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気の向いたときに・・

こころの休息

2014年10月23日 17時09分32秒 | 独り言
こころの休息の必要性

監修:名古屋大学大学院 医学系研究科 精神医学・親と子どもの心療学分野 教授 尾崎 紀夫 先生

うつ病は「気のもちよう」ではなく、脳機能の変化が関係しています。
図に記したように、ストレスになるような出来事が重なり、周りのサポートが十分に得られず、睡眠も不十分になりがちな状況が続くと、ストレスとなる出来事を脳が処理しきれずにパンクしてしまい、脳機能の変化が起こります。その結果、脳が判断している「ものの見方」が極端に悪いほうに向かい、自分の今の状況をより悪く感じたり(負荷の過大評価)、周囲のサポートが頼りにならないと考えたり(サポートの過小評価)、不安が生じて眠れなくなるといった、悪循環が形成されます。
このような悪循環が形成されるのがうつ病であり、こころ(脳)の休息とくすりにはこの悪循環の中心部分となっている脳の機能不全を改善させる働きがあります。

うつ病患者さんは「100点でなければ0点だ」とか「~でなくてはならない」というように、ものの見方が極端になり、いくら「こころの休息が大切です」と担当の医師に言われても、「休むことは悪いことだ」、「休んでいる自分はダメな人間だ」と考えてしまいがちです。

しかし、例えば糖尿病の患者さんが、甘いものが好きだからといって、甘いものを食べながら糖尿病のくすりを服用しても効果は期待できません。同じように、うつ病も過度のストレスがかかった状態のままでは、せっかく治療を始めても十分な効果は期待できません。

治療の効果がしっかりあらわれるようにするためにも、これまでひとりで抱えてきた負担をいったんおろして、十分なこころや脳の休息をとることが大切なのです。


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