まぁこの映画もストーリーは安易な展開で、先は読めたし、多少無理があったシーンもあったので、★は5つくらいですね。

でもこういう映画はどんどん出てきてほしいですね。
「カンフーハッスル」はまだ観てないんで、いつか観ます。



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