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MR.BRAIN 第3話 感想。

2009年06月07日 | MR.BRAIN





今回は実質犯人は2人いるわけで、

犯人Aの方は殺人容疑ですが、犯人Bの亀梨君は、実質殺人未遂で終わっているので、さほど重罪にはならないでしょう。

まあ罪の重さどうこうの話じゃないので、あれですが。

で、ストーリーですが、

今回も脳科学が決め手となる事件じゃなかったです。

無理矢理、絡めてる感が出てました。


トリックも、ミステリーでは結構やられるパターンで、透明人間と聞いて、監視カメラに映っていないんです、となった時点で

ああ、死角を利用したんだろうと。

で、思うのが、

監視カメラを動かして死角を作った、というのであれば素手やっちゃ駄目です。

キムタクが「運が良ければ指紋が残ってるかもしれません」と言った通り、残ってたのが、犯人としては詰めが甘いというか、監視カメラが備品倉庫を捉えられていない事がいずれ不自然とわかり、絶対にバレるので、指紋残しは最悪です。

で、犯人Aが、実際殺害し、

犯人Aに研究費として裏金をもらっていた犯人Bの亀梨君は、

その事がバレるのが嫌だったと。

それに、憶測でものを言う性質じゃないから、犯人Aが殺害をしただろうとほぼ確信しても黙っていたと。

まあ、犯人Aが捕まり、いろいろ調べれば、亀梨君への裏金問題も浮かび上がってきますから、そりゃ黙ると。

でも、亀梨君の恋人は、喋ろうとしていたと。

それはやばいと思い、口封じのために恋人を殺そうとしたと。


そこまではわかるのですが、ここからちょっと僕も認識不足のためかわからないのですが、


まずキムタクがしりとりって脳にいいんですよ、と冒頭で前フリをし、

記憶障害に陥った恋人に「しりとりは脳にいいんです」と教える。

そこまではわかるんですけど、

オチとして、亀梨君が恋人にしりとりを使って、階段から突き落とした犯人の特徴、いわゆる犯人Aの特徴を言わせるわけです。

「あなたはしりとりを使いましたね」とキムタクが攻めるのですが、

これは、キムタク発信のネタであり、しりとりを教えられなかったら亀梨君はそれを実行していない。つまり、作り手の都合としてロジックエラーを引き起こしているんじゃないだろうかと。

最初から亀梨君がしりとりを始めて「しりとりはリハビリにいいんですよ」的な事を言っておけば、医者だし説得力あるし、のちの推理で、それがあだとなりましたね、ってなると思うんです。

でも今回は、キムタクサイドからしりとりを教えてますから。


だから、考えられるのは、しりとり、という手法を聞いて、亀梨君は天才設定ですからすぐにそれを使えないかと思い立った、と思うしかない。恋人を殺せなかったから、今の状態を利用してしゃべらせようと。


でも、ここで紛らわしいのは、

そもそも亀梨君は、何がしたかったのかということです。

犯人Aからの裏金問題をバラされたくなかったら恋人を突き落としたわけで、

恋人に犯人Aの特徴を喋らせて、最初の教授殺害とひっくりめて真犯人にしてしまうというのは、

結局、自分で警察にバラしてるじゃないかと。


まあ口封じのために犯人Aを殺害すれば、追々裏金問題が浮かび上がってきたときに真っ先に疑われるのは亀梨君なので、その方法論はないとして、

本当に裏金問題を隠蔽したかったのであれば、犯人Aを容疑から外すトリックを使って、別の「犯人C」を作り上げる事じゃないかと。

監視カメラの指紋も当然亀梨君が拭き取らなければいけないし、犯人Cに仕立てあげるべく犯人Cの指紋を付着させてもいい。

それと並行して、恋人にも「実は犯人は犯人Cなんじゃないか」と思い込ませる。

それが、研究費がほしくて裏金をもらい、それをバラされたくなかった亀梨君の本当にすべき行動なんじゃなかろうか。


なので、結局、今回は、何がしたかったかわからないんですね。


非常階段の影から出てくるくだりも、ドラマだからアリなわけで、実際は心臓バクバクもんですよ。一歩出るタイミングを間違えば、

「そこで何してるんですか」ですから。


キムタクの最後の犯人を追い詰めるシーンもそうです。

恋人に亀梨君の写真を見せて、脳が反応を示して

「犯人がわかりました」って言ってましたけど、

ふたを開けてみれば、「人間は好きな人を見ればココが反応するんです」っていう事で、イコール犯人と断定すべきことではなかったですからね。


ちょっと今回も物足りなかったですね。
前回まで出てきた「脳トレCGキムタク講座」もなくなってましたし、
ますます「へぇ~」と思える事が少なくなってきてます。


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