相当量のブルーレイディスクに映画を録画しておいて、いざ見てやろうとセットすると途中でモザイク状に画面が壊れていて、見ることができないことが多々あります。
なのでこれは後で何回も見ることになると思えるものは、録画機の中に保存しています。
その量も多く、近々満杯になります。
蟷螂の録画機はディーガ4Tにサイズアップしたものを使っているので、まず不足することにはならないだろうと思っていましたが、残量がだいぶいけないことになってきました。
そうなると、何を残して何を消去するかが問題になってきます。
今日、WOWOWの冊子が届いて表紙を見て驚きました。
もうあの『ドライブマイカー』が放送されるというのです。
これじゃ映画館に足を運ぶ人が少なくなるのも無理はないと思った次第です。
『ドライブマイカー』・・・アカデミー賞受賞作でしょう。
そもそもハルキが嫌いなので、小説同様どうせ面白くないんだろうなぁ。
でも、とりあえず見てみます。
映画の方が面白いということもあるので。
今日は録画しておいた松本清張原作の『砂の器』を見ていました。
公開当時、封切館に同居人と二人で見に行った、数少ない映画のひとつです。
もちろん浅草松竹に二人して。
結構前の方で見たから、緑豊かな日本の風景に圧倒されました。
ストーリーも原作は冗長になっているのですが、映画は映像美と豪華配役の妙もあっていい作品です。
小説を映画にしたとき、原作は面白いけれど映画はピリッとしていないことが多いのですが、砂の器は逆でした。
蒲田の操車場で鈍器で殺害された老人が発見されたところから原作は始まりますが、映画はバーのホステスの『東北弁の男』という証言から羽後亀田へ赴いた丹波哲郎と森田健作がホームに降り立つシーンから始まります。
新幹線も無かった時代で行くだけで一仕事。
自然美豊かな中で聞き込みを開始します。
本作で一点最後まで解せないのは、孤児である和賀が高校まで卒業し、天才的作曲家に果たしてなれるものだろうかという大きな疑問が解けなかったことです。
つまり、辻褄の合わない部分があるのです。
でも、そのような疑問点を豊かな日本の自然美がカメラワークで補って余りあるものがあります。
つまり、原作を超えた映画といえるのです。
一方、原作以下の映画は数限りなくあります。
何回かここで書いていますが、佐藤泰志の『きみの鳥はうたえる』は、ビートルズの『And Your Bird Can Sing』を和訳したタイトルの小説ですが、蟷螂はこの作品が好きで、なんども読み直しています。
ただし映画はひどい作りで、この監督や脚本家は果たしてまともに原作を読んでいるか首をひねりました。
ドライブマイカーが原作を超えた作品になるかどうか、それだけが楽しみです。
もっともアンチハルキストの蟷螂は原作を読んでいないので、映画が駄作だったら原作も駄作と決めつけてしまう可能性がありますが。
それよりも、どなたか壊れやすいブルーレイディスクの怪の疑問を解いていただける方はおられないでしょうか?
直せないことはわかっていますが、壊れなくなる方法や、壊れにくいディスクのメーカーを教えていただければ幸いです。