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FFXII をいろいろ考えてみました。

2006年04月30日 | 雑記
結構、FFXIIは非難を浴びてて、僕もまぁ正直後半はしんどかった。

でも、物語的には、そんなに悪いと思わなかったんです。

僕が、しんどいと思ったのは、ゲーム性。

① 戦闘システムによるマンネリ
② 新システムが分かりにくい
③ 世界が広すぎるので、移動するのが退屈。
④ 交通手段が限られてるので、邪魔臭い
⑤ レベル上げがめんどくさい
⑥ アイテムがほとんど入手できない
⑦ 敵が強すぎ
⑧ 敵のデザインのバリエーションが少なすぎ
⑨ ボス戦が盛り上がらない
⑩ 召還が役立たず

といったシステム面でのことであって、それさえ改善されていれば、ほぼ文句はない。

皆は、主人公が主人公っぽくないと言うが、個人的見解とすれば、そのパターンもありかな、と思えた。

それはなぜかというと、
製作者側は、戦争の当事者目線ではなく、一般市民の主人公の視点で、戦争を見せたかったんじゃないだろうか、と。

登場キャラそれぞれに物語があり、いってみれば、群像劇としてはちゃんとできてる。

もっとわかりやすい例で言えば、伊坂さんの「ラッシュライフ」のような感じ。(読んでない人には伝わりづらいですけど)

主要メンバーは4人だけど、5人目の絡まないキャラが最初にいるんです。エッシャーの絵でいう、階段を見上げているキャラ。それがまさに今回の主人公なんじゃないかな、って。

例えば、
A国とB国の戦争があるとして、主人公がA国目線で見てしまうと、B国は明らかに敵だし、その逆も同じ。両国とも自分の正義を貫いているわけで、どっちが正論でもないから、見方が偏ってしまう。

だから、ちょうどA国もB国も公平に見ることのできる位置に立たして、物語を進めて行く事で、本当に正しいのは何か? が、あえて物語の中心におかず、少し離れた場所から見ることによって、戦争というものが見えやすくなるんじゃないかと。


群像劇として、それぞれのパートでちゃんとストーリーになっているので、僕はそんなに悪いとは思わなかった。

ただ、エンディングがあっさりしているというか、オチが読めてしまったのが普通だったかな、と。

もうちょっと何か、「FFⅨ」や「FFX」のようなサプライズというか感動があれば、よかったけどね。恋愛要素も今回あんまりなかったし。


おそらく、周りがおもんないって言ってるから、左右されてる人もいるだろうし、ゲーム性が面白くない=ストーリーも面白くないって判断してる人もいると思う。

正直に言えば、「FFⅦ ADVENT CHILDREN」みたく、オールCGの作品にすればよかったんじゃないかと思う。

ゲームの今後の課題だと思うんだけど、物語を強めるとゲーム性が弱くなるし、ゲーム性を強めると物語性が弱くなる。

だったら、いっその事、もう「FFⅦ ADVENT CHILDREN」みたいなCG作品というジャンルを設けるべき。それで、何とか差別化はできると思う。

FFシリーズは、ゲーム性で言えば、「FFX」がもう限界で、あれで充分だと思う。あとはもう「FFⅨ」のような可能性として、横へ広げるしかない気がする。

多分、ユーザーの中では、ハリウッド映画の影響もあって、CGが見飽きたゾーンに入ってきてると思うんですよ。

だから、一周回って、今年発売予定の「FFⅢ」のリメイク版(DS版)が意外と面白かったりすると思うし、現に今、売れてるソフトって、ゲーム性が単純なものばかりだと思うんです。DSのソフトとかね。

遠い存在だったFFも、今はちょっと「すごい!」って思われなくなってきてると思うの僕だけでしょうか。今後のFFファンのためにも何か一つ秀でてほしいですね。

ドラクエは良い進化をし続けているので、ドラクエを見習うのもいいかも!


ちなみに、近所の中古ショップで、「ダージュオブケロベロス」が2000円になっていたのは悲しい。よみどおり値崩れしたが、買取価格を見ると「700円」。もっと悲しい。


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