蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

新宿の交差点で、都バスが死亡事故

2010-04-08 00:22:11 | 徒然
バスが好きである。乗るのはチョットなのだが、見ている分にはとても楽しいのがバスだ。ボンネット型のバスが観光用に走っているところもあるようだが、私は目的を持って乗る乗り物でなければ、それは乗り物とは言わないと考えている。
写真は浅草で偶然前を走っていた、研修中と行き先が表示されている都バスだ。研修をしても今日の新宿のように死亡事故が起きる。左折しようとして横断歩道で一時停止し、再発進したバスに轢かれたのだから、バスに重大な過失があったとは思えないが、被害者が20代の若者であったことは冥福を祈るしかない。
私が路線バスに興味を持ったのは、20代の時に路線バスの路線図を作っていたからだ。都内を走る路線バスは、まるで東京という人体の中を走る血管のように網の目状に張り巡らされている。ネットの発達している今でこそ、ググって検索すれば一発でバスの路線など出て来るが、当時は大変だった。東京では、私鉄各社もバス路線を張り巡らせていて、都バスと重なっていたりして、迷路に紛れ込んだ気分になったものだ。
駅のターミナルにあるバスの発着所が、これまた複雑で、写真を撮ってきて検証したりした。
当時東京を走っているバスで、いいと思っていたのは東急だった。もちろんいつまでも変わらないデザインの都バスにも愛着があったが、最近はラッピング広告を施したバスが走っていて、興醒めしたものだ。お年寄りや弱視者には、とんでもない乗り物に見えるだろう。東京で暮らしているものには都バスは緑と決まっているのだから、あまり奇をてらわないでほしい。もっとも最近はラッピングバスを見なくなった。交通局の方針が変わったのか、あるいは私と同意見のものが多数いて、クレームが入って中止になったか…
浅草には観光用なのか、小さなバスが路地まで入ってくる。このデザインが嫌いだ。『めぐりん』という名前も、なんだか老人をバカにしているようで、嫌だ。デザインも霊柩車のようにデコラティックで、ただでさえ3人もの友が若くして死んでいる私としては気が滅入る。
何でもかんでもてんこ盛りの浅草は、東京ながらローカルな観光地なのだろう。夜になると人通りが途絶えるのも、昔とかわりない。いっそ、浅草はバスの代わりに駅馬車でも走らせれば、更にローカルなイメージを持って観光客に喜ばれるだろうが、駅馬車に乗ってJRAの場外馬券場へ行き、しこたま遣られた客に馬がいじめられた可哀想か…
だが、真のエコを目指すならば、都バスではなく都馬車を走らすべきだ。
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