蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

西下

2017-01-16 20:13:39 | 弁膜日記



今日、東京西部の心臓専門医に、セカンドオピニオンを聞きに行く。誰がなんといっても、蟷螂の心臓を、見ず知らずの医者に切らせるわけにはいかない。実際に切る医師に診てもらうのが一番だ。施設の外観は地味だが、中は全く違う。まず、入り口にガードマンが立っている。その奥にホテルのインフォメーション並の案内嬢がにこやかに鎮座ましている。周囲に人の気配はない。だが、2階に上がると人の気配がある。まずは保険証を提出。次に問診票に記入。外国人の患者が多いのは、ネームバリューがあるせいだろう。ソファーも居心地よく、待たされた感はない。程なく二週間ぶりの採血。7本は多かった。次にいきなり心エコー。20分ほどで終わる。XPと心電図を撮り終えるといよいよW先生の診断だ。まず、かかりつけ医でさえこちらの顔を見ず、PC画面にくいいっていたのに、W先生は蟷螂の顔を正視する。蟷螂が持参した資料にも目を通す。マスコミに頻繁に顔を出すドクターの驕りは全くない。もうその瞬間、蟷螂の心臓を切ってもらうならこの先生と決めた。蟷螂の心臓はまだ小さいが、先生の顔から執行猶予は半年とみた。取り敢えず、やはり経食道エコーはせざるを得ないようで予約をする。片道1時間かかる道のりだが、意外に苦にならない。問題は明日のJ大学の予約だ。ドクターWは気にすることはないというが、律儀な蟷螂は気になる。開胸は予後に大きく影響が残るというし、石原先生もMICSを推奨しているから、J大学はスルーか。ネットでJ大学の嫌な噂を聞いたことだし、なにはともあれ、もう血は一滴も出したくない。気になることはただ一つ、ドクターWが倅の高校の先輩にあたることだけだ。

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