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MR.BRAIN 第6話 感想。

2009年06月29日 | MR.BRAIN


多重人格殺人か否か。


そこに焦点が絞られたのは、監視カメラを見上げた人格の記憶。

Aの人格で、監視カメラの場所を教えられたら、

Bの人格では、その位置は知らないはず。


そこから、多重人格殺人なのか、それともただの演技にすぎないのか。

この二者択一で6話は進んでいきます。


キムタクは、そこで仲間さんにあるトラップを仕掛けます。

それは、先週、助手の綾瀬さん見事ひっかかった先入観トラップ。


人間は、時に物の形や文字よりも色を優先して認識してしまうというもので、


トイレの男子=赤、女子=青にしたら間違うというものでした。


それと同じく、

自由を求める仲間さんを利用し、

青色の小窓がついているドアが「一般病棟」

赤色の小窓がついているドアが「隔離病棟」

とあらかじめ、信じ込ませ、

いざ呼び出したときに、病棟表示板を逆転させておくというもの。


案の定、そのトラップにひっかかり、仲間さんは実は演技でしたという自白にいたるわけですが、


これも、このトラップで100%確定できるかといえば怪しいところです。

先入観を植え付けられたとはいえ、

知らなくても青を通る場合もあると思います。


人間の潜在意識の中に、青は気持ちを静める色、赤は激しさや危険性を秘めた色としてあると思うので、

別の人格が知らなくても
青=一般病棟、と認識して入る可能性は充分ある。


それでなくとも、どちらのドアを通るかなんて可能性から言えば、2分の1でしかない。

これは、トイレの例とはわけが違うんです。

トイレは、普段行き慣れているから、わざわざ標識を確認せず入りますけど、

病棟移動って最初遠くで小窓の色を見ただけですから、実際通るのは初めてで、

初めての場合は、たとえ先行的に色で確信はあっても、ドア付近まできたら念のため「文字」を確認する方が自然だと思う。


僕も大病院とか行ったら広いので絶対に文字を確認しますし、初めて降りた駅だったら、絶対に看板や表示板を優先して見ます。

だから、あの場合、いくら早く外に出たいからと言っても、一度二つのドアの前に立ち止まって、文字を確認してから入るはずです。


それに、人格は演技なんじゃないか、と疑われても言い訳はいくらでもできる。

「赤い方は人があまりいないっぽかったので、青の方を選びました」とか。

「ドアを通るときだけ人格入れ替わりました」とか。


脳科学知識を含んだトリックで、今までよりドラマのコンセプトをちゃんと通しているなとは思ったんですが、やはり教科書通りというか、違和感が残る。

リアリティがどうしても欠けるんですよね。

こんなんで確信して捕まえていたら、冤罪件数がすごいことになりますよ。


まあ、「フィクションなんで」「ドラマなんで」「何年も閉じ込められてきたから普通の精神とは違うんで」といわれたらそれまでの話かもしれませんが、

逆にフィクションだから、ドラマだからという言い訳は、ドラマの目の肥えた人たちには通用しないというか、読者を信じ込ませられるだけのものを提供すべきじゃないかと。

でないと、脳科学ってそんな簡単なものなんだ、と思われたら脳科学研究をやってる方たちがかわいそうですし。


逆に「BOSS」なんかは「ドラマだから何でもあり」路線で、割り切って最初からやってたので、まあ何とか飲み込めるんですが。


あと、十数年もあんな不衛生な場所に監禁されていたら、死にますよ。

病気にならない方が異常です。

あの時点で、すごくリアリティがなく、冷めてしまいました。

拳銃もどこで調達したのか謎ですし。



とまあなんだかんだで早くも6話まできてしまい、

ついに次回は、1話で伏線を残しておいた海老蔵さんが再登場。

どうやら、前編後編の最後の事件になりそうですね。


最終回に、スペシャルサプライズゲストが、出てきてほしい気もしますが。

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