釣りブログであったのに、
最近は釣りへの情熱も随分と薄れてしまった。
今年はまだ一度も釣りへ出かけていない。
情報だけは仕入れないと思いたまに買っていた本が
ここ数か月見当たらない。
「堤防磯投げ情報」
釣りを始めた頃からずっと読んでいたのだが、
ここ数年はたまに買う程度でした。
季節の釣りや、釣り場所の情報提供。
初心者から女性からベテランまで読む人が多かった。
今はユーチューブやインスタを使ってる個人の投稿が多くなる。
投げ釣りやフカセ釣りやヘチ釣りや・・・色々と楽しみ方はあるが、
エギングやシーバスといったルアー系の流行もあり
手を汚さない、釣りへと出かけるのに餌を買わない。
時代の流行もあったのだと思う。
個人滝には今でも浮き釣り派ではあるが、
縦の釣り、横の釣り、底の釣りなんて比較されることは残念に思う。
道具が違えばアプローチが違うだけの話で
どちらが優れているとかはあまり考えない。
ただどの釣りも釣果を求めて立ち禁へと入りこんだり、
ごみをそのままにして帰ったり、
BBQや花火まで出て来たりと少し羽目を外してしまう。
気持ちは分からないでないが
そうした行為が釣禁堤防を増やして
結果的に釣りがやりにくくなる。
そんな中でそういった事への啓蒙啓発を行っていたのが
「堤防磯投げ情報」だった。
堤防落下事故や地元住民とのトラブルとか
マナーの部分についても取り上げてくれたで、
随分と勉強したし自分自身への戒めにもなった。
そのほかに魚の習性とかも学べた。
魚には塩基細胞(だったかな)があり、
その細胞の働きで塩分濃度の違いに適応できる話はびっくりした。
それとか青潮の原因が堤防埋め立て用の土砂を
海底から採ってできた窪みによるものだったり。
東京湾の運河の水を水門と潮の干満差を使って澱まないようにしたりとか、
釣り人でなくとも知りたいことが多かったのではと思う。
釣りバブルと言われたころは
何処へ行っても竿を出すスペースの確保すら難しかった。
日曜日に休みを入れて、
前日は仕事でクタクタになっているのにもかかわらず
ひと風呂浴びてすぐに出かける。
千葉や神奈川の地図はほとんど頭に入っていた。
ようやく目的の場所についても竿が出せない。
堤防は何処へ行っても釣り人だらけ。
それでろくでもない場所で釣りをして帰ってきたりした。
伊豆方面へも何度も行った。
雑誌に出ているポイントはいつも満員。
夜行ドライブで潮の香りをかいで返って来たことも何度もあり。
それでも楽しかった。
若かったころは何をしても楽しかった。
30代に入ってからは仲間がそれぞれ違う生活を始める。
そうなるとつるんでいく機会も減った。
仕方ないよね。
40代に入ると次の日の仕事の事を考えるようになった。
年々遊びに行けなくなる。
けれどあの本を買って読むとなんだか釣りへ行った気分になれる。
もうそんな本は出ないだろうね。
似た内容を取り上げた雑誌は何冊かあったがどれも廃刊。
若者が釣りへ行かなくなった原因は
古今ささやかれている若者の車離れが原因の一つでもある。
仕方のないことかもしれない。
なんか色々とかいてしまったが、
仕事の移動の時に〇〇屋へ立ち寄ろうとしたら
其処のお店は完全閉店セールス中とのこと。
期待を持てず、仕方なくキャスティングが側にあったので立ち寄る。
店の中を見学していたが欲しいものもなく、
店員さんに「磯投げ情報置いてないですか。」
と尋ねたら残念そうに廃刊を知らせてくれた。
なんか青春時代が終わった気分だった。